何もしていないのに腰痛が出るのはなぜ?
当店にこられる腰痛のお客さんの中にも、特に何かしているわけではないのに腰に痛みが出るといった悩みでこられる方がいます。
結論から言うと何もしていないから腰痛がでるんです。
もう少し詳しく説明していくと、そもそも何もしていないということは体を動かすことが少ないということで、そうすると腰周辺を含めて筋肉が伸び縮みをあまりしていないということですよね。
こうなると、筋肉は伸び縮みすることで血液がしっかり巡るので、血液のめぐりが悪くなりそれによって筋肉は固くなり痛みを出しやすくなります。
こういったことはたまに言われることがあるので耳にしたことがある方もいるかもしれませんね。
それ以外にもそもそも、何もしていないという方の生活の様子を聞かせていただいていると、だからといって一日横になって寝ているわけではなく、座っていることが多いという方が結構です。
これは仕事をされている若い方や、少し年配の方でもそうです。
で、何もしていないと話される多くの方が思っているのが「座っている=何もしていない=腰に負担がかからない」といった図式です。
ですが実はこれが大きな間違いなんです。
ある研究の発表では、立っているときに腰の椎間板(腰の背骨の骨と骨の間にあるクッション)にかかる圧が100だとすると、
仰向けで寝ているときは25、横向きで寝ているときが75、
椅子にまっすぐ腰かけているときがなんと140。
さらに椅子に腰かけて前傾姿勢を取ると180をこえると言われています。
椅子にまっすぐ、つまり姿勢よく座っていても立っているときよりも腰に負担がかかってしまっていて、少し姿勢が悪いものなら立っているときの1,5倍以上の負荷がかかっているということです。
これがどういうことかというと「座っている=腰に負担がかからない」というなんてことはなくむしろ立って動いている方に比べると「座っている=腰に大きな負担をかけ続けている」ということなんです。
何もしていないのに、と言う方は立っているより座っているほうが楽で腰に負担がかかっていないと考えている方がほとんどだと思いますが、そもそもその考え方が間違っているんです。
あなたの腰痛は何もしていない「のに」でているわけではありません。
何もしていない「から」腰に大きな負担をかけてしまって腰痛がでているんです。
また椎間板にそれだけの負荷がかかるということは、腰痛だけではなく何もしていないということは椎間板ヘルニアの原因にもなるということです。
ですのでしっかり何かしてくださいね。
そうすることで、腰にかかる負担が減って腰痛が出にくい体になっていきますので。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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