歩きすぎた後に腰が痛い時にケアすべき場所
最近ちょっと出かけ先で普段より歩きすぎることがあって、それから腰が痛くてこんな時はどんなケアをしたらいいの?と、悩んでいませんか?
いつよりかなりの距離を歩いていると腰が痛くなったり、歩いたその翌日や数日後から腰が痛くなって、それがなかなか良くならないといったことがあります。
その時に、腰のストレッチや体操などをおこなうのもいいんですが、それだけではなかなか腰痛が取れていかないといった方の話もよく聞きます。
今回はそんな歩きすぎた後の腰痛を改善させていくのに腰以外にケアが必要な場所について書いていきますね。
歩くときに骨盤を安定させる中殿筋
お尻の筋肉の中に、中殿筋(ちゅうでんきん)という骨盤と股関節を結ぶ筋肉があります。
そしてこの中殿筋は歩行する際に左右へフラフラとふらつかないように骨盤を安定させ体のバランスをとるために重要な働きがあるんです。
もちろん体を安定させるために働く筋肉であるため、歩く距離が長くなるとそれだけ疲労もしやすくなります。
中殿筋が歩きすぎたりして疲労してしまい働きが低下すると、キレイな足の運びができずに、歩行時の身体のバランスが乱れることがあります。
(赤丸のあたりにあるのが中殿筋です)
また、歩行時以外の日常動作や姿勢を維持する際のバランスも崩れるため、中殿筋の機能低下が続くと、姿勢を保持する他の筋肉にも影響を与えてしまいます。
そうやって姿勢やバランスを保持できなくなった状態だと体は腰の筋肉を中殿筋の代わりにいつも以上に働かせて安定させようとします。
そうなると当然腰への負担が増えてしまい、それによって腰に重だるいや痛みといった症状が出てしまうことがあるんです。
中殿筋をケアしないと腰痛を繰り返す
このように中殿筋が機能低下を起こしたままだと、いくら腰の筋肉を伸ばしたりマッサージをしても、中殿筋が働けないため腰に負担がかかりやすくなってしまっているので、少しましになってもまたすぐに痛みが出てきてしまいます。
歩きすぎたあとの腰痛がなかなかとれないという方の中にはこういった状態の方が結構います。
なので腰痛だからといって腰のケアだけするのではなく、中殿筋のケアも一緒におこなっていく必要があるんです。
中殿筋のストレッチ方法
ここからは自宅でもできる中殿筋のストレッチ方法についてお伝えしていきますね。
上向きで軽く両膝を曲げて寝ます。
そこから両手で方足をもち、持った足と反対の肩に向かって足を曲げていきます。
お尻の外側に伸びた感じがあればOKです。
そのまま20秒キープ。これを左右交互に3セット程おこなってください。
方膝を曲げて座り、反対の足も曲げて上の写真のように足を組みます。
上に組んでいる足の膝あたりを両手で持って、膝を胸に近づけてください。
お尻の横あたりにツッパリを感じたところで20秒程キープ。左右同じように交互に行ってください。
歩きすぎたあとの腰痛がなかなかとれないという方は一度試してくださいね。
まとめ
普段より歩きすぎた後などに腰痛が出てしまうこともあります。
こんな時に痛みのある腰だけストレッチやマッサージなどを行ってもなかなか改善しません。
それは歩きすぎによって中殿筋と呼ばれる筋肉も疲労し硬くなってしまって、本来中殿筋が骨盤を支えてくれていたのができなくなり、それによって姿勢が悪くなったり、腰の筋肉にかかる負担が増えてしまうためです。
なので歩きすぎた後に腰痛が治らない時には腰だけでなく中殿筋も一緒にケアしてみてください。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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