腰が痛くなった原因は「そこ」じゃない
あなたは腰痛が出てしまったときに、「昨日重たい荷物を運んだからだ」「一昨日に歩きすぎたからかな」「最近、毎日ガーデニングで腰をかがめていたからかな」といったことが原因だと思っていませんか?
確かに重たい荷物を持ち上げた時にギクッと腰に痛みが走ったり、一生懸命庭の掃除をした次の日から腰が痛くなったりしたときは、そんなことをしなければよかった…と思う時がありますよね。
そういった腰に負担がかかることを行うことは腰痛の原因になるんですが、実は後悔するのは「そこ」じゃないんです。
今回は腰痛になってしまった人がついつい勘違いしてしまうことについてお伝えしていきます。
その腰痛はたまたまでただけ
確かに重たい荷物を持ち上げるときに姿勢を反省したり、急に体を酷使しすぎたところを反省するのは悪くないですし必要なことです。
ですが、その痛くなった動作や作業で腰痛が出てしまったのは、ほとんどの場合たまたまなんです。
重たい荷物を持ち上げることでたまたま腰痛が出たんです。庭掃除を頑張ったことでたまたま痛みが出たんです。
というのは、腰痛が出てしまったのは昨日今日に何かしのが原因ではなく、それまでに体は腰に痛みを出す準備ができている状態だったんです。
本当に反省すべきこと
何かをしたから急に腰に痛みが出たように思うかもしれませんが、もし体の調子が良ければ多少重たい荷物をもっても痛みは出なかったでしょうし、実際にそれまで多少重たい荷物を持つことは何度もあったと思いますが痛みは出てなかったはずです。
これは簡単に言うと、体がまだ腰痛を出すほどダメージを負っていなかったからです。
それなのに今まではできていたことで腰痛になってしまったということは、腰周辺にダメージが蓄積されてしまっていたと言うことです。
なので本当に後悔というか反省すべきところは、重たい荷物を持ったとか庭掃除をしたとかそういったところではなく、腰に痛みの出る手前の体の状態にしてしまった、普段の体のケア不足や体の使い方といったところなんです。
そうじゃなければたとえ昨日や今日、重たいものを持たないようにしても庭掃除をしないようにしても、その他のことで腰痛が結局発生してしまいます。
ここをきちんと自分自身で知っておかないと、何度もぎっくり腰を定期的に起こしてしまったり、腰痛がちょこちょこ出てしまうといったようになってしまいます。
多くの腰痛は積み重ねで生まれる
交通事故やコインタクトスポーツによるケガなどで急に腰痛を発症してしまうことは確かにあります。
ですが、多くの腰痛は一見急に発症したように思えても、実はそれまでの積み重ねによって発症してしまっていることが非常に多いんです。
普段の生活で姿勢が悪いまま生活していたとか、運動習慣がないとか、膝を使わないで腰だけかがめることが多いとか、そういったことの積み重ねで腰痛が発症される準備が着々と進んでいっているんです。
それなのに仕方のないことですが、ついつい痛くなった少し前のことだけに焦点を当ててしまいがちですよね。
まとめ
どうしても腰痛が出たときは、昨日や今日に何をしたのか?と最近のことに焦点を当てて腰痛の原因や後悔、反省をしがちですが、実は腰痛の原因はそこではないんです。
あなたが腰痛の原因になったと思っていることは実は「たまたま」腰痛を発症したきっかけかもしれません。
多くの腰痛は急に発症したように思えても、今までの生活での負担の積み重ねなどで起こっているんです。
このことをしっかり理解し、反省・後悔しないと腰痛を繰り返しやすくなります。
そうならないためにも、もしいま腰痛が出ているなら反省するべき点を間違わないようにしてくださいね。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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