どうしてソファーは腰痛に良くないと
言われるのか?
ソファーに座っていると腰が痛くなった経験はないですか?
もしあなたが腰痛で悩んでいるなら、ソファーは腰に良くないといったことを聞いたことがあったり、整体院や整骨院などでソファーにはあまり座らないようにしてくださいと言われたことがあるかもしれませんね。
これって実際にはどうなのか?っていうと、やはりソファーに座ることは腰痛の原因になりますし、腰椎椎間板ヘルニアや狭窄症、坐骨神経痛といった症状の改善の妨げにもなります。
でもどうしてソファーが腰に良くないのか?なんですが今回はそのあたりについて説明していきます。
というのはソファーがいけないとかではなく、ソファーに座ることによってこんな姿勢になることが腰や腰椎に負担をかけるので、そのあたりを知っていただくとソファー以外でも腰痛をださないためには、どんなことに気を付けないといけないかがわかるので。
股関節の角度が腰痛と関係
腰痛というのは下肢の動きと密接にかかわってきます。
特に股関節の角度とは関わりがとても深いんです。
で、座ったりしゃがんでいる時など、腰に圧がかかった状態の時には股関節の角度が深ければ深いほど腰にかかる負担は大きくなります。
股関節の角度が深くなるというと分かりにくいかもしれませんが、簡単に言えば太ももを上に持ち上げる様な動作です。
椅子に座る動作であれば、低い椅子であればあるほどこの股関節の角度は深くなり負担は大きくなります。
ソファーというのは一般的に食卓などの椅子に比べ、少し低い目に作られていることがおおいですよね。
さらにそのソファーが柔らかく座った時に沈み込むようなものであれば、人の体で一番重たいお尻の部分が沈み込み、さらに股関節の角度を深くしてしまいます。
一般的には普通の椅子に比べてソファーは体が沈み込みやすい物が多ため、こういった事が腰痛や腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎分離すべり症など、坐骨神経痛の人にオススメでない理由になります。
つまりソファーであっても、高めで硬めのソファーであれば腰への負担はそれほど大きくないということです。
また、先程書いたように椅子であっても低ければ低い程股関節の角度は深くなるので腰への負担は大きいんです。
ソファーの奥行きの深さが腰痛に影響する
また、ソファーには背もたれの奥行きが深いものが多いですよね。これも腰痛をだす原因になってしまいます。
奥行きが深い背もたれにもたれかかると骨盤は後ろに傾いてしまいます。
そうすると腰は本来の前弯と言われるカーブを失い後弯、つまり腰が丸まった状態になってしまいます。
こうなると腰の筋肉や椎間板にかかる負担が大きくなるために腰痛が出てしまったり、椎間板ヘルニアが悪化する恐れもあります。
そして、このように骨盤が後傾し腰が丸まった状態は、背中や腰の筋肉が伸ばされる形でもあり、日本人の筋肉は引っ張られる(伸ばされる)ことに弱いと言われており、これも腰痛の出る要因になっていると考えられます。
つまり、ソファーでなくても骨盤が後傾してしまうような座り方だと腰痛が出やすくなると言うことです。
このような理由でソファーは腰痛にはよくないと言われているんです。
そしてソファーでなくても股関節の角度が深くなったり、骨盤が後ろに傾くような座り方をしてしまうと同じように腰痛が出やすくなってしまいますので、参考にして頂き気を付けるようにしてください。
一日中立ったまま生活することなんかはないと思いますので、腰痛の方は座るときはこのあたりに注意して椅子やソファーを選択してくださいね。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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