背中のとれない重だるさの原因と改善方法
背中がいつも重ダルクてすっきりしない、ひどいときは痛みを感じる時もある。
なので一度病院で検査してもらったが特に異常はなかったと言われて、この背中のだるさは何なの?と悩まれている方もいるでしょう。
このような背中のダルさを感じている方は意外に多く、当店にもそのような悩みで来られるお客さんもいます。
背中と言っても大きく分けると上方と下方に別れるんですが、今回は背中上方のダルさの原因と対処法についてお伝えしていきます。
背中がだるくなるのはなぜ?
背中のダルさを感じる原因として多いのは、血液の流れが悪くなってしまうことです。
血液の巡りが悪くなると、酸素やエネルギーが送られなくなり、それによって背中の筋肉などは本来の力を発揮できないままに仕事をこなさなければいけません。
また老廃物や疲労物質も送り返すことができなくなり、それが蓄積することであの異様なダルさを作り出してしまいます。
背中の血液の巡りが悪くなるのはどうして?
中には食べすぎや飲みすぎなど、日ごろから肝臓に負担がかかってそのせいでって方や冷え性でって方もいるのはいますが、ここではもっと頻繁にある血液の巡りを悪くしたり老廃物が溜まる要因をお伝えしていきます。
●肩甲骨が外へ引っ張られている
胸などの筋肉が固くなることで肩甲骨が外へ引っ張られて本来の位置から歪んでしまうと、肩甲骨が本来の動きができず動きが少なくなってしまいます。
(写真の赤線の三角が肩甲骨で、それがオレンジの矢印の方向へ歪みます)
それによって肩甲骨周りの筋肉も動きが減り、筋肉の収縮が減って、本来であれば筋肉が動くことで巡らされる血液が、巡りにくくなってしまいます。
とくに上のイラストの赤い部分の筋肉を菱形筋というんですが、この部分にダルさを感じている方も多いはずです。
この筋肉も肩甲骨が外側に引っ張られることで、伸ばされた状態で動きが減り血液の巡りが悪くなりダルさを出します。
●背中から頭にかけてが丸まってしまってる
猫背や首猫背など、背骨から頭にかけてが丸まってしまうと、頭が本来の位置より前に行ってしまいます。
そうすると、僧帽筋と言われる背中から首につながる筋肉などが頭を前に落とさないように常に働きっぱなしになります。
これが一日中、または毎日続くことで背中の筋肉が固くなったり疲労が抜けきれず背中のダルさが取れなくなってしまいます。
(ちなみに上のイラストが人を背中から見たもので、赤い部分が僧帽筋で、背中から首にかけてついているのがわかると思います)
●手や腕が疲れている
肩や背中の筋肉は腕を支えてくれています。
手や腕の筋肉に疲労が溜まってしまうと、肩を介して腕や手を支えてくれている背中の筋肉にまでその影響が及び、背中の筋肉が疲労し固くなってしまいます。
背中の血液のめぐりをよくする対処法
上のような要因によって背中の血液のめぐりが悪くなったり、老廃物が溜まってしまう事で背中にダルさを感じるようになります。
ここではそれぞれの要因に対する対処法をお伝えしていきます。
●肩甲骨の歪みを改善する
肩甲骨が外側へ引っ張られ、動きが制限される大きな原因となっているのが、胸の胸筋と言われる筋肉と脇の前鋸筋と言われる筋肉です。
胸の筋肉はそれこそ胸板を作る筋肉で、胸から腕の骨を介して肩甲骨を引っ張ったり、直接肩甲骨を引っ張り歪みを作ります。
また前鋸筋という筋肉は、わきと肩甲骨の間に手を当ててもらったあたりにある筋肉で、あばら骨から肩甲骨についていて、固くなることで肩甲骨を引っ張ります。
なのでこれらの筋肉の緊張を解いてあげて肩甲骨の歪みを改善することで背中に血液が巡りやすくなります。
●胸筋のストレッチ
写真のように片腕を上げ、軽く肘を曲げ、その肘を後ろにひいて行きます。胸のあたりが突っ張ってきたところでとめて15~20秒キープ。
●前鋸筋のストレッチ
床によつんばいになり、手を肩幅より開いて肘を伸ばします。
そこから肩を入れ込むようにして胸を下げていきます。
脇から肩にかけてツッパリ感がでてきたところで15秒~20秒キープしてください。
●姿勢を正し背中を丸めない
姿勢が悪くなることで背中から首へつながる筋肉が頭を落とさないように常に頑張ることになるので、それによって背中にダルさを出します。
姿勢が悪くなる原因として多いのは骨盤が前や後ろに倒れてしまっていることです。
どちらに傾くにせよ上半身はバランスをとるために背中を丸めやすくなってしまいます。
ですので胸だけ張っても骨盤が傾いてしまっていると良い姿勢が続かないので、骨盤から姿勢を正すように意識してください。
●手や腕の疲れを取ってあげる
手に疲労がたまったままや腕の筋肉が緊張したままだと、それを支える肩や背中の筋肉まで影響します。
普段からパソコン作業が多かったり手作業が多くて背中がだるいという方は手のケアもおこなってください。
●腕のストレッチ
写真のように、腕を前に出し肘を伸ばして、反対の手で手首をゆっくり自分の体の方に曲げていきます。
腕にツッパリを感じ始めたところで15~20秒キープ
これを手首、手のひらの向きをいろんな方向でおこなってください。
いかがでした?背中の上方のダルさの原因と対処法についてお伝えしてきました。
知っておいてほしいのは、背中がだるかったとしてもそれは必ずしも背中の筋肉だけほぐせばいいわけではないということです。
背中のダルさが続いていたり、マッサージなどでもみほぐしたり温めてもすぐにまただるくなってしまうという方は、参考にしてみてください。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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