治った腰痛がなぜまたすぐに痛くなるのか?
腰が痛くて最近ようやく、その痛みがおさまってきたと思っていたらまたすぐに痛みが出てきてしまった…と、悩んでいませんか?
整体などに通って、または自分でストレッチや体操をおこなって痛かった腰痛が治ったけど、数か月たつとまた同じような腰痛がでてきたといった事をたまに聞くことがあります。
せっかく一旦は痛みが出なくなったのに、また痛みが再発してしまうのはどうしてなのか?今回は腰痛を繰り返してしまう理由について考察していきます。
腰の痛みがおさまったら何もしなくていい?
一旦おさまった腰の痛みがまた出てきてしまう原因として、腰痛が治ったという解釈の違いが大きいと考えています。
というのは、「腰痛が出なくなった=治った=もう何もしなくていい」とこのように考える方が多いと思いますが、実はそうではないんです。
例えば風邪なんかは、治るということは体で悪さをしていたウイルスがやっつけられるということなので、「症状が出なくなった=治った=何もしなくていい」と言っても間違いないです。(治ったと思っていてもまだウイルスが退治されきれてなくて再発することはありますが)
それどころか、しっかり休養して薬を飲んでということを症状が消えてもおこなっていると、薬のせいで内臓を痛めたり、休養で体を動かさなすぎることでよけい風邪をひきやすい体になってしまったりしますよね。
ただこれが、腰痛などの筋肉の問題になってくると話は変わってきます。
腰痛が出るのはコップが溢れたから
腰痛というのは、筋肉が耐えうる限界値を超えた時に痛みが始まります。
例えるなら、コップの水が溢れた状態です。
ですがもしコップいっぱいいっぱいのギリギリまで水が溜まっていても、コップから水が溢れていなければ痛みは感じません。
では、コップの水がカラの状態と溢れる寸前の状態とでは、健康レベルが同じかと言えば違います。
しかし、水が溢れなければ痛みがでないわけなので、コップが空っぽの状態でもギリギリまで水が溜まっている状態でも、痛みがないという状態は同じです。
つまり、整体などの治療やストレッチや体操によって痛みが改善したとしても、もしかしたらコップの水はまだ多く残っている状態かもしれないんです。
この状態で、以前腰が痛くなった時と同じような生活をしていればどうなりそうですか?
またコップからすぐに水が溢れだしてもおかしくないですよね。
なので、腰痛は痛みが良くなっても終わりではないのです。
絶えず水を減らす努力が必要
たとえ腰痛が楽になった後も、姿勢に気を付けたり、運動をしたり、ストレッチや体操を続けたり、整体を受けるなどをしてコップの水を減らし溢れなくする努力をしていく必要があります。
ここを勘違いして風邪のように「症状が出なくなった=治った=何もしなくていい」と解釈しているとまた腰痛が再発してきてしまうんです。
腰痛は痛くなくなったからといって何もしなくていいわけではありません。
痛みがたとえ引いたとしても絶えずコップの水を減らすための行動をとって行く必要があります。
そうすることでコップに余裕、つまり体にとって多少無理をしても痛みのでにくい余裕ができてくるんです。腰痛がでなくなったからといって油断は禁物ですよ。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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