手術すれば腰椎ヘルニアが治るとか
そんな単純なことじゃないんです
腰痛にしても腰椎椎間板ヘルニアにしても、○○「だけ」すれば治るというほど単純なものではありません。
これは手術でも言えることで、手術「だけ」すれば腰椎椎間板ヘルニアの腰の痛みが治るのか?というとそんなことはないんです。
確かに一時的には楽になる方もいらっしゃいますが、手術をしても腰痛が治らなかったり、時間とともにまた痛みが出てきたなんて人も多々いらっしゃり、実際にそういった方の話を耳にする事も最近では少なくないはずです。
今回は腰椎椎間板ヘルニアを含め、手術「だけ」では腰痛が治らない理由についてお伝えしていきます。
腰痛の原因は一つだけではない
慢性的な腰痛を改善していくうえで姿勢ってのはやっぱり大切です。
最近だと腰痛が出るのは座るときの姿勢が悪いからとか、立ち方が悪いから痛みがでるといったこともよく言われているし、目にすることもあると思います。
それじゃあすべてが姿勢のせいで腰痛が出ているか?っていうとやっぱりそんなこともありません。
もし姿勢だけで腰痛が出ているなら、姿勢させ正せばたとえそれが数十秒の間であってもその時だけは痛みが消えているはずですが、姿勢を正している時にも痛みを感じたり変化がないってのは多々多々あります。
それに姿勢だけが原因だと、姿勢が正されない限りその人の腰痛はとれないということになりますよね。
ただ、中には姿勢が多少悪くても腰痛がないって方は山ほどいます。
これは筋肉の緊張によって痛みが出ていたり、血液の巡りが悪くなることで老廃物が蓄積し痛みが出ていたり、よい姿勢でも長時間同じ大勢だったのが問題だったり、姿勢「だけ」で痛みが出ているわけではないからです。
一つの事に固執しないで全体を見る
大切なのは一連のつながりや流れです。
姿勢を正すために使う筋肉であったり、姿勢を崩す原因となる体の歪みを作る筋肉を緩めていくことだったり、姿勢を正すことによって腰の筋肉に負担がかからないことだったり、こういった流れの中に腰痛改善があるんです。
この流れってのが大切で、何か一つに固執しないことです。
固執してしまうとその固執した物の方法ばかりを追求することになり結果的に改善という流れから外れてしまいます。
例えば運動が足りてないから腰痛が出るとか。こう考えると効果的な運動の方法ばかりを求めてしまいますが、これも先ほどと同じで運動だけで腰痛が改善するわけではありません。
いくら運動したって、普段の生活で姿勢を正す気がなくて背中を丸めてばかりいれば腰痛はとれていかないだろうし、筋肉の一部の硬結があればそもそもの運動の効果も落ちてしまったりしますし、運動によって痛みが増すことだってあります。
これは傷病名にも言えることで、腰椎椎間板ヘルニアだから腰痛だというわけではありません。
姿勢が悪いことによって腰椎椎間板ヘルニアになるくらい椎間板に圧がかかってしまっていたり、それによって偏った筋肉にばかり負担がかかりその部分で痛みを出したり筋硬結を作ったり、その筋硬結のせいで骨が引っ張られて体がゆがみ椎間板に負担をかけたり。
椎間板ヘルニアのせいで腰痛が出ていると決めつけてしまうと、手術しないと腰痛はにっちもさっちもいかない…ということになってしまいますが、
そうではなく、先ほどのように考えてもらえると腰痛を改善するためにやれることがあれこれ見えてくると思います。
それにもし手術をしたって、姿勢が悪いままだったり、運動を全くしないままだったり、体が歪んだままなら痛みが取れないこともありますし、すぐに再発してしまうことも珍しくありません。
まとめ
何かこれだけしていれば腰痛が改善するといった方法はほぼほぼありません。
なので当店でも姿勢からストレッチ日常生活の注意点なども施術とともにお話していきますが、手術したから腰痛が良くなるとかそう単純なものではないんです。
だからこそ、手術をしても痛みがとれなかったり再び痛みに苦しむ人が何人もいるんです。
これだけすればという魔法に頼るのはやめて、やれることをひとつづつしっかりやっていきましょう。
きっとそれが腰痛改善の近道なので。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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