デスクワークで重度の肩こりの原因は
巻き肩かも
最近は仕事でパソコンに向き合っている時間が長いデスクワークや、スマホを一日に数時間使う方も多いですね。
ある程度今の社会では仕方のないことかもしれませんが、それによってひどい肩こりに悩まされているという方は、知らず知らず肩が丸まって「巻き肩」が原因で重度の肩こりが出ているかもしれません。
当店に来られるお客様の中にも、重度の肩こりが巻き肩からきている方も少なくないので、今回はそんな巻き肩になってしまう要因と改善方法をお伝えしていきます。
そもそも巻き肩ってなに?
巻き肩と言うのは、字のままで肩が巻いてしまった状態です。
もう少しわかりやすく言うと、ちょっと下の写真を見てください。
このように肩が胸の方に巻い丸まっててしまい、肩が本来の位置より前に出てしまっている状態です。
それこそ、スマホやパソコンを使っているとこのような状態になってしまっているはずです。
それによって肩甲骨が歪み、筋肉が固くなり肩を引っ張て巻き肩になってしまいます。
私って巻き肩?セルフチェック方法
自分が巻き肩なのか?チェックする方法は、一つは実際に鏡の前に横向きで立って肩の力を抜き、その時に肩が前にきていないか見てください。
上の写真のように肩が前にきている場合は巻き肩の可能性があります。
もう一つが、その場で立っていただき肩の力を抜いて手おろして、その手の平の方向を見てください。
手の平が内から後ろ向きになっている場合は巻き肩の可能性があります。
最後に歩く時に振る腕が、前方に振っている場合も巻き肩になっている可能性があります。
どうして巻き肩だと重度の肩こりになるのか?
巻き肩の人の中には重度の肩こりの方も少なくないんですが、これは、
1、肩甲骨の動きが悪くなる
巻き肩になってしまうと、肩甲骨は本来よりも外に歪み、それによって肩甲骨の動きが本来より制限されます。
また肩甲骨につながる鎖骨の動きもわるくなるため、肩甲骨や鎖骨につく肩から首周辺の筋肉の動きが減って、肩や首の筋肉が固くなり肩こりを発生させます。
2、呼吸が浅くなる
重度の肩こりの人の中には頭痛持ちの方も多々いらっしゃいます。
巻き肩になることで呼吸の際の肋骨の動きが制限されて、息を吸って肺が膨らむときに肋骨がしっかり開きません。
それによって呼吸が浅くなってしまい、呼吸は自律神経と関係しているので自律神経が乱れ片頭痛を起こす要因になります。
肩こりで片頭痛がでると言う方は、巻き肩がそれを助長している可能性があります。
3、血管や神経の通り道を狭くする
重度の肩こりの人の中には腕にだるさや時にはシビレを感じる方もいます。
巻き肩になると、肩の位置が本来より前に来ることで、首から胸を通って腕に行く神経や血管の通り道を狭くしてしまいます。
ちょうど上の写真の赤色三角の下の神経や血管の通り道が狭くなってしまいます。
するとそれによって、腕のだるさや痺れを発症させることがあります。
巻き肩の要因になる筋肉
巻き肩の多くは、パソコン作業やデスクワーク、スマホの使い過ぎによって筋肉が固くなり、その筋肉が肩甲骨を引っ張り肩をまいた状態で固定します。
なのでここでは巻き肩の要因になる筋肉とそのストレッチ方法をお伝えしていきますので、巻き肩の方は参考にして頂き肩こり改善のために役立ててください。
●肩を前に引っ張る胸の筋肉
胸の筋肉は巻き肩を作る主犯格となる筋肉です。
大胸筋と言われるそれこそ胸板の部分の筋肉と、その大胸筋の下にある小胸筋と言われる筋肉が固くなることで、腕や肩甲骨を胸の方に引っ張ります。
ストレッチ方法
上の写真のように、ストレッチを行う側の肘を軽くまげ腕を上げて壁などに手を当てます。
そのまま身体を捻り胸の部分をゆっくり伸ばしていってください。
少し胸のあたりがつっぱったところで15~20秒キープしてください。
肩先のやや内下にあるくぼみに手を当て、当てた手で胸を後方へゆっくり押していきます。
少し胸の奥にツッパリを感じたところで15~20秒キープしてください。
●腕を捻る背中の筋肉
背中に広背筋と言われる筋肉があります。
背筋と言う名前ですが腕にまでついており、この筋肉が固くなることで腕を内に捻り、巻き肩を助長します。
ストレッチ方法
両手をあげます。片方の手で広背筋を伸ばす側のもう片方の手の手首を掴み、斜め上へ引き上げてください。この時に上半身も横へ倒していきます。
ポイントは腰を伸ばそうとするのではなく、わきのあたりを伸ばそうとイメージすることです。
背中にツッパリ感が出てきたらその場で20~30秒キープ
左右同じようにおこなってください。
●肩甲骨を引っ張る脇の筋肉
脇の後方をつかんだ部分に前鋸筋と言う筋肉があります。
この筋肉はあばら骨から肩甲骨についていて、固くなることで肩甲骨を外に引っ張り巻き肩の要因になります。
ストレッチ方法
床によつんばいになり、手を肩幅より開いて肘を伸ばします。
そこから肩を入れ込むようにして胸を下げていきます。
脇から肩にかけてツッパリ感がでてきたところで15秒~20秒キープしてください。
それ以外で巻き肩改善のために気を付ける事
やはり普段の生活でパソコンやスマホをなるべく使用しないことは大切ですね。
とはいってもまったく使用しないことは難しいので、仕事などは仕方がないとしてもそれ以外の時には気をつけてください。
また使用する際も、肩を丸めず背すじをただし、肩甲骨を外に開かないよう少し内に寄せるイメージを持ってください。
今回は巻き肩の要因となる主犯格の筋肉をお伝えしました。
デスクワークで肩こりが重度で腕にだるさもあると言う方は一度巻き肩かどうかチックして頂き、上のストレッチなどを参考にしてみてください。
また、実際は腕の筋肉や骨盤の傾き(歪み)などもここに関連し複雑に絡み合っていますので、重度の肩こりが続いているという方は専門家にしっかり見てもらうことをお勧めします。
ひどい肩こりの方のための整体院パーチのHPはこちら
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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