背筋を伸ばすと腰が痛いあなたは
猫背じゃないかも
猫背だから背すじを伸ばそうとするけれど、そうすると腰が痛くなる…と悩んでいませんか?
先日当店にこられたお客さんで自分の猫背を気にされている方がいました。
なので普段はグッと胸を張るように意識しているけど、そうしていると腰がそってしまって腰が痛くなってくるとのことでした。
こういった悩みの方ってこの方以外にもいると思います。
猫背が気になって背中を伸ばそうとすると、だんだん腰が痛くなってくるといったような。
どうして腰が痛くなったのか?
この場合、どうして腰が痛くなってくるのか?と言うと、上の方が話されていたように腰から背中をそらしすぎているんです。
背骨は一本の直線的な骨ではなく、緩やかなS字カーブを描いています。
このカーブがあるから腰にかかる上半身の重みや重力の負担を分散してくれているんですが、そのカーブが強くなっても腰にかかる負担は大きくなるため、腰痛が発症しやすくなります。
本当に背中が丸まっている?
でも、そうしないと猫背になってしまうし…と思われるかもしれませんが、この方の場合、実は背すじはほとんど丸まっていなかったんです。
それなのにどうして自分では猫背になっているように感じていたのか?っていうと、肩の位置が前にでてしまっていたんです。
巻き肩とか言われたりする歪みですね。
こんなかたちで肩が前にでてしまっていました。なので自分では背中が丸まって感じてたんです。
背中は実際はそれほど丸まっていないなかったために、背中をグッと伸ばそうとするために反り腰になって痛みが出ていたんです。
当然ですがこんな時に改善していかないといけないの背中ではなくて肩のほうです。
前に行ってしまっている肩が本来の位置に来ればこの方の場合、背中が丸まった感じはしなくなりました。
見た目に騙されないで
この方と同じように、丸まっていたのが背中ではなく肩の方だったと言う人は、意外にいらっしゃいます。
当然そうではなくて、本当に背中が丸まり猫背になってしまっている方も多くいらっしゃいますが。
背中が丸まっているように思って背すじを伸ばすけれども腰が痛くなってくるという方は本当に背中が丸まっているのかを疑ってみてください。
猫背だから必ずしも背中が丸まっているとは限らないんです。
そして一度肩の方を広げるようにしてみて、鏡などで猫背が改善するならそれは肩のせいで猫背に感じてしまっているのかもしれません。
ただ、巻き肩であっても本当に猫背の場合であっても、背すじを伸ばそうとして腰が痛くなるというのは、自分が思っている正しい姿勢というのがそもそも間違っていたり、骨盤が傾いて歪んでしまっていたり、一部の筋肉の緊張が強くなってしまっている状態なので、一度整体など身体の専門家に見てもらうことをお勧めします。
肩の位置が前に出てしまっているときにケアすべき場所
そして背中が丸まっているのではなくて、肩の位置が前に出て巻き肩になってしまっているときにケアすべき場所は、胸の筋肉や脇の筋肉です。
胸の筋肉は胸から肩甲骨や腕の骨についていて、硬くなることで腕や肩甲骨を前に引っ張り出します。
また、脇の筋肉もあばら骨から肩甲骨についていて、硬く緊張することで肩甲骨を前に引っ張ります。
なのでこれらの筋肉をストレッチや体操などでケアすることで、丸まった肩が本来の位置に戻っていきます。
まとめ
猫背だからと背すじを伸ばそうとすると腰が痛くなってしまう方は、本当は猫背ではなく、肩が丸まってしまっているかもしれません。
そのために、背すじを伸ばそうとすることで腰の反りが強まってしまい腰痛が発症した可能性があります。
猫背と巻き肩ではケアの方法も場所も変わるために注意が必要です。
自分はどうなんだろう?と疑問に思われた方は一度、専門家に見ていただき、身体の歪みの改善やアドバイスをもらうことをお勧めします。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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