結構動くのに腰が痛くなるのはどうして?
あなたが腰痛で悩んでいるのなら、動くことが少ないと腰痛の原因になると聞いたことがあるかもしれませんね。
または病院や整骨院などに腰痛で行ったときに「しっかり毎日歩くようにしてください」「腰が痛いのは体を動かしていないからですよ」と言われたことありませんか?
実際に動くことが少なくなると腰痛はでやすくなります。
ただ、こいったことを聞くと私は結構動いているのにどうしてか腰痛がでるということを話される方や疑問に思われる方がいらっしゃいます。
自分では結構動いているはずなのに腰痛が出てしまうのはどうしてなのか?今回は動いているのに腰痛が出てしまう要因についてお伝えしていきます。
そもそもなぜ動くことが少ないと腰痛になるのか?
動くことが減っているということは、同じ体勢でいる時間が長くなっているということですよね。
そうなると、同じ筋肉ばかり使ってその姿勢を保ったり、同じ部分ばかりに体重がかかったり、そのように偏った筋肉に負担がかかることで痛みが発生しやすくなります。
姿勢が悪ければ椎間板に負荷が持続的にかかってしまい腰椎椎間板ヘルニアを発生させてしまう方もいます。
また筋肉は伸び縮みすることで血液を送り出すポンプのような働きを担っていますが、動かないことで筋肉の伸び縮みが減ってしまうと、ポンプの働きができずに血液の巡りが悪くなり、老廃物が流せなくなり痛みをだしやすくもなります。
そして極端な例では体を動かすことが少なく、背中を丸めて座ることを続けていると、次第に骨自身も変形しだして腰が丸まってそれで腰痛が出てしまう方もいます。
このような理由で、動くことが減ってしまうと腰痛が発生しやすくなるんです。
本当に結構動けている?
結構動いているはずなのに腰痛が出てしまっている時にまずは一度思い返して欲しいのが本当に結構動いていますか?
結構動いていると話される方で多いのが、仕事中に資料を届けに席を動いたり、ちょこちょこと立ち上がって部屋の中で作業することが多いと行ったことや、家で洗濯物や掃除などあちこちに何往復もしているといったことです。
ちょっと残念なことをお伝えすると、その結構は実はそれほど動けていないことが多いんです。
実際に歩数計なんかをつけてもらうといいんですが、なかなか建物内だけだと動いたと思っても3000歩前後のことが多いです。
どれくらい動いているのか他人と比べることもないので、この3000歩でしっかり動いていると感じる方もいるかもしれませんが、何かしら運動している方なら5000歩動くことがあっても物足りなかったり、今日は動くのが少なかったという人がいるんです。
さらにいうと、結構動いている人ほど自分が動いているという認識が少ないんです。
これは自分が結構動いていると思ってしまっている人は、たとえ実際はそれほど動いていなかったとしてもそれ以上動こうとするのをやめてしまうからです。
なんせ結構動いているんですから(あくまで自分自身では)。
なのであなたが自分で結構動いていると思っている時点で、一度そもそも本当に結構動いているのか、万歩計を数日つけてみたりして確かめてもらうのも一つの方法ですね。
それで思っていたよりも動いている量が少なければ、それを知るだけでもっと動こう意識するので腰痛予防になることもありますし。
動いていても腰痛が出てしまうのは?
と、ここまで書いてきましたが、実際には動いている量が多いにも関わらず腰痛がでやすい方がいます。
まずは本当に動きすぎのとき、これは言うまでもなく日に日にその日で取れきれない疲労が積み重なり痛みとしてでてきます。
そしてわかりにくいのが、適度に動いてはいるんだけど、動いてる範囲が狭い方。
例えばこれも部屋や家の中で動くことが本当に多いとき、歩数計なんかでは5000くらい行くんですが、それでも腰痛がでやすいのは動きが小さいことが原因となっています。
同じ歩くにしても部屋の中と外で歩くのでは歩幅なんか違ってきます。
部屋の中ではどうしても小さくなりがちになってしまうんです。
そして腰痛予防のために動かさないといけないのは一歩一歩歩幅を大きく歩く時の筋肉なんです。
つまり、動いてはいるけれど動きが小さいと腰痛予防のための筋肉が使われていないんです。なのでいくら動いてもあまり腰に効果がないんです。
こんな時はそれこそ外で動いてもらうのも一つの手ですが、意識的に部屋のなかや家の中でも歩幅を広げたり腕を今までより大きく動かしてもらうことで今まで使えていなかった筋肉を使うことで腰痛予防になりますので。
体の使い方が悪い
その他にも、結構動いてはいるけれど、その時の体の使い方が悪ければ腰痛を起こしやすくなると考えられます。
これは極端に言ってしまうと、例えば農作業をして体は動かしているものの、腰をずっとかがめたままで動いているとしたらどうですか?腰痛が出てもおかしくないですよね。
上記の例えは極端でも、例えばウォーキングをしていてもその姿勢が悪く、背中が丸まった状態で歩いているとすると、腰には歩くたびに大きな衝撃が加わるため、腰痛を起こしやすくなってしまいます。
家事で掃除をする時にも、腰をかがめて掃除機をかけたり拭き掃除を行っていれば、動いてはいるけれど腰痛を起こしてしまうことも少なくないでしょう。
このように動いてはいても、その時の体の使い方が悪ければ、腰にかかる負担が大きく腰痛を出してしまうことがあります。
とはいってもいきなり体の使い方をすべてただすというのは、意識してもかなり難しいでしょう。なのでまず意識してほしいのが、腰椎のカーブを保つことです。
腰の骨である5つの腰椎は前弯のカーブを描いていて、そのカーブがあることで腰にかかる負担を分散させています。
なのでまずは背骨のカーブを崩さずに動くことを意識していってみてください。
まとめ
腰痛を予防するためや腰痛を治すためには動く方がいいということを、耳にしたことがある人もいるでしょう。
これはじっとしていることが多くなると、筋肉が伸び縮みしないため血液の流れが悪くなり、自己治癒力も落ちてしまうためです。
ですが結構動いているにも関わらず、腰が痛くなるという人もいらっしゃいます。
この場合、自分では動いているつもりでも実際にはそれほど動けていなかったり、家の中だけを動くなど動作が小さかったり、姿勢が悪かったり体の使い方が悪い可能性があります。
体を動かしているつもりなのに腰が痛い…と悩んでいる人は、まずはそのあたりを見直してみてください。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
コメントをお書きください