頭痛の原因は首のカーブが減っているから
肩こりも以前からあって最近は頭痛まで出てきたから病院で脳も検査してもらったけれど異常なし…この頭痛ってやっぱり肩コリのせい?と悩んでいませんか?
頭痛に悩んでいて病院で検査もしてもらったけれど、特に異常が見当たらず原因がわからないという方は結構いらっしゃいます。
そんな原因がわからない頭痛に悩む方で肩こり持ちであるならば、首が原因で頭痛が出てしまっていることがあるんです。今回は首と頭痛との関係についてお伝えしていきます。
首のカーブが頭痛と関係している
肩こりがひどくなってくると頭痛がしてくるといった人は結構いらっしゃると思いますが、そんな時頚椎のカーブの減少が頭痛の原因になっているかもしれません。
頚椎というのは七つの骨が積み重なって作られており、その骨が正常な場合軽い前弯を描いています。この頚椎の前弯がなくなってしまうと頭痛が出やすくなってしまいます。
肩こりがひどい方なら実際に整形外科などに行かれた時に「首のカーブが減っている」や「本来と反対のカーブを描いている」と言われたことがあるかもしれませんね。
でもなぜ?頸椎のカーブが減ってしまうと頭痛が出るのかというと、頭と首の付け根につく後頭下筋群という筋肉達が関係します。
後頭下筋群というのは上のイラストの赤い部分にある筋肉達なんですが、この筋肉の間を頭にいく神経や血管が通っています。
そのためこの筋肉が固くなったりして縮んでしまうと、その間を通る神経や血管を押さえてしまう形になって、頭痛などの症状がでるんです。
で、頸椎の本来持つ前弯のカーブが減少してしまうとこの後頭下筋群に負担がかかりやすくなってしまいます。
つまり頚椎のカーブが減少→後頭下筋群に負担が掛かって硬くなる→後頭下筋群の間を通る血管や神経が圧迫される→頭痛が出てしまう、といった悪循環が発生します。
なぜ首のカーブが減ると後頭下筋群が硬くなるのか?
なんとなく頭痛が発生する流れはわかったけれど、どうして首のカーブが減ると後頭下筋群が硬くなるの?と疑問に思われる方もいるでしょう。
それは頸椎のカーブが減っている方の多くが頭の位置が前に出てしまっているからです。
上のイラストの左の人のように。この首のカーブが減って頭が前に出てしまった状態で正面を見ようとすると、
このように、橙の丸の部分にある赤の後頭下筋群が固くなって頭を引っ張って頭を起こす必要があります。
つまり首のカーブが減ってしまうと頭を持ち上げるために、首のカーブが正常にある人よりも常に後頭下筋群が働き続ける必要があるため、これが続くことで後頭下筋群が固く縮まってしまうんです。
首のカーブの減少は生まれつきでない
で、その頸椎(首)のカーブなんですが、骨のことなので生まれつきだからどうしようもないのでは?と思われる方もいるかもしれませんが、当店にもそういった首のカーブが減って頭痛があるという悩みで来られるお客さんもいますが、ほとんどのお客さんは決して生まれつき骨の形が他の人と違うといったことはありません。
じゃあどうして頸椎のカーブが減るのかというと、日常生活の習慣や姿勢によるものがすごく多いんです。
例えば普段の日常生活から姿勢が悪く、上の写真のように猫背などで頭の位置が前にいってしまい、頭がきちんと首の骨にのっからなくなることが毎日続くことで徐々に頸椎のカーブがなくなってしまいます。
そのため頚椎(首)のカーブが減っている人には猫背など、姿勢が悪くなっているのが習慣になってしまっている人が多いため、頭痛と一緒に肩こりを持っている方が非常に多いのです。
薬を飲めば頭痛が治るわけでない
このような首のカーブが減少し頭痛が出ている方の場合、病院や市販の頭痛止めなどを飲むとその時は楽になるかもしれませんが、あくまで一時的でまた頭痛がでてくることがほとんどです。
というのも薬は痛みを抑えてはくれますが、頭痛の原因を治してくれるものではありません。
首のカーブが減っていることで頭痛が出やすくなっているので、その頸椎のカーブをどうにかしないといけないのに、薬では頸椎のカーブは変わらないので結局また症状が出てきてしまうんです。
また、硬くなった後頭下筋群をマッサージしたり和らげてあげることで、頭痛が軽減することもありますが、後頭下筋群をほぐすだけでは首のカーブはもとに戻らないため、時間と共にまた後頭下筋群が緊張し硬くなって頭痛を出す方が少なくありません。
首のカーブを作るためには?
それじゃあ頭痛や肩こりを治すために頸椎のカーブを作っていくためにはどうすればいいのか?なんですが、上記のその反対で姿勢を正し頭の位置を戻してあげることで頸椎にカーブが戻っていきます。
ただし姿勢を正すときにポイントとなるのが、胸を張ったり頭の位置だけ気にするのでなく骨盤から意識することです。
首の骨は胸の骨へ、胸の骨から腰の骨、腰も骨から骨盤へとつながっています。
そのため骨盤は首の骨のカーブを作るための土台といえる部分になるため、土台である骨盤が前や後ろに傾いたり、左右の高さが違っていたり、いわゆる骨盤が歪んだ状態では、姿勢を正そうとしても傾いた土台の上に建物を建てようとしているようなものなので、その難しさがわかって頂けると思います。
なので頭の位置や上半身だけでなく、土台から意識して正してあげることで姿勢を正すことができ首のカーブが作られやすくなるんです。
まとめ
頭痛があって病院で脳など検査しても特に異常が見当たらなかった…と悩む方の頭痛の原因は首のカーブの減少によることがあります。
これは首のカーブが減ってしまうと後頭下筋群に掛かる負担が大きくなり、後頭下筋群が硬く緊張するとその間を通る頭部にいく血管や神経を圧迫してしまうためです。
そして頭痛の原因となる首のカーブの減少も、ほとんどの場合生まれつきそのような形になっているわけではなく、日常生活の姿勢や習慣によって作られます。
なので普段から姿勢をただし首のカーブを作ることで頭痛が出にくくなります。その時のポイントは、頭や上半身だけを正そうとするのではなく、姿勢の土台となる骨盤から正すことを意識することです。
薬を飲んだり首のマッサージだけでは頭痛を繰り返してしまうことが少なくないので注意してくださいね。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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