病院で治らない歩く時のお尻の痛み
【奈良県御所市の整体】
腰からお尻が痛くて歩くのもつらく、病院や鍼灸院などへ行って診てもらったけれど全然良くならないし、外へ出るのも憂うつ…と悩んでいませんか?
腰からお尻の痛みが出て病院で診てもらいレントゲンやMRIなど検査をうけて、坐骨神経痛と言われてシップに薬、時には腰の牽引をしてもらっているけど、なかなか良くなっていかないといった悩みの方は結構います。
当店に来られたこのお客様もそういった悩みで、何件かの病院や鍼灸院へ行かれたんですが、一向に歩くのも辛いお尻の痛みがよくならなかったとのことでした。
病院で治らなかった腰からお尻の痛みがスーッととれた
●お尻のあたりが歩いたりすると痛く、4年位はり、きゅう、整形の医院、病院等で治療を受けられたが改善せず、そんなときチラシをみて来店しました
はじめて来院しはじめて施術してもらったが、あまりにもやさしくというか、ゆるくというか、筋肉をやさしく伸ばされるのでこんなことで効くのかと思ったが、痛みがスッーっととれたのでびっくりしています
※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。
歩くたびに腰やお尻が痛いと本当に外へ出かけたり、旅行へ行ったりすることも億劫になってしまいますよね。
なぜこのお客様は病院や鍼灸院に通ったのに、歩く時のお尻の痛みが治らなかったのか?今回はその原因や当院で行った施術についてお伝えしていきます。
坐骨神経痛にも色々原因がある
このお客様の場合、病院ではレントゲンを撮って「骨と骨の間隔が狭くなっていて坐骨神経痛が発症している」と言われたとのことでした。
なので当店でもお話を聞き検査をさせてもらったところ、この方の場合お尻の筋肉がとても緊張(簡単に言うと筋肉が縮まって硬くなった状態)されていました。
実は坐骨神経痛と言っても、その原因は一つではなくいろいろなものがあります。
一般的に病院で言われるのが、「骨と骨の間隔が狭くなって痛みが出ている」「老化で腰の骨が少し変形してるから」といったような理由です。なので坐骨神経痛は軟骨の問題や骨の変形が原因だと思われている人も多いでしょう。
ですが必ずしもそのような理由だけで坐骨神経痛が発症するわけではなく、レントゲンやMRIで映らない筋肉が原因で発症することも多くあるんです。
その筋肉が原因で起こる坐骨神経痛の一つで多々あるのが、お尻の筋肉で坐骨神経を押さえてしまって痛みや痺れがお尻や足に出るといったことです。
梨状筋症候群ともいったりしますがこんな具合に、
簡単に言うと黄色いのが神経で、梨状筋と言う筋肉の中を走る坐骨神経が、梨状筋が硬く縮むことで押されてしまうんです。
これは病院だとレントゲンでは映りませんし、たとえMRIであっても筋肉の硬さや緊張まで調べることは非常に困難であるため、骨ばかりに目が向くとなかなかわかりません。
つまり骨ばかり見てしまっていて筋肉の問題を軽視してしまい、薬や注射、牽引など的外れな治療になっていたために、歩く時のお尻の痛みが治らなかったと考えられます。
確かに骨や椎間板の問題によって坐骨神経痛が起こり、お尻や足に痛みを出すこともありますが、必ずしもそれだけでなく筋肉の問題によっても坐骨神経痛が起こることを知っておいてください。
歩くのも辛い坐骨神経痛を治すための方法
上記でお伝えしたように、お尻の筋肉が緊張して坐骨神経に影響を与えているので、歩く時の坐骨神経痛みを治すためには、このお尻の整えてあげる必要があります。
だからと言って、お尻の硬くなった筋肉だけを揉み解せばいいといった単純なことではありません。
同時に、腰の骨と骨の間隔が狭くなったり、このお尻の筋肉も勝手に硬くなるわけではなくその原因があるわけで、そのお尻の筋肉が硬くなってしまう原因も一緒に施術していかないと、いくらその時は楽になっても時間の経過とともに痛みや痺れといった症状が戻ってしまうことが多々あります。
このお客様が他の治療院で痛みが改善しなかったのも、痛みのあるところだけをみて、根本の原因を施術できていなかったからだと考察できます。
その骨と骨の間隔を狭くしたり、お尻の筋肉を硬くしてしまう原因で、この方もそうだったんですが、年齢が高い方に多いのが骨盤が後ろに傾き腰が丸まってしまっているといった事があります。
上のイラストのように、骨盤が後ろに傾いてしまい、背骨がそれに引っ張られて腰から背中が丸まってしまうと、腰椎(腰の骨)が本来持つ前弯のカーブが減少してしまうため、腰椎がクッションの役割を担えず、体を支えるために腰やお尻の筋肉にかかる負担が大きくなり、段々と筋肉は疲労が蓄積し縮まって硬くなっていきます。
また背中が丸まることで、腰の骨と骨の間隔を狭くさせようとする圧が強くかかり続けることになってしまうため、骨盤が後ろに傾いているとレントゲンやMRIで、骨と骨の間隔が狭くなってしまっている方も少なくありません。
なので痛みのあるお尻だけを治療するのではなく、骨盤の後ろに傾いた状態ももとに戻していってあげないと、いつまでもお尻や腰に必要以上の負荷がかかるため坐骨神経痛が治りません。
骨盤が後ろに傾くのはどうして?
それじゃあ骨盤が後ろに傾いてしまうのはどうして?なんですが、生まれつきや年齢のせいと思われる方もいるかもしれませんが、確かにそれらがかかわっていることもありますが、それ以外にも骨盤につく筋肉が硬く収縮して骨盤を引っ張り後ろに傾けていることが多いです。
もちろん筋肉の問題だけでなく運動不足による骨盤を支える筋力低下や、普段の姿勢の習慣など様々な要因が重なって起こるモノなんですが、このお客様の場合は筋肉の緊張によって骨盤を引っ張ることが大きく関わっていました。
当店ではどのような施術を行ったの?
それじゃあ当店ではどのような施術を行い、歩くのもつらかった坐骨神経痛のお尻の痛みを改善していったのか?
もちろん上記でお伝えした坐骨神経を押さえるお尻の筋肉を整えながら、骨盤を後ろに引っ張るハムストリングと呼ばれる太ももの筋肉や、ふくらはぎの筋肉、後ろに傾いた骨盤を起こすために働かないといけない腸腰筋という筋肉、こういったところに施術を行い骨盤から整えていくことで段々とお尻の痛みが改善していったんです。
もちろん施術だけではなかなか改善していかないため、日常生活のアドバイスや家でも行えるストレッチ方法をお伝えして実践して頂きました。
これは他の人にも言えることですが、治療や施術を行う人があなたの体をすべて勝手に治してくれるわけではありません。
あくまで私たちができるのは改善のためのサポートであり、本人自身がしっかりと痛みなどの症状を改善していくという気持ちが大切です。
以前は施術者である私自身が痛みなどの症状を治すものだ!なんて考えていたこともありましたが、十年以上こういった仕事をしてきて思うのは、やはり本人が本気で治す気でなければなかなか思うように改善していかないということです。
中には本気かどうかわからないけれど1、2回の施術で劇的に良くなる人もいらっしゃいますし、私の腕が悪いだけかもしれません。
ですが、施術の時間というのは数十分~1時間ほどのもので、次回来院までのそれ以外の何十、何百時間を本人が何気なしに過ごしていては、当然変化なんてなかなか起きないんです。
なので施術者だけでなく本人がしっかりと自分でも症状改善のために本気になり、二人三脚で行うことが大切だと考えるようになりました。
実際にお伝えしたアドバイス
ここからは実際に坐骨神経痛でお尻が痛くて歩くのも辛かったこのお客様にお伝えしたアドバイスをいくつか紹介していきます。
もちろん人によって坐骨神経痛の原因は違うため、すべての人に当てはまることはありませんが、同じような症状で悩まれている人は参考にしてみてください。
●安静にしすぎない
お尻が歩くのも痛い時にはじっと安静にしている人も少なくないでしょう。
確かに無理して何十分も歩いたり激しい運動を行う必要はありませんが、過剰な安静というのは、痛みなどの症状を長引かせることが多いです。
これは筋肉というのは動くことによってその柔軟性が保たれ、伸び縮することでポンプのように働き血液を送り出してくれるんですが、反対に安静にしていると柔軟性は失われていき、回復のために必要な血液の巡りも滞ってしまうためです。
なので動ける範囲で動いたり、家にいる時でも長時間座りっぱなしなどは避け、合間で少し体を動かすことが大切です。
●床に座ることはなるべく避ける
床に直接座ってしまうと、骨盤というのはどうしても後ろに傾きやすく背中が丸まりやすくなってしまいます。
なのでできるだけ床に直接座ることは避けて、イスなどを利用することをお勧めします。
もし床に座るときにも男性であれば直接ではなく、座布団やタオルをお尻に敷いて背すじを正してあぐらをかいたり、
正座は床に座るときにも骨盤を立てて座りやすいため、膝に問題がなければおすすめです。
●座る時には椅子に深く腰掛ける
坐骨神経痛でお尻が痛い時には床には座らずにイスに座ることがおすすめとお伝えしましたが、イスに座っても背中を丸めてしまっては意味がありません。
なのでできるだけ深く腰掛け、骨盤を立てて背すじを伸ばして座るようにしてください。
また座る時というのはお尻は常に圧迫され続けてしまうため、あまり長時間続けて座っていることのないよう注意してください。
●ストレッチ
今回のお客様にも、家でケアを行ってもらうためにストレッチをお伝えして実践していただきました。
●椅子に軽く腰掛け、写真のように片足を曲げて反対の太ももに足を乗せます。
片手で曲げた足の膝をゆっくりと下に押し、反対の手で足首をつかんで上に引っ張ってください。
その状態で背すじを伸ばしたまま体を前に倒し、お尻にツッパリを感じたところで15~20秒キープ。左右交互に行ってください。
体を前に倒すときに、背中が丸まってしまわないよう気を付けてください。
●椅子に深く腰掛け、片足を曲げて反対の足と交差し椅子の上にのせます。
両手で曲げた足を胸の方に抱え込んでお尻にツッパリを感じたところで15~20秒キープ。左右交互に行ってください。
●椅子に軽く腰掛け、片足の膝をしっかりと伸ばします。
背すじを伸ばしたまま片手で床にあるモノを拾うように体を前に倒していき、足の裏にツッパリを感じたところで15~20秒キープ。左右交互に行ってください。
体を前に倒すときに背中が丸まってしまったりしないよう気を付けてください。
強い治療でなければ効かないという錯覚
このお客様の感想にもあるように、当院の施術方法はそれほど強い力でグイグイと揉み解したりボキボキと鳴らすものではないため、最初はこんな力で大丈夫なのかな?と心配されていました。
このお客様のように治療や施術は強くなければ効果がないと思われている人もいることでしょう。
ただもしこれが運動であればどうですか?腰痛などには適度な運動を行うほうがいいということは、病院でも言われていますが、1日に何十キロと走ったり、思いっきりサッカーなどの激しいスポーツをすれば、中には良くなる人もいるでしょが、悪化してしまう人も少なくないでしょう。
運動をするということは、それだけ筋肉や関節に負荷がかかるため、あまりに激しいモノは痛めている腰に良くないと感じる人は多いと思います。
まったく同じとは言いませんが治療や施術というのは体にとっては外的な刺激であり、それがあまりに強い力であれば体にとっては負担となるため、これは治療や施術でも言えることなんです。
とくにぐいぐい強いマッサージで筋肉を押していると、筋繊維を傷めてしまい、その部分に筋肉にかさぶたのようなものが出来ます。
これを筋肉の線維化と呼ぶのですが、そうなるとマッサージで筋肉が緩むどころか余計に硬くなり、血液の巡りが悪くなり老廃物がうまく流されなくなることで腰痛が治らなかったり、今回であればお尻の痛みが時に悪化してしまうこともあります。
もちろん治療方法にはいろいろなモノがあり、あえて組織にダメージを与えたり意図的に強い力で施術を行うモノもあるかもしれませんが、ただ単に強い刺激で治療すれば良いというわけではないことを知っておいてください。
そしてきちんと原因を判断しそれに対して施術を行っていけば、必ずしも強い力でなくとも、痛みなどの症状は改善していくものなんです。
まとめ
お尻から腰にかけて歩くのも痛くて、病院で診てもらっているけれど一向に治っていかない…と、悩んでいる方もいるでしょう。
どうして病院へ行ってるのにも関わらず、坐骨神経痛が治って行かないのか?というと、一般的にはレントゲンを撮って骨の変形や骨と骨の間隔だけに注目してしまいがちだからです。
ですが坐骨神経痛の腰からお尻の痛みの原因はそれだけでなく、筋肉によっても発症されます。
今回のお客さんの場合は、お尻の奥の筋肉が緊張することで坐骨神経に影響を与え痛みが出ていました。
なのでそのお尻の筋肉に施術を行うとともに、お尻の奥の筋肉が緊張する根本的な原因となる骨盤から整えることで、歩く時の痛みも改善されて行きました。
このように坐骨神経痛も必ずしも骨や軟骨が原因でなく、痛みのある場所だけを見ればよいというものでないことを知っておいてください。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
コメントをお書きください