立ってると腰が痛い時は
重心の位置を見直して
仕事柄立ちっぱなしになることが多くて腰痛がいつも付きまとう、コンサートなどイベントで1日立っていると腰が痛くなる…と悩んでいませんか?
立ちっぱなしでいるとじわりじわりと腰が痛くなってくるといった方は少なくないはずです。
こんな時に背中が丸まっていないか?とか姿勢も大切なんですが、まず見直してほしいのが重心の位置なんです。
あなたは普段立っている時に足の裏のどのあたりに重心がかかっていますか?
あまり意識したことがないといった方も結構いるはずですので一度確かめてみてください。足の裏の重心の重心の位置によって腰痛が発症しやすくなってしまうんです。
今回は腰痛とも関係が深い、立っているときの正しい足の裏の重心の位置をお伝えしていきます。
立っているときの重心の位置
で、早速立っている時に良いとされている重心の位置は脛骨中央~距骨中央のラインあたりにあると言われています。
これもその人の骨の形などによって若干変わってくるので、ピンポイントでここということは難しいんですが、だいたい下の図あたりです。
これをみると「えっ!?そんなところなの?」と感じる方もいると思います。特に立っていると腰が痛くなるという方は、上の図を見ると違和感を感じることでしょう。
というのも、立っている時にじわじわ腰が痛くなってくる方に多いのが、重心の位置が足裏のちょうど真ん中あたりにかけていたり、外側のややつま先の方へよってしまっていることです。あなたもそうではありませんか?
どうして重心の位置が大切なのか?
重心を上の図の赤丸内にかけていると人間の構造的には骨だけのバランスで体重を支えることができます。つまり筋肉などを使って体を支える必要がなく、そのため腰を含めた筋肉は働く必要がないので緊張で硬くなることもなく、疲れないために痛みの原因にもなる疲労物質などの老廃物も必要最低限しか生まれません。
これが足裏の外側やつま先のほうへ重心がずれてしまっていると、腓骨と呼ばれる足の細い骨で体重を支えることになりとても不安定になったり、
場合によっては骨が何もないところに重心をかけている方もいるので、こうなると筋肉を使って体を支えることになります。
筋肉を使って体を支えることになると、当然まずは足の筋肉を使い、さらに体を倒れないよう安定させるためにお尻の筋肉や腰の筋肉を使ってバランスをとります。
そうやってまずは足に疲れがたまってきて筋肉が緊張しだすと、次はお尻や腰の筋肉も緊張しだして痛みを出し始めます。
重心の位置がずれると姿勢も崩れる
また、重心の位置がずれてしまうとそれに伴い足の骨は床に対して垂直ではなくなり傾きます。
傾いたままだと体が転倒してしまうので、骨盤や背骨を反らせたり、背中を丸くしてバランスをとろうとします。
そうなれば姿勢が崩れてしまい、腰を反らせたり背中を丸めることで腰に負担がかかりやすくなって腰痛を発症しやすくなってしまいます。
重心の位置を変えるためには
このように立ちっぱなしで腰に痛みが出てくる方はまずは重心の位置に気をつける必要があります。
じゃあどうしたら重心の位置が変わるの?ってことなんですが、すでにクセずいてしまっているものを戻すのにはすぐにという訳にはいきません。
魔法のような方法はなく、やはり粘り強く心がけていくことです。
ポイントはやはり上の赤丸の部分に重心をかけるように意識する。
あと、つま先が内や外を向きすぎていると重心の位置は外によりやすくなるので注意してください。
女性なんかは関節が柔らかい方も多いので、膝を伸ばし切ってしまうとこれも重心の位置が前にいったりしやすくなるので、ちょっと注意が必要です。
こういったところを注意しながら、最初は不安定に感じたりすることもあると思いますが体に覚えさせるために粘り強く意識していってください。
まとめ
立っていると出てくる腰痛は重心の位置と深く関わっています。
足の裏にかける重心の位置が悪いと、体を支えるために必要以上に腰の筋肉を使うことになったり、姿勢が崩れて腰に負担がかかりやすくなってしまいます。
あまり今まで足の裏の重心の位置なんて意識したことがないという方は一度自分が重心をかけている位置を確認してみてください。
そして上記の位置から明らかにずれてしまっている方は、そのせいで立っていると腰痛が出てしまっているかもしれませんので、普段から意識的に正すように注意してみてください。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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