頚椎症、頚椎ヘルニアの方は
腕や手の使い方にもご注意ください
頚椎症や頚椎ヘルニアで悩んでいる方は、頚椎に悪いこと、負担のかかることは治りが遅くなったり症状が悪化してしまうので、できるだけ避けたいと思われているはずです。
ですので頚椎症や頚椎ヘルニアの時に気を付けなければいけない動きについて以前書かせていただいたんですが、これ以外にも気を付けていただきたいことがあるので、今回はその補足です。
(前の頚椎症や頚椎ヘルニアの方に日常生活で気を付けていただきたい動作のことを書いた記事はこちらをクリック)
今回お伝えすることも参考にして頂き、普段の生活で頚椎に負担がかからないよう気を付けてください。
腕や手の疲労が首に影響
やはり頚椎症や頚椎ヘルニアの方は首に負担をかけないようにすることが改善していくうえで重要になってきます。
ただ、首に負担がかかるのは何も首を動かしたときだけではありません。
腕や手先といったところの使い方や使いすぎによっても首に負担がかかってしまうんです。
経験あるかもしれませんが、編み物やパソコンのキーボードを打ったり、書き物をした後など手作業をしていると首がこったことありませんか?
これは手と首が関係しあっているという証拠でもあります。
というのは手や腕を使うために肩甲骨周りの筋肉が腕を支えてくれます。
なので手先や腕を使いすぎるとそれを支える肩甲骨周りの筋肉が疲労し硬くなることで肩甲骨の動きが悪くなります。
その肩甲骨には首へとつながる筋肉も多くあり、肩甲骨の動きが悪くなることで首の動きも悪くなり首の筋肉が固まってしまいます。
また腕から肩を経由して首につく大きな筋肉もあり、こういった筋肉が腕の使い過ぎで疲れると当然首につく部分も次第に固まってしまいます。
なので頚椎症や頚椎ヘルニアの方は腕や手の使い過ぎと行ったことにも注意が必要なんです。
頚椎症・頸椎ヘルニアで腕や手先をよくつかわれるという方は首だけでなく、手のケアや肩甲骨のストレッチなどをおこなうようにしていただくと、改善にプラスに働きますので。
頸椎に負担をかけない腕の使い方
「使いすぎ」も頚椎症や頸椎ヘルニアに影響しますが、腕や手の「使い方」にもポイントがあって、例えばカバンを持つ時に肘を伸ばして前に腕を伸ばしたまま体からはなして持つのと、肘をまげて体の近くで持つのとではどちらが楽ですか?
体の近くで持つほうが楽ですよね?
てこの原理と同じで、このように体の中心からはなして手を使うのにはかなりの力がいります。
つまりその分肩甲骨周りの筋肉には負荷がかかるということです。
結果先ほどのようにその負荷が首にも影響を与えてしまいます。
なので何かを作業する時っていうのは、できるだけその作業するところに近づいて作業することで首の負担が減らせられるんです。
反対に遠ざかれば遠ざかるほど首への負担は大きくなるのでお気を付けください。
簡単に言えば、腕を伸ばした状態で作業をするのはやめて、少し腕を曲げて作業を行ったり自分の体を近づけてください。
ただし、体の近くで作業をしようとすると背中や首を丸めて作業される方が中にはいるので、そうなるとせっかく体の中心に近づけて作業をおこなっても、首や肩に負担がかかるので注意してくださいね。
ちなみにこれは頚椎症や頚椎ヘルニアの方だけに言えることではなく、肩こりや首コリに悩んでいる方にも言えることですので、肩こり・首こりの方も参考にしてくださいね。
まとめ
このように腕や手の使い方や疲労は首に大きく影響を与えます。
手先や腕の使い過ぎには注意して、腕を使うときはできるだけ自分の体に近づけて行うようにしてください。
せっかく頚椎症や頸椎ヘルニアの治療をおこなっていても、普段の生活で首にかかる負担が大きくなってしまうと改善までの期間が長引いてしまいます。
頚椎症や頚椎ヘルニアの方は参考にして頂き、改善していくためにも、悪化を防ぐためにもこういった腕の使い方にも気をつけてくださいね。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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