痛みのある場所だけみても治らない
あなたは痛みのある場所だけ診てもらえば治ると思っていませんか?
腰痛や膝痛など痛みがあって病院へ行くと、多くの病院では痛みのある部分だけを診てくださりますよね。腰痛なら腰、膝痛なら膝といった具合に。
病院だけでなく整骨院や整体院へ通われていても多くのところはそうだと思います。
そしてあなた自身も、痛みがある腰なら腰に、膝なら膝に原因があると思われていませんか?
もしあなたがなかなか症状が治らず、痛みが慢性的に続きなかなかよくならないのであれば、それはこういった考え方が影響している可能性があります。
体は連動して動いている
というのも、人の身体ってそんな単純ではなく身体のあちこちが連動して体の動きをつくっているます。
膝を例にすると、膝を曲げるにしても単に膝の関節が曲がるだけでなく、太もも裏の筋肉が縮んだり、その時にバランスをとるために太もも前の筋肉にも力が入ったり、膝関節が前に飛び出しすぎないようにふくらはぎの筋肉が支えてくれたり、
後はもし立ったまま足首を曲げないで膝だけ曲げろと言われるとどうですか?かなり難しいですよね?
さらに股関節も曲げないと後ろに転んでしまいますよね?
つまり膝を曲げるだけでも股関節につくお尻の筋肉や、足首を動かす膝から下の筋肉も働きます。
立ったまま膝を曲げるという単純な動きでもこれだけの部分が一緒に連動して働くんです。
痛みのある所だけに目が向きがち
反対に言うと、こういったいろいろな部分が一斉にきちんと働くことで、正常に膝を曲げることができるんです。
これだけのいろいろな部分が連動しているのに、これを膝が痛いからだといって膝だけ見ていて治りそうですか?
多くの方はどうしても痛みのある部分だけに原因があると思い、その連動して働く部分を見逃してしまうことで痛みが取れていかないんです。
膝が例えやすかったので膝にしましたが、これは腰であっても股関節であっても肩や首でも同じことが言えるんです。
どの部分もそれぞれの関節だけが動くのではなく、他の部分と連動し動きを形成しています。
つまりこれは、腰が痛かったとしてもその痛みには多くの腰以外の筋肉や関節が関係しているため、その部分も一緒に整えていく必要があるということでもあります。
なのに実際には痛いところだけ電気を当てたり牽引したり(電気治療や牽引が効果があるのかは話すと長くなるのでいったんおいときます)、マッサージしたりそういった治療を受けていませんか?
もしなかなか良くならない痛みや症状で悩まれているなら、その痛みのある場所以外も目を向けてください。
実は原因や良くならない要因が他の場所にあるということはホントに多々多々ありますので。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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