首の骨の間隔が狭い腕の痺れがなくなった
首や腕に痛み痺れがあって病院で首の骨と骨の間隔が狭くなっているからと言われたけれど、こんな時はどうしたらいいの?と途方にくれていませんか?
腕に痛みや痺れが出てきて、慌てて病院へいって診てもらうと、「首の骨の間隔が狭くなって神経が圧迫されている」といったことを言われた人もいるでしょう。
そして病院で言われるまま、薬をもらったり首の牽引を続けてしてもらっているけど一向に良くならないと悩んでいる方も結構いると思います。
どうして薬を飲んだり牽引を受けても、一向に腕の痺れや痛みが改善されなかったのか?
当店に来られてこの方もそのような悩みを持っておられました。
●無理な運動をきっかけに右腕が痺れるようになりました。
整形外科で診てもらったところ、頚椎の間隔が狭くなり神経を圧迫しているところがあるとのことで、痛み止めの投与と首の牽引等しばらくやってみましょうということで一か月あまり受診していたのですが、あまり症状が改善しなかったこともありインターネットでこちらの存在を知ってお伺いしました
お伺いして早速普段から猫背がちになっていた姿勢を指摘されました。
体の各部分の筋(すじ)をゆっくりと伸ばす施術を時間をかけて受けた後、普段の生活でもできるストレッチを教えてもらい、ストレッチは気づいたときに少しする程度でしたが、来店を重ねるごとに少しずつ症状が軽くなり、今では症状が出なくなり楽になりました。
また、普段の姿勢も良くなったように思います。
他のマッサージも行ったことありますが、複数人を同時に施術されているところも多く一人にじっくり時間をかけてもらえるところもいいと思います。
※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。
今回はこのお客さんのように、首の骨と骨が狭くなってしまっていて病院に通っているけれど、なかなか良くならない原因や実際にお客さんにおこなっていただいたストレッチをお伝えしていきます。
薬は症状を治すためのものではない
なぜ一生懸命、病院へ通って薬を飲んでいたのに良くならなかったのか?
そもそもなんですが、薬とはあくまで症状や痛みを抑えるものであって、腕の痛みや痺れの原因を治すものではありません。
なので薬が効いているときは、痛みや痺れが軽減したとしても、原因が治ったわけではないので薬が切れてしまうとまた症状が出てきてしまうんです。
つまり薬と一緒に腕や首に痛みや痺れをだした原因を改善していかないことには、何も体は変化していかないんです。
なので薬が悪いとか良いとかではなくて、薬「だけ」飲んでいるというのが問題です。
首の骨だけをみない
でも私は牽引も一緒に受けているといった方もいるはずです。
それでも症状が改善していかないのは、首の骨だけをみているからです。
病院では「骨が…骨が…」と骨のことばかり言う所が多いですが、決して首の骨が骨折して傷んでいるわけでもないですよね。
牽引するにしても、骨と骨の間隔が狭くなっているから引っ張るのって、理にかなったような気がしますが、本当にそうですか?
いくら引っ張ったって、首の骨の上には頭というボーリングの重たさのあるものが乗っかているんですよ。牽引をやめればそのボーリングの重たさがまた首にのしかかってきてしまうんです。
その重たさの負荷が首にかかったせいで骨と骨の間隔が狭くなったんですよね?
ならその頭の負荷を吸収できるように首にクッションを取り付けてあげたほうが、骨と骨の間隔がつぶれないようになると思いませんか?
そのクッションの役割を果たしてくれるのが、首の筋肉の柔軟性なんです。
つまり首の骨だけをみるのではなく、筋肉も一緒にみていく必要があるんです。
多くの病院ではこの骨や間隔だけを見て、筋肉の固さを無視してしまうために、あなたの症状は改善していかないんです。
頭の位置も大切
また、お客さんの感想でもあったように、この方はかなり猫背の姿勢になられていました。
他の記事でも何度か書いているんですが、猫背になると頭の位置が前に行ってしまい、その前に行った頭を落とさないように支えるために首筋の筋肉が必要以上に頑張り、それによって首に負担が蓄積されていきます。
ちょっと大げさですが上の写真のような形だと首がすごくつらそうじゃありません?
この状態でいくら首だけ治療したって、頭の位置が変わらないとまたすぐに首に負担がかかって首や腕の痛みや痺れといった症状が変わらないんです。
なので首だけではなく頭の位置を元の背骨の上に持ってくるように、首以外のところも整えていかないといけないんです。
頭の位置を正しい場所に戻すには?
頭の位置が前にいってしまっている方の多くが骨盤が前や後ろに傾いています。よく言われる言葉にすると「骨盤が歪んでいる」というやつですね。
骨盤は体の土台となる部分で、背骨も骨盤にのっかてつながって上に伸びているので骨盤が歪んでいると背骨も傾いてしまいます。
背骨が傾けばその上にある頭の位置も正しい場所からズレていってしまうんです。
なので猫背を改善させ頭の位置をもとに戻すためには、ただ単に背中を伸ばすようにするのではなく、まずは骨盤のゆがみを取ってあげて背骨が傾かないようにしてあげる必要があります。
当店に来店されたこの方も、首の骨と骨の間隔が狭くなって悩まれていたんですが、まず施術は骨盤のゆがみを整えるために首以外のところからみていきました。
そうやって骨盤を整えたうえで首をみるから頭の位置も本来の場所に近づき、首にかかる負担が減って牽引や薬では治っていかなかった腕の痛みや痺れの症状が改善していったんです。
実際に行なって頂いたストレッチ
ここからは、お客さんの感想でも書いてある実際にお伝えして行なって頂いたストレッチをいくつか紹介していきます。
似たような症状でお悩みの方は参考にしてみてください。
首のストレッチ
おでこに片手を当てて、頭を前に倒そうとするのを手で押し返して、頭と手で押し合いをしてください。
最初は軽い力で、徐々に押し合う力を強くしていってください。それを20~30秒。
片手を頭の後ろに当てて、頭を後ろに倒そうとするのを手で押し返し、頭と手で押し合いしてください。
最初は軽い力で、徐々に押し合う力を強くしていってください。それを20~30秒。
片手を頭の側頭部に当てて、頭を横に倒そうとするのを手で押し返し、頭と手で押し合いしてください。
最初は軽い力で、徐々に押し合う力を強くしていってください。それを20~30秒、左右行なってください。
首を実際に大きく動かすと椎間板に負荷がかかってしまうので、頭の位置は変えずに筋肉を働かせて血液を巡りやすくするためのストレッチです。
胸のストレッチ
上の写真のように、ストレッチを行う側の肘を軽くまげ腕を上げて壁などに手を当てます。
そのまま身体を捻り胸の部分をゆっくり伸ばしていってください。
少し胸のあたりがつっぱったところで15~20秒キープしてください。
胸の筋肉が固くなったままで肩甲骨が引っ張られて歪んでしまうと、頭の位置が前にでてきやすくなるので、それを予防するためのストレッチです。
腕のストレッチ
写真のように、腕を前に出し肘を伸ばして、反対の手で手首をゆっくり自分の体の方に曲げていきます。
腕にツッパリを感じ始めたところで15~20秒キープ
これを手首、手のひらの向きをいろんな方向でおこなってください。
この方はデスクワークの仕事が多いとのことで、手を多用されており腕の筋肉も固くなっていたため、腕の筋肉は肩甲骨までつながっていて、肩甲骨を歪ませる原因になるので、腕の筋肉のケアもおこなって頂きました。
まとめ
このように、いくら首の骨と骨の間隔が狭くなってしまっていても、症状改善のためには首の骨だけでなく、筋肉や骨盤などそれ以外の場所にも目を向ける必要があるんです。
特に姿勢が悪いままだと、首に常に負担がかかってしまうために、いくら治療してもストレッチでケアしても、その直後から頚椎ヘルニアを悪化させる行為を行なっているようなものなんです。
もし骨の間隔が狭くなっていると言われて病院へ通ったり、整体や整骨院でも首周辺だけ診てもらって一向に改善しないという方は一度ご相談くださいね。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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