どうして頸椎椎間板ヘルニアで手首が痛い?
原因と対処法
頸椎椎間板ヘルニアの方の中には、仕事や家事などで手首を使うと痛みが出てくるといった事を話される方がいます。
その中でも多いのは、首や肩から腕が痛くなり、しびれも感じるようになったので病院へ行って診てもらうと、頸椎椎間板ヘルニアといわれて、
時間とともに首や肩の痛みやしびれは良くなってきたが、手首を使うと痛みが出てくるといったパターンですね。
今回はそんな頸椎椎間板ヘルニアと言われて手首が痛い原因と対処法について書いていきます。
手首の痛みは頸椎椎間板ヘルニアが原因ではないかも
いきなりなんですが、その手首の痛みは頸椎椎間板ヘルニアが原因ではないかもしれません。
いやでも病院で頸椎椎間板ヘルニアと言われたし…って思うかもしれませんが、今ある痛みのすべてが頸椎椎間板ヘルニアで出ている可能性もあります、反対に今ある痛みがまったく頸椎椎間板ヘルニアで出ていない可能性もあるって事を知っておいてください。
極端な話ですが、頸椎椎間板ヘルニアと診断を受けた後に手首を捻ったとします。その痛みって頸椎椎間板ヘルニアのせいですか?
違いますよね。
もう少しよくある例えを出すと、頸椎椎間板ヘルニアと診断された後に、仕事でパソコンを何日も1日中使うことがあり、それによって肩から首に差し込むような重たさが出た時ってこれって頸椎椎間板ヘルニアのせいですか?
この場合、パソコン作業によって頸椎椎間板ヘルニアの症状が悪化した可能性もありますが、あくまで単純な肩こりの可能性も十分考えられますよね。
さらに言えば、肩こりを起こしたことで肩や首の筋肉が硬直し、それによって首や肩の筋肉で頸椎を支えられなくなり、もともとあった頸椎椎間板ヘルニアの症状が悪化した可能性だってあるわけです。
このようにいくら頸椎椎間板ヘルニアと診断されていてもすべてがすべてそのせいで症状が出ているわけではありません。
特に使った後に痛くなるものは要注意
特に、頸椎椎間板ヘルニアと診断されていても、他の症状が改善してきているにも関わらず使いすぎると痛くなる部位(手や手首、腕など)がある場合は要注意です。
その痛みは神経的なものではなく頸椎椎間板ヘルニアと関係なく筋肉自体が出している可能性が十分考えられます。
そんな時にいくら頸椎椎間板ヘルニアだからと首や肩だけ治療したり、ケアを行ったとしても痛みは減っていきません。
なんせ痛みの原因が首ではなく、痛みの出ている筋肉にあるのだから。
私が今まで頸椎椎間板ヘルニアと病院で診断された人を何人も見せていただいてきた経験上なんですが、手首が四六時中痛いわけではなく、使うと痛むというのは首や神経が原因ではないことがかなりあります。
手首の痛みの原因はどこ?
先ほど少し書きましたが、手の筋肉が原因で痛みを出していることが多々あります。
そもそも、頸椎椎間板ヘルニアと手首の筋肉の関係は深く、普段から手先、手首をよく動かすという方はそれが頸椎椎間板ヘルニアを発症させるために一役かっていた場合が多々あります。
というのも、手は空中に独立して浮かんでいるわけではなく、肩から腕、腕から手とつながっていますよね。
つまり肩周辺の筋肉が腕を支えてくれているんです。
なので手先や手首を使いすぎるとその疲労は腕へと伝わり、そして肩や首にまで伝わり始めます。
その疲労と手を支えるために働くことで肩や首の筋肉は徐々に固くなり、本来の力が発揮できなくなって頸椎を支えることができなくなり、頸椎の骨と骨の間隔が狭くなり頸椎椎間板ヘルニアを発症することがあります。
簡単に言うと、頸椎椎間板ヘルニアを発症するより前に手首の筋肉は痛みを出してもおかしくない状態の時が多々あります。
手首の痛みの対処法方
痛み自体は手首の筋肉(指の筋肉)がだしているので、その筋肉を緩めてあげる事。
その手や腕を支える肩周辺の筋肉を一緒に緩めてあげる事がポイントとなってきます。
ここではいくつかのストレッチをご紹介しておきます。
写真のように、痛みのある側の腕を前に出し肘を伸ばして、反対の手で手首をゆっくり自分の体の方に曲げていきます。
腕にツッパリを感じ始めたところで15~20秒キープ
これを手首をいろんな方向に曲げておこなってください。
写真のように片腕を上げ、軽く肘を曲げ、その肘を後ろにひいて行きます。胸のあたりが突っ張ってきたところでとめて15~20秒キープ。
左右両腕行ってください。
両手を万歳し、手のヒラを後ろに向くように捻って、そこからさらに両腕を上に向けて伸ばしていきます。
伸ばしきったところで15~20秒キープ。そのあと脱力してください。
(写真では手を捻り過ぎてて手の平の向きが後ろでなくなっていますが)
これを時間を作って1日に何度かこまめに行い、継続してください。
後は仕事や家事など手先、手首を使う時にサポーターを腕にしてみるのも一つの方法です。
サポーターをすることで楽になるのであればその手首の痛みの原因はますます筋肉によって出されている可能性が高まります。(変化がない時は外してください)
中には本当に頸椎椎間板ヘルニアで手首の痛みを出されている方もいますが、その方でもこのストレッチは改善の手助けになることがほとんどですので参考にしてください。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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