猫背の時に首に痛みを出す筋肉
自分で猫背だと自覚されている人で肩がこっている方は多いと思います。
それと同じくらい猫背で首にこりを感じている方も多いはずです。
もしあなたが猫背だと自覚されているならどうですか?首にこりや痛みを感じていませんか?
でも猫背だと肩や首によくないといった事を、なんとなくよく言われているので、首こりや痛みも起こりそうだけど、実際はどうして首に痛みが出てしまうのか?
今回は首こり改善のためのヒントになるように、首こりの原因となるモノを一つお伝えしていきます。
首に痛みを出す原因となる筋肉
その猫背の時に首に痛みを出している筋肉に肩甲挙筋という筋肉があります。
当院に来られる猫背で首が痛い患者さんを見ていると、この肩甲挙筋が硬くなっている方が非常に多いんです。
ちなみにこんな筋肉で
肩甲骨から首の付け根につながっている首にある筋肉で、いかにも首に痛みをだしそうでしょう。
でもそれじゃあどうして猫背の方はこの筋肉が硬くなり痛みやこりを出しやすいのか?
頭の位置が肩甲挙筋に痛みを出させる
その肩甲挙筋が痛みをだす原因が頭の位置なんです。
猫背の方ってほとんどの人が頭の位置が本来の位置よりも前にいってしまっています。
上の右のイラストの感じで、
で、単純にイメージしてほしいんですけど、上の絵の左側の人が首の力を脱力したとしたら頭ってどうなりそうですか?
身体の真上に首と頭があるので、たとえ脱力したとしてもそのままの位置に頭はありそうですよね。
それじゃあ右側の人の場合はどうですか?
首の力を抜いて支えるのをやめると頭が前に落ちてしまいそうですよね。
まぁ実際には頭が落ちるなんてことはないんですが、これはどうしてかっていうと先ほどの肩甲挙筋が頭を落ちないように引っ張ってくれているからなんです。
もしこの肩甲挙筋のように頭を引っ張って支えてくれる筋肉がなくなったら電車などで座って寝ていたら頭がガクンと前に落ちてしまうときのようになってしまいます。
(それでもほんとに頭が取れて落ちないのは皮膚や骨、筋肉自体のゴムのような性質、反射などがあるからですが)
普段からそういったことにならないために肩甲挙筋は猫背で前にいってしまったあなたの頭を支え続けてくれているんです。
そうなると当然肩甲挙筋は頭が前にある限り働き続けることになるので、どんどん固くなり緩むことができず、これによって首の痛みやこりが出てきてしまいます。
肩甲挙筋のストレッチ
なのでこういったときは固くなった肩甲挙筋のケアをしてあげることも重要です。
そうすることで肩甲挙筋が緩んで血液が巡れば首こりや痛みは軽減していきます。
ここでは肩甲挙筋のストレッチをお伝えしますね。
片手を背中へ回し、反対の手で頭を後ろに回した腕と反対方向、やや前方に倒していきます。
首から方の矢印を伸ばすようなイメージで、ツッパリが出てきたところで15秒~20秒キープしてください。
大切なのはやっぱり猫背の改善
と、肩甲挙筋のストレッチをお伝えしましたが、やはりそもそもの猫背を改善していかないといけません。
でないと頭の位置が本来よりも前にいったままだと、肩甲挙筋がいつまでたっても頭を落ちないように支えることになり、これがマッサージをして筋肉をいったん緩めたとしてもまたすぐに首がこる原因でもあるんです。
このように首が痛いからって、牽引したり肩に電気を当てるだけでは不十分で、同時に猫背のケアも行っていってください。
そうすることで首の痛みやこりが取れて行きますので。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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