頚椎症・頸椎ヘルニアは
高齢者の加齢が原因ではない
肩や腕に痛みや痺れを感じて病院へ行って検査してもらうと、頸椎症や頸椎ヘルニアといわれる事もあると思います。
そして高齢者の方なら、「加齢のせいですね」「歳だから仕方ないですね」なんて事をいわれた方もいるでしょう。
そう言われてしまったらなんとなく納得するしかありませんよね?
なのでここでは本当に歳だから仕方のないことなのか?高齢者や加齢と頸椎症・頸椎ヘルニアの関係についてお伝えしていきます。
高齢者は首に負担をかけ続けてきている!?
先ほどの話ですが、確かに頸椎症や頸椎椎間板ヘルニアは高齢者の方や年配者の方に多い傾向があります。
これはどうしてなのか?
そもそも頸椎症や頸椎椎間板ヘルニアは首の骨が変形したり、椎間板が突出し神経を圧迫することによって発生します。
そしてこの骨の変形や椎間板の突出はほとんどの場合、生まれつきの事ではありません。(もし生まれつきであればもっと幼少の時から発症しているはずなので)
生活で日々体を使ったり、首に負担をかけることで起こってきます。
年齢を重ねるという事は身体を酷使し続けてきた事でもあるので、若い方より高齢者や加齢によって頸椎症や頸椎椎間板ヘルニアが発症する可能性が高くなるのは当たり前と言えば当たり前のことです。
首に負担がかかるような事はしてきてないのに?
こういった事を聞くと、「でも私はそんな首に負担のかかるようなことはしてきていないのに…」と思われる方もいるでしょう。
ですが、負担と言うのは何も首に衝撃が加わったり転倒してうったり、捻ったりといった事ばかりではありません。
言ってしまえば毎日、ボーリングの重たさのある頭を重力に逆らい支え続けること自体が首にとっては負担になります。
それに加え、背中が丸まっていたり姿勢が悪くなっていると首にかかる負担はさらに増え、その積み重ねで頸椎症や頸椎椎間板ヘルニアを発症してしまうんです。
高齢者や加齢で起こるのは「仕方がない」ことなのか?
それじゃあ高齢者の方や加齢で起こることや症状が良くなっていかないことは「仕方のない」ことなのか?って言うと決してそんなことはありません。
頸椎症や頸椎椎間板ヘルニアは決して高齢者でなくても、もっと若い年齢の方でも先ほど書いたように、首に負担をかけ続ける事で発症します。
つまり加齢で仕方なくこるんではなく、きちんと理由があって起こっている症状なんです。なので歳をとっても首に負担をかけないようにすることでいくらでも発症は回避できますし、また治ってもいきます。
(神経圧迫の程度によっては改善にも限度はありますし、若い人に比べて改善に少し時間がかかる傾向がありますが。)
頸椎症・頸椎椎間板ヘルニアと筋肉の関係
また、高齢者がなりやすかったり加齢によって起こりやすいと聞くと、筋肉が弱っているから発生すると思われる方がいますが、筋肉の量はそれほど問題ではありません。
柔道やレスリングをされていて、首が鍛えられている方が頸椎症や頸椎椎間板ヘルニアにならないか?というと決してそんなことはありませんし、そういった首に負荷がかかりすぎる方の方が発症する可能性も上がります。
筋肉の量より大切なのは、筋肉の柔軟性と使い方です。
それこそ普段姿勢が悪く首の筋肉に負担が大きい使い方をしている人や、肩こりや首こりをもっている、肩・首周辺の筋肉が緊張状態の方も頸椎症や頸椎椎間板ヘルニアの発症の可能性は高まります。
まとめ
ここまでお伝えしたように、当たり前ですが高齢者の方というのは若い方よりも首に負担をかけ続けてきた年数が多いので、頸椎症や頸椎椎間板ヘルニアの発症の可能性は高くなります。
ですが「仕方のない」事ではなくて、きちんと理由があって発症しているモノなので、その原因を改善していくことで予防できますし、治ってもいきます。
その原因の多くは普段の生活で知らず知らず首に負担をかけている事であって、例えば身体の歪みや癖で姿勢が悪いとか、動くことが少ないとか、首や肩周辺の筋肉が緊張状態にあって骨や椎間板にかかる負担が大きくなっているなど、
そういったところを改善していくことで歳だからとあきらめなくても良くなっていくんです。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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