腰の不調で肩凝りになる
タイトルだけ読むと、凝っているのは腰ではなく肩なんですけどって思われる方もいるはずです。
ただ実際に腰ってのは肩と密接に関係していて、腰痛と肩こりに同時に悩まされているという方もいるはずです。
これはどうしてなのかというと、骨盤が腰の部分にあるからです。
腰と肩のこりとは別々に考えられている方もいると思いますが、そのように考えていると、いつまでたっても肩こりが改善しないということが起こってくるので、今回は腰と肩こりの関係についてお伝えしていきます。
骨盤と肩こりの関係
骨盤がゆがむと肩凝りになるといったことは最近なら聞いたことないですか?
もし聞いたことがあっても、「ふーん、そうなんだ」となんとなく情報として頭の片隅に置いてあるかもしれませんが、少し考えると骨盤がゆがむと肩がこるって言われるのはなんで?ですよね。
これは実際は骨盤がゆがまなくても、骨盤の動きが悪くなると肩はこってしまいます。その説明は後程、
「骨盤がゆがむと肩がこる」という表現はそれほど骨盤と肩というのは密接に関係しあっているという表しているんです。
腰の不調で肩がこる原因
で、どうして腰の不調が肩凝りに関係しているかっていうと、先ほど書いた骨盤に関係していて、
例えば「ぎっくり腰」になったことってあります?
あればその時のような体勢に、なければ下のイラストのような体勢をとってみてください。
なられたことがある人はわかると思いますが、ひどいときにはこのように腰の曲がった状態から体を伸ばせなくなってしまいます。
この体勢をとっていただけたらその姿勢のまま首を動かして見てください。
どうですか?
次に普通に腰を伸ばしてもらい首を左右に捻ったり前後に倒したり動かしてみてください。
どちらの時のほうが動かしづらかったですか?
おそらくぎっくり腰の時の体勢をとって首を動かしたときのほうが、動かしづらかっはずです。
同じように、ぎっくり腰のときの体勢をとったまま肩を上にあげたり回したりしてもらい、次に普通に立って肩を同じように動かしてみてください。
どうですか?
おそらく先ほどと同じで、ぎっくり腰の時の体勢をとって肩を動かしたときのほうが、動かしづらかっはずです。
これはそんな気がするとかそんなことではなく、肩や首というのはその部分だけで動いていないんです。
肩を動かす時には肩の関節だけでなく、背骨や肩甲骨、背中の筋肉などそういったところが一緒に動くことによって、しっかり肩をあげたり回したりできるんです。
首も同じです。
それが腰の不調で腰をかばってその周辺の筋肉を固めて骨盤を動かないようにすると、そこからつながる背骨の動きも減って、先ほど試していただいたように、肩や首の動きが悪くなります。
肩や首の動きが悪くなれば、普段の生活で肩凝りを感じる肩や首周辺の筋肉はしっかり動かすことができずに段々硬くなっていきこりを感じるようになってしまいます。
脳も肩や首に制限をかける
また実際に腰に痛みがある時なんかは、脳が肩や首を動かすことで腰が大きく動き負担がかかってしまわないように肩周辺の筋肉を固めます。
これによってさらに肩周辺の筋肉は硬くなり、肩凝りを感じるというわけです。
つまり腰痛がある限り肩の動きにはいつも制限がかかってしまい万全ではないということです。
だからといって肩こりの時は、肩を無視して腰や骨盤の調整だけしましょうなんていう気はありません。
ですが、長年続く肩凝りやひどい肩凝りなんかは肩周辺だけでなく、腰や骨盤の動きや歪みも一緒に見てあげることで改善していきますので。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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