正しく歩こうとするとふらつく理由
当店にも膝の痛みで来店される方もいます。
その場合、当然膝自体の施術はおこなうんですがそれだけでは不十分なことがほとんどです。
というのは、膝の痛みと言うのはほとんどが普段の日常生活で膝に負担がかかりそれが蓄積して起こっています。
なのでこの膝に負担をかけるようなことを日常生活で取り除いていく必要があります。
そうしないと施術で多少痛みが減ってもまた普段の生活で痛めてしまうからです。
これは痛みだけでなく膝の変形なんかもそうです。
膝が変形しているから痛いのではなく、膝が変形するほど負担がかかっているから痛みが出るんです。
その膝の負担を減らすために大切になってくるのが歩き方です。
これは何も膝痛の人だけでなく腰痛なんかにも歩き方はすごく影響してきますので、当店ではしばしば歩き方の指導をおこなうことがあります。
そうやって歩き方をお伝えして実践してもらうと、「正しく歩こうとするとふらふらする」といった方が少なくありません。
これってどうしてなのか?
それは、本来使わなければいけないあなたの筋肉が長年の癖によってサボっているからなんです。
正しく歩こうとするとそのサボっている筋肉を使わないといけないので体が慣れなくてバランスを崩してしまうのです。
それじゃあ正しい歩き方なんてしないほうがいいんじゃないの?と思われるかもしれませんが、そういうわけにはいきません。
というのも先ほど書いたように、歩き方が悪いままだといつまでたっても痛みが取れなかったり、痛みがいったんましになってもまた痛くなるといった事が多々あるからです。
正しくない歩き方とは、本来なら歩くときに10個の筋肉を使うのにたいして5~6個しか筋肉を使えていなくて、10個の筋肉を使って50kg以上ある体重を移動させるのと、5個の筋肉で移動させるのではどちらのほうが楽で負担が少なそうですか?
当然10個ですよね。単純に5個の筋肉で頑張るよりも一つの筋肉にかかる負担は半分になりますので。
膝痛や腰痛で歩き方が正しくない方は、5個の筋肉で身体を支えていて、残りの筋肉はサボってしまっているんです。
なのでその使い方を長年続けることで酷使された5個の筋肉は悲鳴をあげてこれが痛みの原因になるんです。
5個というのは例えですが、実際にはさらに少ない筋肉を酷使されている方もいますし、反対に8個つかえているって方もいます。
このように正しい歩き方が最初はふらつきやぎこちなくなるのは今までサボっていた筋肉にも働いてもらうために今までと身体の使い方が変わってくるからです。
ただし正しい歩き方を身につけることで、筋肉をまんべんなく使えるようになりその結果、酷使されていた筋肉の負担は軽くなり、痛みの再発も防げるのです。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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