腰痛で曲がったままの腰が
伸びるようになった
腰痛持ちで身体をまっすぐ伸ばすと腰が痛くて伸ばせないといったことで悩んでいませんか?
ぎっくり腰もそうですが、腰痛持ちの方の中には、ぎっくり腰の手前のような違和感や、腰を伸ばしきるとなんだか痛ダルくなってくるので腰が伸びきらない時がある…といったような経験がある方もいると思います。
当店に来られたこの方も、家族の方にも言われるほど最初は腰の痛ダルさで腰が曲がって伸びきらない状態でした。
腰痛で曲がったままの腰が伸びた
〈動画から一部抜粋〉
●座ってから立った状態が腰が痛ダルく、家族にも腰が曲がっていると言われてよせていただきました。
今は違和感なく普通に歩ける状態で、腰も伸びるようになりました
今までの治療院と比べ、的確な施術と丁寧で無茶なことも荒治療もなかったです。
※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。
でもどうして身体を伸ばそうとすると腰に痛みが出てしまうのか?今回はこのお客様のように腰の痛みで身体が伸ばせない原因と、改善のために実際に当店でお伝えし、おこなっていただいた対処法についてお伝えしていきます。
なぜ腰が曲がったまま伸びないのか?
なぜこういったとき、腰が伸びきらなくなるかというと、なかには骨がどうにかなって伸びないんじゃないかな?と、思われる方もいることでしょう。
確かに高齢者の方で圧迫骨折などを起こした時には腰が伸びなくて痛みを出す時がありますし、MRIを撮ってみると椎間板ヘルニアが発見されることもあります。
ですがほとんどの場合、骨や軟骨に異常はないために病院でレントゲンをとっても異常がない事が多いんです。
それじゃあ骨や軟骨じゃなければどこが問題なのか?っていうと多くの場合筋肉の問題で、微小な筋肉の損傷や硬直した状態はレントゲンやMRIには映らず、そのために異常なしと言われてしまうことも多いんです。
特に筋肉の中でも、腰が伸びない時には腸腰筋という筋肉が原因となっています。
腸腰筋というのは、みぞおちの下あたりの背骨から太ももの上に着いている長い大腰筋と呼ばれる筋肉と、骨盤の上と太ももを繋いでいる腸骨筋という筋肉をまとめて腸腰筋と呼んでいます。下の写真の赤線の部分にある筋肉です。
この筋肉が縮んで硬くなって縮んだ場合を想像してみてください。
どうですか?腰の背骨が前に引っ張られて「く」の字から伸ばせなさそうでしょ。その状態で身体を伸ばそうとすると無理やり腸腰筋が引っ張られ
延ばされますよね。
実際まさにその通りで、この腸腰筋が硬くなって縮んでしまうと、身体を伸ばそうとした時に、腸腰筋が骨盤や背骨を前に引っ張るので、腰が伸びなかったり、痛みが出たりするのです。
足の筋肉も腰が伸びない原因になる
さらに当店に来られたこのお客さんは、足の太もも裏の筋肉も硬くなり縮んでいたために骨盤が下に引っ張られ、余計腰が伸びなくなっていました。
太もも裏の筋肉は膝から骨盤についており、この筋肉が硬く縮んでしまうと膝を曲げて骨盤を後ろに傾けてしまいます。
そして骨盤が後ろに傾くと、腰は丸まって背すじを伸ばしにくくなってしまいます。
なので当店に来られたお客さんの外見は最初、膝と腰が曲がったお年寄りのような見た目になっておられました。
さらにこうなると、この姿勢で体を支えるためにお尻の筋肉が必要以上に働くことになり、そうして働きすぎて疲労したお尻の筋肉もだんだんと硬くなり始め、これによって骨盤が引っ張られさらに腰は伸びにくくなり、腰痛はとれにくくなってしまいます。
腰を伸ばすために必要なことは?
なので腰を伸びるようにしていき、腰痛を改善していくためには上であげたような腸腰筋や太もも裏の筋肉、お尻の筋肉などを同時に整えていく必要があります。
この時に腰痛だからといって腰だけマッサージしても電気を当てても、整体を受けても、一時は少しましになった気がしてもなかなか痛みは取れていかないんです。
なんせ腰が痛くて伸びない原因はお腹の奥や足、お尻といったところにあるわけですから。
つまりあなたがこういった腰が伸びきらない状態で腰痛が続いているなら、腰以外の部分も見ていく必要があるということです。
座って立ち上がるときに腰が痛くて伸びないのも同じ理由
また座った状態から立ち上がった時や、横になったところから起き上がるときの痛みなんかも同じような筋肉が原因で痛みを出していることがあります。
動いているときは筋肉が伸び縮みして柔軟性がある程度保たれますが、座っていたり寝ていることで、筋肉は伸び縮みしないために縮んだ状態でだんだん硬くなってしまうために腰が動き始めに伸びなくなるんです。
実際に行ってもらったストレッチ
こういった上記のような理由で腰が伸びなくなっておられたので、当店では腰痛で腰が伸びないからといって腰だけを見たわけではありません。
お腹の奥の腸腰筋や足の筋肉、お尻の筋肉を同時にととのえていくことでこの方の腰はだんだんと伸びて痛みがないくなっていかれたんです。
ここでは施術と同時に家で行なっていただいたストレッチをお伝えします。同じような腰痛で腰が曲がったままで悩みの方は参考にしてみてください。
腸腰筋のストレッチ
上向きに寝て、片足を胸の方へ曲げていきます。
そこからさらに両手で曲げた足の膝をもち肩の方に抱え込んでいきます。
この時反対の足は伸ばしたまま床から離さないようにしてください。
そうすると赤線で囲ったあたりが伸びてきますので、そこで15~20秒キープ。これを左右交互におこなってください。
太もも裏のストレッチ
椅子に軽く腰掛けて、片足をしっかり伸ばします。
そこから床に落ちたモノをひらうように、伸ばした足の側の手を床に伸ばしながら身体を前に倒していきます。
足の裏にツッパリを感じたところで15~20秒キープしてください。
身体を前に倒すときに背中だけを丸めるのではなく、腰から前に倒していくことがポイントです。
お尻のストレッチ
片膝を立てて座り両手を後ろに置き、膝を立てた足に反対の足をひっかけます。
お尻の筋肉が突っ張るのでその状態で15~20秒キープしてください。
この時、できるだけ腰を丸めないようにしてください。
丸まる場合は手の位置をさらに後ろに変えて調節してください。
このようなストレッチを実際におこなって頂きました。
それ以外の対処法
それ以外にも、特に急性期で立ち上がるのもつらいというときには四つん這いになって、ハイハイのように身体を動かすのも効果的です。
痛みが強い時に安静にすることも大切ですが、あまりに長い間安静が続いてしまうと筋肉を動かさないために、だんだん筋肉は硬くなってしまい、改善までの時間が長引いてしまうためです。(ただし、四つん這いになっても激痛が走るというときは控えてください)
まとめ
このようにほとんどの場合、腰が伸びきらずに痛くなってしまうのは骨ではなく、筋肉の問題によって発生します。
その場合も、腰だからといって単純に腰の筋肉のせいではなく、腸腰筋と呼ばれるお腹の奥にある筋肉や、足やお尻の筋肉が原因になって起こっているんです。
なのでいくら腰に電気を当てたりマッサージしても、腰を伸ばすと痛いというときには、そういった腰以外の筋肉を整えていくことが必要になります。
もしあなたが、腰痛で腰を伸ばし切るのがつらいといったときは当店に一度ご相談ください
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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