腹筋をしても腰痛が治らないのはどうして?
腰痛なんかで病院へ行ってお医者さんに診てもらったことがあれば、かなりの確率で言われるのが「腹筋を鍛えなさい」ということです。
あなたも言われたことがありませんか?
で、こう言われれば当然意識をするし、中には腹筋を始めた方もいるかもしれません。
でもいくらやっても一向に腰痛は良くなっていかない…
きっとまだまだ足りないんだろうな、ということでさらに続けてみるもののやっぱり腰痛は変わらない…
こういう方も少なくないはずです。どうして腹筋を鍛えたのに腰痛が良くなっていかないのか?
鍛える腹筋を勘違いしていませんか?
実はその腹筋ていうのはあなたが思っている筋肉ではないかもしれないんです。
と言うのは腹筋と言われて思い浮かべるのは、お腹の六つに割れる筋肉ではないですか?
当店へ来られる腰痛の方のほとんどの人もその腹筋を鍛えないといけないと思われています。
ただちょっと考えてみてください。お腹を六つに割ったとしてその筋肉はいつ働いてくれますか?
重たい物を持つ時ですか?寝起きで体を起こす時ですか?
もしそうだとしても、一日にどれぐらい重たい物を持ちますか?
中には仕事で重たい物を一日に何度も持ったり運んだりという方もいるかもしれませんが、ほとんどの方はそうではないですよね。
それにもし重たい物を持つにしても背中や腕や足などお腹以外のほうを鍛えた方がよさそうでないですか?
そうなんです、腹筋を鍛えるといってもそれはお腹を六つに割ってくれる腹筋ではないんです。
本当に鍛えるべき腹筋とは?
それじゃあどの腹筋を鍛える必要があるのかっていうとこちらの、
腹横筋という筋肉で、この筋肉はお腹とついていますが背中の腰の部分までつながっています。
ちなみにあなたが腰痛ならこの腹横筋の見た感じ、何かに形が似ていませんか?
腰痛のあなたならお世話になったことあるんじゃないかな?
実はこの腹横筋という筋肉、腰に巻くコルセットのような形をしています。
つまりこの腹横筋は鍛えてあげることで、コルセットのようにグッと腰まわりをしめて、体をまもってくれる働きをしてくれるんです。
まさに天然のコルセットですね。
さらにいうと、この筋肉を使うことで腰痛の原因と言われることのある骨盤は歪みにくくなったり、
よい姿勢を維持できるようにしたり、
荷物を持つ時だってこちらの腹筋は腹圧を一定に保ってくれることで腰砕けのような状態になるのを防いでくれて、ぎっくり腰からあなたを守ってくれます。
腰痛ってほとんどが普段の生活での小さな負担が積み重なって起こっています。
なので腹横筋はその小さな負担を最小限にしてくれるように働き結果腰痛が起こりにくくなるんです。
腹横筋の鍛え方は?
そんな腹横筋を鍛える運動もいろいろありますが、ここでは一つ手軽に実践できるものをお伝えします。
下の写真のように腕立て伏せのような体制で、肘をまげて床につけてそのままキープしてください。
最初は30秒ほどを目指しておこなって頂き、できるようになれば時間を伸ばしてください。
もう一つが、床に仰向けで寝て、両肘を伸ばして手のひらを地面につけ、両膝を90度に曲げます。
そこから下の写真のように腰を持ち上げて体を真っ直ぐにキープします。
こちらも最初は30秒ほどを目指しておこなって頂き、徐々に時間を伸ばして行ってください。
どちらも体を真っ直ぐに保つところがポイントで、お尻を浮かしたり下げたりすると効果が落ちてしまいます。
やってみると、腰痛の方は結構つらく感じる方が多いです。
だから腰痛が出やすいんですけどね。
このようにな体幹を鍛える運動で腹横筋は鍛えることができます。
あとはすぐに効果が出るものでないのでしっかり継続してくださいね。
もしあなたが、腰痛対策でお腹を割る腹筋をしているなら、鍛える腹筋を腹横筋にしてみてください。
それによって今ある腰痛がきっと変化していくはずですので。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
コメントをお書きください