腰痛になった理由を
誤って考えていませんか?
今まで痛くなかった腰が最近痛み始めた。1週間前から腰が痛くなった。2~3日前から腰痛の痛みが増した。こういったことってあると思います。
そしてそのまま腰痛に苦しんでいる方もいるでしょう。
こんな時あなたは、最近何か腰に負担がかかるようなことしたかな?って考えてしまっていませんか?
当店に来られるお客さんの中にも、そのように悩みこまれる方がいるんですが、その考え方はちょっと待ってください。
腰痛になった答えはそこにはない
と言うのもほとんどの場合、腰痛になった理由というのはそこ(最近何かしたかな…)にはありません。
確かに中には事故や転倒した、階段で足を滑らして腰を痛めたといった方もいるかもしれませんが、ほとんどの場合そうではないはずです。
例えば掃除機が壊れてしまったとします。この時に昨日や一昨日、どこを掃除してただろうと考えますか?まぁしないですよね。
それは掃除機が壊れたのが、昨日や一昨日に吸い込んだものにないのを知っているからですよね。
腰痛もこれと同じなんです。
まぁ、腰痛になったきっかけや要因はあるかもしれないんで、少し考える事は決して悪くないんですが、腰痛になった答えは「最近何か…」にはないので深く考えすぎるのは注意が必要です。
無理に答えを見つけようとするのは危険
「最近何か…」には答えがないのに、何が悪かったんだろうと考えすぎると、誤った犯人を引っ張り出してしまうことがあります。
例えば、1年ぶりに体重計に乗ったら5キロ増えていて、「最近何か食べ過ぎたかな?そういえば前日忘年会に参加したんだっけ」という方がいたとして、
いやいや5キロってそこ(忘年会)じゃないだろうって話ですよね。
本当に5キロ太った原因は普段の運動不足や食べ過ぎかもしれないし、おやつを食べ続けていたことかもしれない、
もしこの方が本当に忘年会のせいで太ったと考えて、特にそのほかのことを悪いと考えず変えなければどうなると思いますか?
たぶん1年後に体重が戻ってることはないだろうし、何なら体重が増えている可能性だって大いにあるわけです。
このように、答えのないところから無理矢理犯人を引っ張りだして来てしまった場合、腰痛は良くならないことだってあるだろうし、それどころか繰り返したり悪化してしまう可能性だってあるわけです。
腰痛になった答えはどこにあるのか?
それじゃあ腰痛になった答えはどこにあるのか?ってことですが、
腰痛はそもそも多くの場合が日常の積み重ねによって起こっています。
たとえ昨日買い物に出かけていつもより歩いて腰痛になったとしても、それは歩いただけで起こったのではなく、あくまでいつもより歩いたのは最後の引き金であってすべての理由ではありません。
それまでの生活で、腰痛になる一歩手前の準備が整っていたんです。
具体的に言うと、悪い姿勢で毎日デスクワークをしていた、反り腰で腰をそらして生活していた、忙しいからと身体を動かすことが少なかった、体のケアを怠っていた、歩く時のフォームが悪かった、腰をまげて作業することが多かった、等々、
こういたことが腰痛の本当の理由で、腰痛を出す準備をしていたものです。
答えは単純な方がいいのはわかるけど
そりゃあ確かに腰痛になった理由は単純で一つがいいのはわかります。
昨日歩きすぎたのが腰痛の理由と決めつけておけば、歩きすぎないようにだけ気をつければいいので予防も難しいことではないですし、答えをわかった気になれて納得もできます。
ですが実際はそんな単純なことではないんです。
複雑でも、答えがはっきりしないでもやもやしても、歩きすぎないを含めたいくつかの日常生活での腰痛の理由を変えていく必要があるんです。
そうしないと歩きすぎないようにだけしていても、その体の状態なら他の事で腰痛がでてしまうでしょう。
腰痛は体が出しているサイン
腰痛になったり、腰痛が慢性的に続くと言うのは、良くも悪くも今の日常生活の過ごし方や習慣を変えてという身体からのサインです。
そのサインを間違って受けとったり、自分の都合のいいように解釈したりして、腰痛を繰り返したり長引かせないように気を付けてください。
面倒に思ってもまずは一般的に腰痛の原因と言われる姿勢や歩き方、体の冷え、ケア不足など、そういった日常の習慣から見直してみてくださいね。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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