かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
頚椎症の手の痛みやシビレが
とれないのはどうして?
手にシビレがでたり痛みが出てきて病院へ行くと、レントゲンを撮って頚椎症と言われたり、骨と骨の間隔が狭くなっていると言われた。
だけど首の牽引をしても、電気を当てても、首をマッサージしてもらったり整体で首の施術を受けても変わらない…
こんな方って結構いると思います。
なぜ手のシビレや痛みが改善しないのか?
実はシビレの原因が首ではないことがあるんです
頸椎症=手のしびれ?
そもそも手の痺れ=頚椎症ではありません。
どうしても足やお尻が痺れると腰を疑うように、手が痺れると首を疑う方が多いです。どうしても病院では腰や首を中心に考えるのでその影響もあると思います。
当然首に問題があり頚椎症で手にシビレをだす時もあります。
あるんですがそれ以外でも手にシビレや痛みをだすことってあるんです。
手の痺れの原因
首が原因でない手の痺れで多いのが、胸の筋肉によって腕や手のシビレや痛みがでていることです。
というのも、手の神経や血管って首の骨からでて首の下の奥の部分、鎖骨の下を通りそこから胸の下を通り腕につながっています。
頸椎症や頚椎椎間板ヘルニアなど首の骨の部分でもその通り道が狭くなって手に痺れなどを起こしますが、
それと同じくらい、実際にはそれ以上に胸の部分の神経や血管の通り道も狭くなりやすく、ここが狭くなることで、そこを通る腕から手につながる神経に症状を起こさせるんです。
ちょっとイラストで見てもらうと
黄色い線の部分を神経や血管が通り、赤色が筋肉です。
で、あばら骨から始まって肩甲骨につく赤色の筋肉に注目してください。
これがイラストみたいにしっかり伸びていると大丈夫なんですが、この筋肉が固まって縮まるとどうですか?
黄色の線を押さえそうですよね。
そうなんです、それによって腕や手に痺れや痛みを出すんです。
かなり単純に説明しましたが、ざっくり言うとこんな感じです。このように実は首が原因じゃなくて手が痺れることが多々あります。
それじゃあ首からか胸からかどう見分けたらいいの?ってことですが、
頸椎症とこの胸の部分で神経や血管を圧迫する症状を見分けることはかなり難しく、なかなかあなた自身でどちらが原因かを見分けるのは困難です。
さらに言うと、首と胸の症状は同時に出ていることも結構あります。
手の痺れの改善方法
ここまで書いてきて、手の痺れの原因は首だけでないことをわかってもらえたと思いますが、首ではなく胸が原因で手に痺れを出しているとき首ばっかり治療しても効果ありませんよね。
なんせ原因は違うところにあるんですから。
ここでは胸が原因で手に痺れを出しているときの対策方法をお伝えしていきます。
1、姿勢を正す
背中が丸まっていたり、肩の位置が前に出てきた姿勢では、余計に神経や血管の通り道を狭くしてしまいます。
ですので姿勢を正し、手につながる神経や血管の通り道を広げるようにしてください。
この時のポイントは肩甲骨をやや内下方によせることです。そうすることで、胸(デコルテ)が開き通り道が広がります。
2、手や腕の筋肉のケアをしてあげる
手や腕の筋肉は肩甲骨につながっており、これらの筋肉が疲れが溜まったり、硬くなることで肩甲骨を引っ張り歪ませ、それによって胸の神経や血管の通り道が狭くなります。
ここではストレッチをお伝えしますね。
写真のように、痛みのある側の腕を前に出し肘を伸ばして、反対の手で手首をゆっくり自分の体の方に曲げていきます。
腕にツッパリを感じ始めたところで15~20秒キープ
これを手首の曲げる方向を色々な向きで行ってください。
3、胸の筋肉を緩めてあげる
先ほど書いたように、胸の筋肉が硬くなると、腕から手につながる神経や血管の通り道を狭くしてしまいます。
なので胸の筋肉を緩めてあげる必要があります。
胸の筋肉のストレッチは、
写真のように片腕を上げ、軽く肘を曲げ、その肘を後ろにひいて行きます。胸のあたりが突っ張ってきたところでとめて15~20秒キープ。
もう一つが、
片手で反対の肩先やや内下方にくぼみがありますのでそこに手を当て、後方へゆっくり押してください。それこそ胸を開くようなイメージで。
そこで15~20秒キープしてください。
4、普段から肩甲骨を動かす
胸の筋肉は肩甲骨についています。
なので普段の生活で肩甲骨を動かしてあげると、それと一緒に胸の筋肉も伸び縮みし柔軟性が保たれ、神経や血管の通り道の広さをキープすることができます。しっかり意識して肩甲骨を大きく動かすようにしてくださいね。
いくら首の治療や牽引をおこなっても手の痺れが改善しないときは、その原因は胸にあるかもしれません。
またこれらの改善方法は頸椎症にも効果があるので、もし本当に首から手の痺れが発生していた場合でも効果があります。
なので手に痺れがあると言う方は参考にしてくださいね。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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