神橋筋整体院
肩こりで腕まで痛くて痺れる…その原因は？
以前から慢性的な肩こりに悩んでいたけれど、最近では腕まで痛みを感じるようになってきて、この腕の痛みも肩こりと関係があるのかな？と悩んでいませんか？
肩がこるだけでもイライラしたり、差し込むように痛い時があったり辛いのに、腕まで痛くなると不便で仕方ありませんよね。
実際に当店にも肩こりと腕の痛みを同時にもたれて来店される人も多々いらっしゃいます。
でも肩と腕って場所も近いし何か関係があるのかな？と疑問に思う方もいるでしょう。そこで今回は肩こりで腕まで痛くて痺れる原因についてお伝えしていきます。
頚椎症・頸椎ヘルニアが原因
腕まで痛くて痺れる原因としてまず頭に浮かぶことがある一つに頸椎の問題(頚椎症や頸椎ヘルニア)があると思います。
頚椎症・頸椎ヘルニアは頸椎の部分で椎間板や骨棘、関節の変形などで首の神経を圧迫してしまう傷病で、首から出る神経は腕や肩にまでつながっているため、その大本である頸椎で問題が生じればどちらにも痛みやしびれなどの症状が出ることがあります。
もちろん肩がこるということは単純に言うと、普段から肩周辺にはそれだけの負荷がかかっている状態であるともいえるため、いつ頚椎症や頸椎ヘルニアを発症して腕が痛くなったり痺れてもおかしくない状態であるとも言えます。
なので頚椎症や頸椎ヘルニアは肩こりと腕の痛みや痺れを出す原因になりえます。
そして頚椎症・頸椎ヘルニアが原因の肩こりや腕痛み痺れを改善するためには、単に肩をマッサージしているだけでは効果がいまいちで、原因となる頚椎症や頸椎ヘルニアを改善する必要があります。
頚椎症・頸椎ヘルニアと聞くと病院で牽引と薬を飲むことが治療だと考えられる方は少なくないでしょうが、実際には効果がもう一つのことも少なくなりません。
頚椎症や頸椎ヘルニアは首の前弯のカーブが減少していることが大きくかかわっているため、この頸椎のカーブを改善することが大切になるんです。
これは頸椎のカーブが減ってしまうことで首にかかる負担が大きくなり、その結果椎間板がつぶれたり、関節に変形が起こり神経を圧迫してしまうためです。
単純に薬や牽引といった対処療法を行うのでなく、頸椎のカーブから整える方法や治療法を探してくださいね。
胸郭出口症候群が原因
他に肩こりと同時に腕まで痛くて痺れてくる原因に胸郭出口症候群があります。
名前だけみるとなんだか難しそうな名前ですが、簡単に言うと頸椎から腕に向かう神経や血管の途中の通り道が狭くなり、その狭くなった部分で神経や血管が圧迫されてしまうことで、腕に神経症状を発症させてしまう状態です。
腕の痺れ痛みというと、なんだか頸椎の問題のように思う方は多いでしょうが、頚椎から出た神経や血管が途中で圧迫されて腕に症状を出すことは非常に多いです。
そして胸郭出口症候群、つまり神経や血管の通り道を狭くしてしまう要因は多くの場合筋肉によるものなんです。
上記のイラストの赤丸部分のところで神経や血管の通り道が狭くなりやすく、これらは肩こりとも関係がとても深い部分です。
肩こりが起こると肩周りの筋肉が硬くなってしまうために肩甲骨はその硬くなった筋肉に引っ張られて動きが制限されてしまいます。
すると肩甲骨につく他の筋肉も、肩甲骨の動きが悪くなることで普段からあまり伸び縮みができなくなり、段々硬くなっていってしまいます。
肩甲骨につく筋肉には胸の筋肉もあり、その胸の筋肉が硬くなってしまうことで頚椎からでた神経や血管の通り道を狭くし圧迫し、腕に痛みやしびれなどを発症させます。
また肩こりで硬くなった筋肉に肩甲骨が引っ張られると、頭の位置もバランスをとるために背中を丸めて前に出ます。肩こりの人に良く見られる姿勢ですね。
このような姿勢でいると首筋の筋肉は段々と緊張し硬くなっていってしまい、それによって首の筋肉の間を通る頚椎から出た血管や神経が圧迫されて、肩こりと同時に腕に痛みや痺れを出すこともあります。
そしてこれらの症状は筋肉が原因で起こっているため、病院でレントゲンを撮ったりMRIをとっても写らずに特に問題なしと言われることが少なくありません。そうなればまさに原因不明の肩こりと腕の痺れ痛みになりますね。
もちろん病院では画像に写らないため、薬が出るくらいか牽引が進められることでしょう。
ですが問題は上記のように胸の筋肉や首筋の筋肉、さらにそれらの筋肉を硬くしてしまう肩甲骨を整えて行かなくてはならないんです。
また肩だけマッサージをおこなっても、首や胸の筋肉が首からでる神経や血管の通り道を狭くしているので効果は少なく、一時はましでもすぐに戻ってしまうでしょう。
ですのでケアを自分でおこなう場合は、肩周辺のストレッチや体操にプラスして胸や優しく首の筋肉も和らげ、肩甲骨の動きを改善していくことがポイントとなって来ます。
●ストレッチ方法
ここでは胸郭出口症候群によって肩こりと腕の痛みや痺れがあるときに、肩のケアにプラスして神経や血管を圧迫する筋肉のケアで行うといいストレッチ方法について少しご紹介します。
●椅子などに座る座って腕に痛みや痺れを感じる側の鎖骨あたりに指をかけます。
そのまま軽く上を向き、さらに頭を左に軽く傾けていきます。（オレンジ色の首の前の筋が軽く伸びる程度に）
その状態で鎖骨を押さえたまま深呼吸を繰り返してください。
●写真のように片腕を上げ、軽く肘を曲げ、その肘を後ろにひいて行きます。胸のあたりが突っ張ってきたところでとめて15～20秒キープ。 左右交互に行ってください。
腕の筋肉が原因
他にも腕に痛みが出たり痺れを発症させる原因として、腕の筋肉自体の緊張があります。
上記の胸郭出口症候群と呼ばれる部分で確かに大きな神経や血管は圧迫されやすいんですが、腕の筋肉の中にも血管や神経はもちろん通っていて、その腕の筋肉が硬くなってしまうとその神経や血管を圧迫してしまいます。
肩こりの方は普段から手先や腕を酷使することも非常に多いことでしょう。
腕の筋肉は足などと比べるとそれほど大きなものでないため、酷使することでどんどん疲労が蓄積し筋肉が硬くなってしまいます。
また肩こりで肩周辺の筋肉が硬くなって働きが低下してしまうと、本来であれば肩周りの筋肉も腕を支えるために一役買っているんですが、その腕を支える働きが低下してしまい、その分を腕の筋肉が頑張らないといけなくなるため、肩こりがあるときには腕の筋肉が疲労を起こしやすいんです。
このように腕の筋肉が疲労し硬くなってしまうと、その中を通る神経を圧迫したり、血管を圧迫し血流が悪くなることで老廃物が溜まりそれが神経を刺激して腕に痛みや痺れを発症させることがあります。
そのためこのような時には、肩のこった部分だけマッサージやストレッチなどケアをしても腕の痛みや痺れには効果が少なく、一緒に腕の筋肉のケアもおこなってあげることが大切なんです。
●ストレッチ方法
ここでは肩こりで腕まで痛くて痺れる場合、肩のケアと一緒に行うと効果的な腕のストレッチ方法についてお伝えします。
●片腕を体の前に肘を伸ばして上げ、反対の手で伸ばした腕の手首を自分の方に曲げてください。
腕にツッパリを感じたところで15～20秒キープ。手首を反ったり曲げたり色々な方向で行ってもらうことで、腕の色々な筋肉を伸ばすことができます。
●椅子に座り片腕を太ももの上にのせます。反対の腕で太ももにのせた手を圧迫し緑の矢印の方向に、マッサージを行ってください。
まとめ
肩こりがひどくなってきて、最近では腕にまで痛みや痺れを感じる…と悩んでいる方もいるでしょう。
そんな肩こりと腕の痛みや痺れを出す原因で多いのが、頚椎症・頚椎ヘルニア、胸郭出口症候群、腕の筋肉の緊張です。
頚椎症・頚椎ヘルニアは椎間板が潰れたり、関節が変形したり、骨棘によって頚椎の神経を圧迫し、すると頚椎からでる神経には肩や腕にも神経がつながっているため、肩こりと腕の痛みや痺れを出してしまうことがあります。
胸郭出口症候群は頚椎からでた血管や神経の通り道が狭くなってしまうため、その部分で腕につながる血管や神経が圧迫された結果、腕にまで痺れや痛みを出してしまいます。
また肩こりの方は腕を酷使することも多く、腕の筋肉の中にも血管や神経が通っているため、腕の筋肉が緊張し硬くなるとそれらを圧迫することで腕にまで症状を発症させます。
このように原因によってもちろん対処法が異なるため、単に肩だけマッサージしたり首を牽引するといった単純なことでは症状がなかなか治らないことがあるので注意してください。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの８割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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