コルセットに頼ると腰痛を繰り返す
当店に腰痛を何とか改善したいと来店される方の中にも、普段からコルセットをされている方がいます。
お話を聞いていて、なぜ普段からコルセットを巻いているのかの理由としては多いのが、腰痛がでないか不安だったり予防のためといった意見です。
ですが、そもそもコルセットで本当に腰痛が予防できるのか?今回はそのあたりについて書いていきます。
結論から言うとコルセットを普段から多用してしまっていると腰痛がでやすい身体になってしまいます。
また、痛くなってコルセットを巻き始めたという方も、いつまでもコルセットに頼っているために腰痛が治らないという事もあります。
コルセットのメリット
コルセットをすることで得られるメリットとしては
●腹圧を高めてくれる
腹圧が高まると背骨を強く支えることができ、それによって腰の安定性が増します
●腰の保護
コルセット自体が腰を外側から支え補助してくれます。
●骨盤の安定性向上
骨盤の関節に圧力が加わるので骨盤が安定し、動きやすくなります。
このようなメリットがあり結果的にコルセットは人工的に腹圧を強くして腰痛の緩和を行ってくれます。
コルセットのデメリット
反対にコルセットをすることのデメリットは
●腹筋の筋力低下
コルセットに依存することで腹筋の筋力が低下して、強い腹圧を自ら作れなくなります
●背筋の筋力低下
こちらもコルセットに依存することで背筋が低下すると腰を痛めるリスクが急増します。
●内臓の圧迫
内臓が圧迫されて代謝が低下し、疲れやすく老廃物も溜まってしまいます。
このようなデメリットがあり、コルセットに頼ってしまうことで身体は、
●腹圧を十分に作れなくなる
自分の筋力で強い腹圧が作れなくなり、外すのが不安になります。なのでいつまでもコルセットに頼りたくなり、それによってさらに筋力は弱り腹圧も弱って腰痛が発生しやすくなります。
●体幹の筋肉を使わなくなる
腹筋・背筋の筋力低下が著しく起こります。多少の負担でもすぐに腰痛が起こり、またコルセットを長期間使う悪循環が起こります。
理想的なコルセットの使い方
このようにコルセットは腹圧を高め、腰を保護し、骨盤を安定させてくれることで腰痛を減らしてくれますが、頼りすぎると自分自身で腹圧を高められなくなり、腰周辺の筋肉が弱り、骨盤が安定しなくなる事で身体を支えられなくなってしまい、結果的に腰痛が発生しやすい身体になってしまうんです。
とはいったものの、腰痛が強い時に無理に我慢して過ごすのも、痛みのせいで体を動かすことが減り腰痛を長引かせてしまうこともあるので、以下の点に注意して利用してもらえればと考えています。
●痛みが強い時だけ使う
痛みが強く出ている時だけ使ってください。1番してはいけないのが痛くないのに腰痛のためにつけることです。筋力低下を招くので痛みがなくなったら必ず外しましょう
●徐々に使う時間を短くしていく
急に外すのが怖い場合、徐々に使う時間を短くしてください。例えば午前中だけ・仕事の時だけ・家事の時だけなど腰に負担がかかることが想定できる時だけ使うようにしましょう。
私自身、コルセットが腰痛を改善していくために悪いものだとは思っていません。
ただし必要以上に頼りすぎないように気を付けてくださいね。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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