腰痛が治らないのは我慢しているから
私の好きな「バーテンダー」という漫画の中に我慢と忍耐についての違いに触れたシーンがあります。
「困難に負けず自分と未来を信じるのが忍耐。独りよがりに自分の我に執着するのが我慢…だそうで。我慢してるとそれが顔に出る。言葉では謝ってる。頭も下げてる。でも自分は絶対間違ってない……って顔」
と、このように書かれていました。
これを読んでたぶん痛みなどの症状にも同じことが言えて、腰痛に悩んでいる時もそれを「我慢」しているうちはその腰痛がなかなか治って行かないんだろうなという事を思いました。
必要なのは我慢ではない
というのも、腰痛があってそれを「我慢」されている方はいるはずです。
ですが、バーテンダーの漫画にもあるように、我慢をしている間は自分は間違っていないという考えが頭のにあるんです。
例えば「私は家族のために一生懸命仕事をしてきたのにどうして腰痛に悩まされないといけないんだ。」
「毎日、うまくなるために野球の練習をしているのになぜ腰痛でそれが思うようにできなくなるんだ」
「周りは同じような事をしていても腰痛がないのに私だけどうして腰痛で苦しんでいるんだろう」
といった様な。
で、そのような自分は間違った事をしていない、腰痛が出たのは不運であるという考えがあると、間違っていないことを改善しようとしませんよね。
間違ったことをしていないんだから、今までと同じような生活を送りますよね。
でもね、本当にそうなんでしょうか?
そもそも、その腰痛を出すよな身体になるまでほったらかしたのは誰ですか?
腰痛が出るような生活を送ってきたのは誰ですか?
身体のケアを怠ってきたのは誰ですか?ってことです。
また腰痛を治療するために病院へ通ったり、整体院に通うとしても、
腰痛のために運動など身体を動かすようにしようと思っても、
そういった事も「我慢」しているうちはなかなか成果が上がってこないものだと考えています。
なんせ病院や整体院に我慢して行っているという事は、本当なら行かなくていいものに無理して行っているわけで、そんな気持ちで生活などのアドバイスをもらっても実行する気にならないでしょうし、話すらまともに聞く気にならないでしょう。
運動にしたって、本来しなくていいものをしているという考えでは続けていくことは難しいでしょう。
我慢力という言葉はない
さらにバーテンダーという漫画では以下のように続きます。
「忍耐力って言葉はありますが我慢力なんて言葉ありませんよね。どうしてか…どんなに我慢しても我慢=自分が正しいと思ってる限り本当の力はつかないからだそうです」
これもまさに確信をついている言葉で、
たとえ一時、「我慢」することで腰痛が軽減したとしても、自分が正しいと思っているうちは、本当に腰痛が出ない生活習慣は身につかないんです。
腰痛がひどいときに姿勢を正すようにしても、毎日ストレッチをしていたとしても、定期的に身体のケアをしていたとしても、それを我慢してやっているうちは、腰痛がいったんマシになればそれらも段々行わなくなるでしょう。
となれば、生活がまた腰痛を出したときのように戻るわけで、だんだん腰痛も再発してくるといったように結局何も身についてはいないんです。
腰痛を治すために必要なのは忍耐
そうではなく腰痛を本当に改善していくうえで必要なのは、自分の我を通すのではなく、考え方や生活習慣など受け入れるところは受け入れ、改善するところは改善する、
そうやって自分の未来のために変化することに耐える「忍耐」が必要だと考えています。
まぁこれらは言葉の表現なのでで、中には我慢という言葉を口にだしていても考え方は「忍耐」の方もいるでしょうし、「忍耐」なんて言葉を口に出している方はそもそも少ないでしょうし。
大切なのは言葉や表現ではなくあくまでその考え方です。かっこよく言えば「マインド」ですね。
あなたは今ある腰痛を我慢していますか?それとも腰痛を治すため変化に耐え忍んでいますか?
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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