首が回らないほどの肩・首こりの対処法
先日、首も左右に回すのがつらく感じる位の肩こりが改善した方の声をのせましたが(こちら)、この方が話されているように根本からそれだけひどい肩こり首こりを改善していくためにはやはり姿勢は大切です。
それじゃあ姿勢だけを良くしていけばいいのか?というと決してそうではありません。
そもそもやはり筋肉が固くなって肩こりを感じてしまっている肩や首周りにも当然原因があります。
なのでその部分も一緒に整えていくことが必要なんです。
肩こりで首を回りにくくする筋肉は?
●胸鎖乳突筋
首が回りにくくなる原因となる筋肉ははいくつかありますが、大きくかかわってくる一つが胸鎖乳突筋という筋肉です。
どんな筋肉かというと
こんな風に耳の下ぐらいから鎖骨につく筋肉です。
実際に見てもらうと、
ちょうどつまんでいる部分の筋肉です。
あなたも一度赤線で囲っているあたりをゆっくり触れていただき、その手を左右に少しゆらすとコリッとした筋肉に触れると思います。
胸鎖乳突筋が硬くなる事で首の動きが制限されてしまい、首を回しにくくなってしまいます。
また、胸鎖乳突筋が硬くなると頭を前に引っ張ってしまうため、頭の位置が前に移動し、いわゆる首猫背の姿勢やストレートネックと呼ばれる状態になってしまいます。
すると思いたい頭を落とさないようにするために、首や肩の筋肉が常に頭を引っ張り続けることとなり、肩こりや首こりが起こってしまうんです。
なので、肩こり・首こりがひどくて首が回りにくい時には、この筋肉を一度ケアしてみてほしいのですが、注意点としてこの筋肉をあまり強くマッサージしたり、ストレッチで強く伸ばしてしまうと気分が悪くなったりすることがあるので、できるだけ優しく行うようにしてください。
●僧帽筋
他にも首が回りにくくなる肩こりの原因となるのが、僧帽筋です。
僧帽筋はそれこそ肩こりの代表みたいな筋肉で、肩に手を当てた所にある筋肉です。
とくに上の方が縮んで固くなったイメージを持ってみてください。まさにその部分がこってる!なんて人も多いでしょう。
●肩甲挙筋
また、肩甲挙筋と呼ばれる肩甲骨から首につく筋肉も硬くなってしまうと、首コリや首の回しづらさの原因となる筋肉です。
このような筋肉達が硬くなる事で、首コリ・肩こりが起こり、首が回りにくくなってしまう事が多いので、これらの筋肉をケアしてみてください。
その方法として、ここではストレッチ方法をお伝えしていきます。
首を回りやすくするためのストレッチ
●胸鎖乳突筋のストレッチ
両手を胸の前で重ねて、少し下に引き下げます。
両手で胸を引き下げたまま頭をゆっくり後ろに倒していき、首の前にツッパリを感じたところで20~30秒キープ。
次に両手で胸を下に引き下げながら、頭を斜め後ろに倒していき、首の側面にツッパリを感じたところで20~30秒キープ。左右交互に行ってください。
できれば一度に数回、それを一日のうちに朝昼晩と3回位から。
もう少し回数を増やしてもいいんですが、やはりおこないすぎも気分を悪くする時があるので、まずは少ない回数からちょっとづつ様子をみながらおこなってください。
●僧帽筋のストレッチ
片手を背中に回し、反対の手で頭を横に倒していき、首から肩にかけてツッパリを感じたところで20~30秒キープ。(頭を横に倒す時に、手を背中に回した側の肩が上に上がらないように気を付けてください)
●肩甲挙筋のストレッチ
片手を背中に回し、反対の手で頭を斜め前に倒していき、首にツッパリを感じたところで20~30秒キープ。(頭を横に倒す時に、手を背中に回した側の肩が上に上がらないように気を付けてください)
まとめ
肩こりや首こりがひどく、首が回りにくい…なんて時には、胸鎖乳突筋や僧帽筋、肩甲挙筋といった筋肉が硬くなってしまってて、それが原因となっている事が少なくありません。
なので、これらの筋肉をケアしてみてください。ただしくれぐれも強い力で無理やり行うのは厳禁ですよ。
とくに胸鎖乳突筋は強くストレッチを行うと、気分が悪くなったりする事も多い筋肉なので、最初は物足りない位から行い、徐々に伸ばしていってくださいね。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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