お酒を飲んだ後の腰痛の原因と対処法
お酒を飲んだ後に腰が痛くなるといった事に悩まされていたり、そういった経験を持つ方もいると思います。
お酒なのでなんとなく内臓がどうにかなっているのか?なんて不安も出てきますよね。
今回はお酒と腰痛の関係について書いていきます。
膵臓が腰痛の原因の場合がある
アルコール依存や不摂生が続くことで膵臓が炎症を起こし腰に痛みをだしている時があります。
痛みも急性膵炎では激痛の事が多いですが、慢性膵炎では鈍痛として現れる事が多いようです。
じゃあどうしてアルコールによって膵炎が起こってしまうのか?
膵臓は、体に入ってきた食べ物を分解する消化酵素を生成し、その中にはたんぱく質を分解する酵素も含まれていて、それら消化酵素を含んだものを膵液として十二指腸に分泌しています。
膵液がきちんと十二指腸に分泌されれば問題ないんですが、お酒をたくさん飲むと、膵液の通り道である膵管の出口が腫れて炎症を起こしてしまうことがあるんです。
すると膵液はスムーズに流れることができなくなり、膵臓の中にたまってしまいます。
そしてそのたまった膵液が活性化し膵臓自身を溶かしはめてしまうために痛みを出します。
膵臓以外の内臓が原因で起こる腰痛
アルコールは膵臓以外にも胃や腎臓、肝臓にも負担をかけてしまいます。
特に普段の生活や食習慣で内臓が弱っているところにアルコールを飲むと、さらに胃や肝臓、腎臓といった内臓に負担がかかることになり腰痛を出す場合があります。
胃の場合は胃炎なんかでも腰痛が出てきてしまいます。
また肝臓はアルコールを解毒するために働き、それによって肝臓の機能が落ちてしまうと肝臓に血液が滞留してしまいます。
普段の安静時に肝臓内にある血液は、血液量全体の約30%ほどあるのでそれが滞留することで体に様々な影響を与えるんです。
当然筋肉にも影響が出て、本来筋肉は血液によって酸素や栄養を補給したり、老廃物などの要らなくなったものを送りだしています。
それが肝臓の機能が落ちることで血液のめぐりが悪くなると、補給や老廃物を送り出す事ができなくなり、筋肉の働きが衰え結果として痛みを出しやすくなります。これが腰痛の原因になるんです。
ですので、お酒を飲んだ後に激痛があったり、痛みが毎回毎回ずっと続いているという場合は一度病院などで検査しておくのがおすすめです。
内臓に異常がない時は
とはいったものの、実際に病院へ行って検査したけど少し数値が高かっただけや、特に異常なしと言われる方もかなり多いはずです。
ほんとに多くの方がそうだと思います。
それじゃあどうして腰痛が起こるのか?っていうと筋肉の問題ですね。
お酒を飲むときに姿勢を気を付けているって方はかなり少数のはずです。
ほとんどの方は背中を丸めたり、腰を丸めた長時間過ごされています。
それによって腰の筋肉に負担がかかり腰痛が出ているんです。
また、お酒を飲んでいる時に体を動かすなんていうことはまれで、先ほど書いたように、肝臓に負担がかかって血液がめぐりにくくなっている上にさらに腰周辺の筋肉は動くことがないために血液のめぐりが悪くなり腰痛を出しやすくなってしまっているんです。
お酒を飲んだ後の腰痛の対処法
1、お酒を飲む頻度を少し減らす
当たり前っちゃぁ当たり前なんですが、まったく飲まないようにとは言いません。せめてお酒を飲む頻度を減らしてください。
そうすれば内臓にかかる負担も減りますし、腰の筋肉にかかる負担の回数も減るので、減らした時以外は同じように飲んだとしても腰痛が出にくくなります。
2、普段から体を動かしておく
これはお酒を飲んだ後に腰が痛くなったときの改善方法でもあり、腰痛予防でもあります。
筋肉を動かすことで血液のめぐりを良くしてあげれば腰痛は早く改善しやすくなります。
また普段から動かしておくことで筋肉の柔軟性を高めておけば、お酒を飲んだ時も腰痛が発生しにくくなりまし、筋肉自身の能力を普段の運動であげてくこともお酒を飲んでいる時の腰痛予防にもなります。
3、足の柔軟性を高めておく
足は第二の心臓と言われることがあるように、足の筋肉を動かす事で重力で足元に集まる血液を心臓に向けて押し戻してくれて身体の血液のめぐりをよくしてくれます。
また肝臓への血液還流を速めてくれます。そうすることでお酒で疲れた肝臓に滞留する血液も出て行きやすくなります。
さらに足の筋肉は腰の筋肉と関係が深く、普段から足の筋肉の柔軟性を保っておくことで、腰にかかる負担を足が代わりに吸収してくれて、腰の筋肉に負担が蓄積しにくくなり腰痛がでにくくなるんです。
ですので、お酒を飲んだ後に腰痛が出る場合は腰のストレッチや体操もいいんですが、足のストレッチなんかも効果的です。
例えば
こんな風に、片足(膝)を伸ばして座って、そこから体を前に倒していき足がつぱってきたところで止めて、15~20秒キープしてください。
ポイントは背中だけ丸めて体を倒さないで、腰から(骨盤から)前に倒していく事です。
後はゆっくりなんどかつま先立ちを繰り返すのもいいですね。
簡単にまとめると、お酒を飲んだ後に腰痛になる原因としては、内臓が関係している可能性があるので一度病院で診ておいてもらうことをお勧めします。
ただほとんどの場合、内臓には異常がないはずですので、そんな時は上の対処法を参考に、飲むときの姿勢を意識してください。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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