頚椎症は首を見る?いえいえ実は…
首から肩にかけて耐えがたいこりや痛みを感じるようになって、病院で検査してもらうと頸椎症と言われたが、いくら首を牽引したり治療しても痛みが取れない…と悩んでいませんか?
病院などで頚椎症って言われるとどうしても首の骨ばかりが気になると思います。
なんせ頚椎(首の骨の名前)の症だから。
ですが頚椎症の人の中には、首の骨ばかり気にしていても症状がなかなか変わらないって方も多いんです。
首の牽引をしているけど…、首のストレッチと検索して出てきたストレッチをしているのに…といった具合に。
今回は首を治療しても治らない、頚椎症の症状を改善するために見るべきポイントをお伝えしていきます。
首とかかわりの深い肩甲骨
いくら首の治療をしてもぜんぜん良くならない…なんて時に症状を改善するためのポイントになってくるのが実は肩甲骨なんです。
これは首につく多くの筋肉は肩甲骨についていたり、肩甲骨からつながる鎖骨についています。
本来、肩甲骨というのは一般の方が想像しているよりもよく動く骨で、肩甲骨が動けば肩甲骨につく筋肉も伸び縮みするので血液が巡り柔軟性を保てます。
これが肩甲骨の動きが悪くなってしまっていると、肩甲骨や鎖骨につく筋肉は動きが減ってしまい、もちろん首の筋肉も柔軟性を失い硬くなり、頚椎症の症状を悪化させてしまいます。
肩甲骨の動きが悪いと首の治療の効果が落ちる
そうなるといくら首の筋肉をマッサージしたりストレッチで緩めても、肩甲骨の動きが悪いことで首の筋肉はまたすぐに硬くなり、症状がなかなか変わらないんです。
なので首だけ治療しても全然頚椎症の症状がよくならないことがあるんです。
とは言っても、首の治療や首のストレッチがどうでもいいってことではありません。
首の治療やストレッチもいいんですが、それだけじゃなくて肩甲骨を見てあげることも大切だということです。
首の治療だけで改善しなかった頚椎症の対処法
実際には、肩甲骨を動かすような体操やストレッチなども効果的ですし、それだけじゃなくて首以外の肩甲骨につく筋肉を緩めてあげることも大切なんです。
肩甲骨につく頚椎症と深くかかわる筋肉を具体的に言うと、胸の筋肉だったり脇や腕の筋肉です。
どの筋肉も疲労がたまったりして緊張し硬くなってしまうと、肩甲骨を外へ外へと引っ張り歪ませて、肩甲骨の動きを制限させてしまいます。
なのでこういった胸や脇、腕といった肩甲骨を歪ませるところを首と一緒に見ていくことで、肩甲骨の動きがよくなり、結果的に首の筋肉が緩んだり、鎖骨の動きが良くなり首だけでは変化しなかった頚椎症が改善していくんです。
とくにデスクワークや趣味の編み物などの手作業の多い方で、首だけ体操や牽引したり温めているけど一向に首から腕にかけての痛みやしびれが変わらない…という方は一度肩甲骨を動かすようなストレッチなどを一緒に取り入れてみてください。
まとめ
頚椎症と病院で診断されると、どうしても首ばかりを治療しなければいけないように感じるでしょう。
ですが、首の筋肉や骨の状態には肩甲骨の状態が大きく関係していて、肩甲骨の動きが悪くなってしまっていると、頚椎症の症状がなかなか改善しないことが多々あります。
あなたがもし頚椎症の症状に悩んでいて、首の治療を行っているのに全然良くならないという時には、肩甲骨のケアを一緒に行ってみてください。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
コメントをお書きください