頭の位置をただし位置にもってくる方法
前回の記事に、肩こりの方は頭の位置を意識しろと言われることがありますが、意識しすぎるとましになるどころか肩がこる時があるということを書いたんですが、(どういうこと?って思った方はこちらの記事へ)それじゃあどうすればいいの?ってことですよね。
頭の位置と重心の位置の関係
頭の位置を意識しないで正す為のポイントは前回書いたように、頭以外の部分を整えることで結果的に頭の位置が変わるようにすることです。
そのための方法なんですが、その一つに頭の位置とかかわりの深い方法として「重心の位置」を変える方法があります。
というのも多くの方が本来かけるべき重心の位置を勘違いしてしまっているために、頭の位置が狂い肩や首こりになっているんです。
なので重心の位置を正しいところにもってきてあげることで、頭の位置は自然と正しい位置へとおさまるんです。
あなたはどこに重心を置いていますか?
そもそもあなたは「重心の位置」、それも地面と接する足裏の部分の重心を置く位置を意識したことがありますか?
かなり大半の方はそんなこと意識したこともないと思います。
このような記事を書いている私も以前、姿勢が悪かった時は全然意識したことありませんでした。
なので今ちょっと立ってみて、足裏のどのへんに重心をかけているか確認してみてください。
どうですか?足裏のどのあたりのかけていましたか?
たぶん多くの方が足裏のちょうど真ん中あたりに重心を持ってきていたはずです。
あなたもそうではありませんか?なんせ「真ん中」だから!って具合に思って。
まぁ重心の位置なんて学校なんかで習うこともないですし、それ以外でもそうそうあるものではないので、真ん中ぐらいにかけておこうって思いますよね。
ですがここに頭の位置を悪くする問題点があります。
本来、良い姿勢(頭がきちんと背骨の上にくる)をとるためには重心はもっと足の後ろ、だいたい土踏まずの後ろあたりにもってこないといけないんです。
もう少し詳しく言うと、すねの骨の下にあたる部分にです。ちょうど下のイラストの部分です。
一度上のイラストあたりに重心をもってきて立ってみてください。
どうですか?最初はちょっと倒れそうにふらつくと思いますが、自然と頭の位置が後ろにさがってませんか?
それも首や肩の筋肉にそれほど力が入ることなく。
たぶん、お腹やお尻、背骨あたりに倒れないようにバランスをとるために力が入っていると思いますが、頭の位置を意識せずに正すってのはこういうことです。
決して、首の筋肉でグイって頭を持ち上げることではないんです。
どうして頭の位置が正されるのか?
どうして足の裏の重心の位置を、土踏まずのやや後ろに持ってくると頭の位置が正されるのか?っていうと、簡単に言えば姿勢が正されるからです。
もう少し詳しく言うと先ほど書いたように、土踏まずのやや後ろに重心を持ってくると最初ふらつきますよね。
そしてその重心の位置で倒れないようにバランスをとろうとすると、お尻や内もも、おなかの奥、背すじなんかに力を入れる必要があります。
このバランスをとるときに使う筋肉は、骨盤を正しい位置で支え、背骨のカーブを本来の形で保つための筋肉なんです。
つまり重心の位置を土踏まずの後ろに持ってきてバランスを保とうとすると、姿勢を正すための筋肉を自然と使い、それによって姿勢が正され頭の位置が本来の位置にくるんです。
さらに、足裏の重心の位置や、おなかやお尻の筋肉でバランスを取ろうとすることに意識が行き、頭や首の方まで気が回らないので上半身はリラックスしやすくなります。
たぶん最初は今までの姿勢や重心の位置に慣れてしまっているのでなかなか難しくしんどく感じるでしょう。
ですが、姿勢を正したい方や肩こりを改善していきたい方はぜひ重心の位置に気をつけていってくださいね。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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