腰の痛い側に原因があるとは限らない
腰が痛いところをケアしているのに一向に腰痛が良くなっていかない…と悩んでいませんか?
普段の生活で慢性的に右側の腰に痛みがあれば、その右腰ばかりが気になると思います。
私も学生の頃なんかはそうだったんですが、右腰に痛みが出ればその部分を中心に右側ばかりをストレッチしてケアなどしていました。
なんせ右腰が痛いんだから。
あとはやはり痛みのない方もケアしていると時間がかかるために時間の短縮させようと考えていたり、同じところを何度も行う方が効果が出るように思っていたのもあります。
これで効果が感じれていれば問題ないんですが、いくら続けていてもどうも変化がない時や効果が薄く感じるときは、反対の痛くない方を見てあげることも大切なんです。
人の体はつながっている
というのも、人の体はやはり一つのもので全身つながっていて、例えばその右腰が痛いのは左の腰をかばっているから発症しているのかもしれません。
どういうことかっていうと、下のイラストの左腰の赤丸部分を仕事なり家事などで使いすぎて筋肉が硬くなって縮んできたとします。
これもいろいろなパターンがありますが、硬くなった部分は機能が低下するために本来のようにしっかり働けなくなってしまいます。
その左腰の機能が低下した分を右腰がカバーしようと働きすぎて、右腰に痛みが出てしまっていた場合、いくら右腰だけストレッチやマッサージでケアしても、根本の原因となっている左腰の筋肉が緩まない限り右腰はいつまでたっても働きすぎてしまうために痛みがでてとれないですよね。
痛みで傾く体
ほかにも左腰の筋肉が疲労したり、緊張してしまい違和感などを感じた場合、左腰をかばって身体が知らない間に傾いてしまうことがあります。
上のイラストのように、左の赤丸の部分をかばうために右に体が傾いてしまって、これで生活をすると左の腰を使わないようにするため、自然と右腰の筋肉にかかる負担は増えて、それによって痛みがでるといったこともあります。
この場合も、いくら痛みのある右腰の筋肉をケアしてあげても、体の傾きが治らない限りいつまでたってもまた右腰に負担がかかり腰痛が出てしまいますよね。
腰痛のある反対に原因があることも
なので、痛みがある場所ばかり気になる気持ちはわかるんですが、その痛みは反対側の問題のせいでおこってしまっていることがあるんです。
なのでいくらあなたがケアしてあげても腰痛がなかなか改善しないのかもしれません。
これも痛みのある場所の背骨を中心として反対側の同じ部分にあるとは限りません。
その上や下に原因があることもあるんですが、まずはそういったことを抜きにして反対側もケアしてみてください。
まとめ
人の体はつながっているために一か所異常があればその部分をかばうように体を使います。
そしてかばって体を使うことによって、本来異常のあった部分とは違ったところに痛みを出してしまうことがあるんです。
右腰に痛みがあればまずはその痛みのある周辺をケアしてあげることは大切です。ですが、その痛みが反対側の腰をかばうことによって使いすぎていたり、姿勢が悪くなり出てしまっていた場合は当然反対側もケアしてあげることが必要となります。
痛みのあるところが原因だと思い込まずに、腰痛がなかなか治らない時ほど偏見を捨て、反対側に原因があるのでは?と疑ってみてください。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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