靴の踵ばかり減る人は腰痛に注意
腰痛に悩んでいる方の中に、靴の踵(かかと)ばかりが減ってしまっている人はいませんか?
たまにお客さんから「靴の踵(かかと)ばかり減ってしまうんですよ」といったことを聞くことがあります。
こんな方は少なくないと思いますが、実はこういった踵ばかり減ってつま先が減らないという方には腰痛の人が多いんです。
今回は靴の踵ばかりが減ってしまう人が腰痛になりやすい理由と対策についてお伝えしていきます。
踵と足の付け根ばかりが減る原因
かかとばかり減るといった方にも色々あって、ほんとに踵ばかり減る方もいれば、つま先は減らないけど踵と足の指の付け根のところは減るといった方もいます。
どちらも腰痛が出やすいのは一緒なんですが、対処法が変わってくるのでまずはつま先は減らないけど踵と足の指の付け根のところは減るといった方の原因と対処法からお伝えします。
こういった方ってのは後ろ足で地面を蹴って体を前に押し出す動作があまり行えていない傾向にあります。
後ろ足で地面を蹴りだすのにはお尻の筋肉を使うんですが、この筋肉がうまく使えていないんです。
そうなるとお尻の筋肉は段々縮まってかたまり、これによって骨盤はお尻の筋肉に引っ張られ歪みを作ってしまい結果的に腰痛が出てしまいます。
また、お尻の筋肉が硬くなることで股関節の動きが悪くなってしまう事も腰痛を助長させてしまいます。(股関節の動きが悪くなると、その股関節が動かない分を腰の背骨で代用させるためです)
対策
なのでこういった方は足を前に前に出そうとするのではなく、後ろ足でしっかり一歩一歩地面を蹴って、その力で前に進むよう意識していってください。
その際のポイントは、足首だけで地面をけろうとするのではなく、足の後面全体からお尻まで力を入れて地面をけりだすようにして頂くことです。
踵だけが異様に減ってしまう人の原因と対策
次に靴の踵ばかり減ってしまう方は、足をずるずると引きずって歩いている人によくみらてます。
踵から地面に着地しないで、地面に擦って歩くような歩き方ですね。
こういった足を引きずって歩いている方は、歩く時に膝がきっちり伸びきっていないことが多く、そのせいで地面を擦ったような歩き方になってしまっています。
こうなるとお尻の筋肉も硬くなりやすいんですが、太もも裏の筋肉も非常に縮んで硬くなりやすいんです。
そして先ほどと同じようにその硬くなった筋肉達に骨盤が引っ張られ骨盤が歪んで腰痛の原因になったり、股関節の動きが悪くなってしまう事で腰痛を発症しやすくなります。
また、この歩き方は腰の筋肉自身の伸び縮みも減ってしまうのでそれによって腰の筋肉の血流が悪くなり腰痛が出てしまうこともあります。
対策
こういった方はまずはしっかり膝を伸ばして歩くように意識していってください。
そうすることで、足を引きずったような歩き方が変わりますので。
いやいや膝を曲げてなんて歩かないでしょって思われるかもしれませんが、街で歩いている方を診見ていると結構膝が伸びきっていない方を見かけるんです。
まとめ
靴はいつもつま先の方は減らずに、踵ばかり減ってしまうと言う方は少なくないはずです。
そのような靴の減り方をする歩き方は腰痛を発症しやすくなったり、腰痛改善の妨げにもなってしまいます。
まずは自分の靴の減り方を見て、上記を参考に歩き方を改善していくように心がけてみてください。
また腰痛もちの人で、自分自身の歩き方なんて全然意識してなかったて人は、一度自分の靴の裏を見てみて、こういった減り方をしていないか確認してみてくださいね。
もしかすると、歩き方があなたの腰痛を悪化させたり長引かせている可能性もありますので。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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