頚椎の骨と骨の間隔は元に戻るのか？

頸椎の骨と骨の間隔は元に戻るのか？

病院で頚椎症や頚椎椎間板ヘルニアと言われて当店へ来られたお客さんに、たまに聞かれることがあるのが「骨と骨の間隔は元に戻りますか？」ということです。

結論から言うと、レントゲンを撮った時の骨と骨の間隔は多少開いても、他の部分のように完璧には戻りません。

ですが、骨と骨の間隔を元に戻すよりも大切なことがあるんです。

頸椎の骨と骨の間隔にあるもの

そもそもレントゲンを撮って骨と骨の間隔にあるのは椎間板といわれる、背骨どうしの間にあるクッションのようなものです。

頸椎症や頸椎ヘルニアと病院で診断される症状はこの椎間板が簡単に言うとつぶれてしまっている状態です。

この椎間板は一度つぶれてしまうとそれが元と同じようになることは今のところないとされています。

なので例えいくら牽引をしていくらひっぱたとしても、つぶれた椎間板が元通りになることはないので、レントゲンを撮った時の間隔は戻ることはありません。

それじゃあいつまでたっても頸椎症や頸椎ヘルニアが改善しないか？っていうとそんなことはなく、ほとんどの場合つぶれて神経の方へ飛び出た部分の椎間板は体に吸収されていきます。

なので手術をしなくても改善していく人がほとんどです。

つまり頸椎の骨と骨の間隔が戻らなくても症状は改善していくんです。

なぜ頸椎の骨と骨の間隔を戻したいんですか？

頸椎の骨と骨の間隔を元通りのしたいという方の多くが、またあのような首から腕や肩にかけてのしびれや痛みを出したくないからであったり、再発しないか心配だからだということを話されます。

つまり、目的は頸椎の骨と骨の間隔をあけることではなく、できる限り再発させないようにすることですよね？

となるとそれこそ最初に書いたように頸椎の骨と骨の間隔を元に戻すより大切なことがあります。

頸椎ヘルニア・頸椎症の再発防止に大切なこと

それは、なぜ頸椎の骨と骨の間隔が狭くなってしまったのか？の「なぜ」の部分です。

簡単に言うと、頸椎の間隔が狭くなるような負担がかかり続けていたからです。

これを例えばもし手術で頸椎の間隔を広げられたとしたとしても(今はできませんが)、頸椎の間隔が狭くなる負担がかかり続けたらどうですか？

結局また椎間板はつぶれて同じ症状が出てしまいますよね。

なので再発や痛みを出さないために大切なのは、頸椎の骨と骨の間隔ではなく、その間隔が狭くなる原因を改善することなんです。

これがなくなれば、椎間板はさらにつぶれることも当然なくなります。

なぜ頸椎の間隔が狭くなるのか？

頸椎の間隔が狭くなる理由はたくさんあります。

例えば代表的なもので言えば姿勢が普段から悪くなると、頸椎にかかる負担が増えるので、それが続けば頸椎の間隔が狭くなってしまいます。

ほかにも、骨盤の歪みも姿勢を悪くしたり、首や肩の筋肉が固まりやすくなるために頸椎の間隔が狭くなることもあります。

大腰筋といわれる腰奥の筋肉なんかも、首の筋肉とかかわりが大きいので原因となることもあります。

といった具合に、人によって原因は違うので一概には言えませんが、それでも気を付けてほしいのは、頸椎の骨と骨の間隔を戻したから再発しないのではなく、頸椎の骨と骨の間隔が狭くならないようにすることが再発防止のためには必要だということです。

頸椎の間隔が狭くなる原因は、このブログの他の記事にも書いてますし、しっかり身体を良くしていきたいという方は一度ご相談ください。

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記事提供者プロフィール

かんばしまさとし

奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長

お客さんの８割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。

その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。