神橋筋整体院
坐骨神経痛は歩くほうがいい？悪い？
腰からお尻、足にかけて痛みやしびれを感じていて、病院では坐骨神経痛だと言われたけれど、こんな時にも歩いたりしたほうが治りやすいのかなぁ…と悩んでいませんか？
腰からお尻、足にかけて痛みやしびれがあったり、病院で坐骨神経痛と言われて当店に来られた方に質問されることがあるのが「痛みがあっても歩いたほうがいいですか？」と言った質問です。
最近は腰痛の時にも、安静にしているよりも体を動かしたほうが早く治るなんてことが結構言われるので、坐骨神経痛の時もそうしたほうがいいのか？と悩まれるんだと思います。
もしあなたならどうされます？痛みがあるのに歩くなんて悪化するだけだとできるだけ動かないようにします？
いやいや体を動かさないから痛みが出たんだと少し我慢しながらでも歩きます？
今回は坐骨神経痛の時には歩いたほうがいいのか？についてお伝えしていきます。
坐骨神経痛の時には歩くべき？安静にするべき？
結論から先に言うと、どちらも正解ですし誤りです。
なんだそれって思われるかもしれませんが、その人によるということですね。
歩く以外の運動にも言える共通の事なんですが、運動はその人に負担の入らない適度な範囲内であれば体にとって良い反応が起こります。これは坐骨神経痛の時にも言えることです。
ですが運動を行う人の体力や体の状態によっては、同じような運動でもやりすぎになってしまうこともあり、症状を悪化させてしまう行為でもあります。
で、これは例えば５キロのウォーキングをするとして、同じＡさんであっても調子のいい時のAさんであれば歩くことによってプラスに働いたり、腰に痛みがでてきてそれをかばいなが生活している時のAさんが行うと腰痛が悪化することもあるんです。
といったように歩いたほうがいいか？歩かない方がいいか？という単純なことではないんです。
同じように坐骨神経痛だとしても痛みや症状がかなり強い時には安静の方が改善に向かって行くでしょうし、整体院などで施術を受けて痛みが軽減してきて原因の部分もよくなってきているなら歩くことによってさらに改善が加速していくでしょうし。
歩くことで得られるメリット・デメリット
そもそも坐骨神経痛の時に歩くことによって得られるメリットってあるの？と悩まれている方もいるでしょう。
ここからは坐骨神経痛の時に歩くことで得られるメリット・デメリットをお伝えしていきます。
まずはメリットから言うと、血液の巡りがよくなることです。
血液の巡りが歩くことで良くなると、患部に新鮮な血液が巡り、栄養素や酸素を補給してくれ、反対に溜まった疲労物質などの老廃物を流してくれることで症状が改善しやすくなります。
また、筋肉が伸び縮みすることで、筋肉が硬くなることを予防してくれたり、硬くなった筋肉が和らぐことで、筋肉の状態と関係の深い坐骨神経痛の症状が軽減しやすくなります。
他にも、歩くことで筋力が落ちることを予防することもできます。
反対にデメリットとしては、歩くこと自体が体にとっては負担になるため、負担が体に大きくかかりすぎると坐骨神経痛の症状が悪化したり、
運動することで患部に炎症が起こることもあり、炎症が起こってしまうと痛みやしびれが増してしまうことがあります。
歩いたほうがいいのか？悪いのかの判断基準
上記のように坐骨神経痛の時に歩くということは、良いと悪いの表裏一体で、それじゃあどのように歩いた方が良いのか？悪いのか？を判断したらいいのかってことなんですが、極論ですが歩いて痛みが出なかったり、歩いた後に症状がきつくならなければOK。
歩いて強い痛みがでたり、歩いた後に症状が強く出るようならダメということになります。
ただ、それでも多くのお客さんを見させてもらっていると、明らかに体を動かすのが足りていないという人の方が圧倒的に多いのが事実です。
なので坐骨神経痛の時でも激痛でないのなら、まずは短い距離からでいいので歩いてみてください。
数日続けてそれで痛みや症状が悪化するようなら歩くのをやめて安静にしてもらい、
もし痛みや症状が悪化しないなら少しずつ歩く距離や時間を伸ばしていってもらうのがいいと考えています。
これは歩くことに限らずほかの体を動かす運動でもそうです。
まずは少ない量からやってみる。それによって続けるか？量を変えるか？やめておくか？を考える
歩けば必ずしも坐骨神経痛が緩和もしくは治るとは限りませんが、それぐらいの意識の方が坐骨神経痛の改善にとってプラスに働く方が多いですので。
実際に歩く時のポイント
ではここからは実際に坐骨神経痛の時に歩く時のポイントをお伝えしていきます。
●まずは短い時間から
「やると決めたら徹底的に」と考えられている人もいて、お客様でもいきなり何時間も歩いたという話をたまに聞くことがあります。
それだけやる気になってくれることは良いことなんですが、坐骨神経痛の時にいきなり長時間歩くことは気を付けてください。
上記でお伝えしたように歩くことは体にとっては負担でもあるり、さらに坐骨神経痛の原因が、お尻の筋肉が硬くなることで近くを走る坐骨神経やその周囲の血管を圧迫し、痛みや痺れが出ている人も少なくありません。
歩けば当然お尻の筋肉はかなり酷使されるため、適度な運動で血液が巡ればいいですが、過剰になるとお尻の筋肉自体が疲労し、さらに坐骨神経や周囲の血管を圧迫して痛みや痺れが増してしまうことも少なくありません。
まずは短い時間から歩いてみて、その調子を見て少しずつ距離や時間を伸ばしていってください。
●背骨のカーブを保つ
せっかく歩いているのに、腰や背中が丸まってしまい背骨の本来持つS字カーブが崩れてしまうと、腰にかかる負担が大きくなり坐骨神経痛の症状が悪化してしまうこともあります。
前かがみになったり、お腹を突き出したりせずに、しっかりと背筋を伸ばし、背骨のカーブを保ったまま歩くように心がけてください。
●腕は前に振らずに後ろに引く
上記の姿勢にかかわることですが、歩くときに腕を振るのはいいんですが、前に前に振っている方をたまに見かけます。
腕を前に振ってしまうと、どうしても肩や頭が前に出やすくなり背中が丸まってしまったり、そのバランスを取ろうとお腹を突き出し、背骨のS字カーブが崩れやすくなります。
なので腕は前に振るというよりも、肘をしっかりと引くことを意識してみてください。
●お尻とお腹に力を入れる
姿勢を正したり、歩くときに体が左右にぶれてしまわないようにするために、お腹を少しひっこめるように力を入れ、お尻の穴を閉めるよう意識してください。
こうすることで骨盤が安定し、腰周りにかかる負担を軽減することができます。
●膝が内を向かないように
女性によく見かける歩き方で、膝がが内を向いて歩いている人がいます。
膝を内に向けて歩いてしまうと、ひざの内側に負担がかかるため、腰でバランスを取ろうとして、腰に大きな負担がかかってしまい、坐骨神経痛の症状が悪化してしまうことがあります。
この歩き方は無意識でクセになってしまっている人も多いため、一度歩くときに膝の方向を確認してみて、膝を外側に開くことを意識しながら歩くようにしましょう。
●歩きスマホはやめてくださいね
最近ではスマホがかなり浸透していて、歩きながら使用している人も見かけます。
歩くときは最初は風景を見ながらもいいですが、毎日歩いていると風景も見慣れて、ついついスマホでゲームをしたり、動画を見たり、SNSを行いたくなる気持ちも分からなくはありません。
ただし歩きスマホは無意識に前のめりになり、ねこ背になってしまうだけでなく、誰かにぶつかったり、道を踏み外したりする可能性があり、大変危険なので坐骨神経痛どうこうに関わらずやめましょうね。
まとめ
坐骨神経痛の時には、歩いたほうがいいのか？歩かないほうがいいのか？と悩まれることもあると思います。
ですが、どの坐骨神経痛にもこれが正解だというものはなく、あなたの体の状態に合わせて、歩くか歩かないかを決めるのが一番の方法です。
ただ、坐骨神経痛に悩まれている人はどちらかと言うと、体を動かさな過ぎている人が多々見られるので、一度実際に歩いてみるくらいの方が改善しやすいと考えています。
なので上記でお伝えしたポイントを参考にして、一度歩いてみて判断いただくのが一番だと考えています。
なかなか判断しにくいこともあるので、できれば専門家の方に相談してみてくださいね。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの８割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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