腰椎椎間板ヘルニア再発・予防について
知っておきたい事
奈良県香芝市、上牧、広陵からすぐ
人体模型が恋人の整体パーチの院長、神橋です
腰椎椎間板ヘルニアと言う病名はちょくちょく、あなたの周りでも耳にすることのあるだろう名前で、実際に腰椎ヘルニアになられた方の話や状態を見たり聞いたりして何とか予防できないものか?と考えていませんか?
腰椎椎間板ヘルニアとは、背骨の骨と骨の間にあるクッションがつぶれて飛び出し、それが神経を圧迫したりすることで腰やお尻から足にかけての痛みやしびれなどを引き起こす状態です。
また腰椎椎間板ヘルニアは一度良くなったとしても再発することも多々あり、たとえ手術をしたからといってもう安心ということはなく、手術後に同部位に再発することもあるんです。
今回は腰椎椎間板ヘルニアの予防にや再発防止のための考え方についてお伝えしていきます。
椎間板の役割
そもそも椎間板とは何のためにあるのか?その役割について書くと、
1、椎体どうしを連結する
椎体と言うのは背骨の骨のことを指し、背骨(脊柱)と言うのはいくつもの独立した椎体が椎間板によってつながれて作られています。
2、背骨(脊柱)にかかる外力の衝撃を吸収する
外力と言うのは何も交通事故の衝撃などだけでなく、体重や重力なんかもそうで、そういった力が背骨にかからないように椎間板がクッションの役割を果たしてくれています。
3、動きの支点となる
例えば体を前に曲げる時に、背骨がつぶれたり形を変えるわけにはいかないので、その代わりに椎間板が形を変えたり背骨が動くための働きを担ってくれています。
この3つが主な役割で、背骨(脊柱)にとってはなくてはならない存在です。
椎間板の特徴
椎間板は人体で最大の無血管組織と言われており、字の通り血管が存在していないんです。
そして血管が存在していないということは、きわめて修復・再生されにく組織だということです。
つまり、人体の他の組織以上に椎間板は外傷や加齢性変化(老化)の影響を受けやすく、かつ修復しにくい組織でり、このことを知っておくことが腰椎椎間板ヘルニアの予防にとってとても重要です。
椎間板の退行変性
腰椎椎間板ヘルニアの背景には椎間板の変性があり、変性して脆くなっている椎間板にスポーツなどによって強いストレスのかかったり、変性を促進させるような負担が蓄積されることによって腰椎ヘルニアを発症します。
また椎間板の変性は30歳代ではすでに5割程度の人で始まっているというデータもあります。
そして椎間板は年齢を重ねるごとに、徐々に変性をしていってしまいその弾力性と厚みを失ってゆきます。
歳をとると若い頃と比較して身長が低くなってしまうのは、椎間板の変性によって椎間板の厚さが減ってしまうのも一つの原因です。
体を動かす際に脊骨が硬く、体が動かしづらくなるのも椎間板が弾力性を失った影響があります。
椎間板の退行変性の予防
腰椎椎間板ヘルニアの予防を考えるうえで重要になるのは、椎間板の変性をいかに起こさないようにしていくのか?と言うことです。
なにせ、一度変性が起こってしまうと椎間板は修復・再生されにくい組織なんですから。
そして椎間板の退行変性にかかわると言われている要因として、
喫煙、肥満、糖尿病、動脈硬化、日常での生活や労働でかかる負荷などがあります。
ここでは特に重要となる日常生活での椎間板にかかる負荷を減らすためのポイントについてお伝えします。
1、背骨を安定させる
脊骨(脊柱)が不安定でぐらぐらな状態だと必要以上に椎間板へ負担を与えてしまいます。
背骨を安定させるためには、最近よく言われるインナーマッスルが大切で、特に腹横筋や多裂筋と言った筋肉が重要です。
このインナーマッスルも鍛えるのが大切と言うよりも、普段の生活で使ってあげることが最も大切です。
簡単に言うと、普段から姿勢を正す時のような体の使い方をしてあげることで、腹横筋や多裂筋を使うことができます。
2、背骨に無理な負担をかけないようにする
腰椎とは体の構造上、屈曲や回旋に弱くできています。
つまり椅子に座るときに腰を丸めてしまう姿勢などは腰椎が屈曲した状態で、これが続けば持続的に椎間板が変性する負荷がかかってしまうと言うことです。
他にも、荷物を床から持ち上げる時なども、ひざを曲げずに体だけ前にかがめるような動作も腰椎が屈曲し椎間板に大きな負荷がかかりやす状態なんです。
またゴルフなどでも、腰椎自体は構造上回旋に弱い部分であるために無理に腰を捻るような意識を持つと椎間板に必要以上に負荷がかかります。
この場合は回旋に適した胸椎の部分を捻るように意識することが必要です。
このように日常生活で椎間板に負担のかからない動作を身につけていくことが大切になります。
まとめ
腰椎椎間板ヘルニアの予防のためには、椎間板に変性をできるだけおこさせないように、椎間板に無理な負荷をかけないことが重要となります。
また椎間板は修復・再生がほとんど行われない組織であるために、できるだけ早期からの予防と日常生活での姿勢を含めた体の使い方を見直し、椎間板を良い状態でキープすることが腰椎椎間板ヘルニアを発症させないために必要となるんです。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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