腰痛・肩こり改善のために知っておきたい
ストレッチの真実
腰痛や肩こりに悩まれている方でストレッチに興味を持っていたり、実際におこなわれている方も少なくないはずです。
それこそパソコンで検索すればいろいろな腰痛、肩こりのためのストレッチや、本や雑誌でもストレッチ方法が紹介されていますし。
なので今回はそんなストレッチについて、よく当店でも聞かれることのある疑問についてお伝えしていきます。
お風呂上りが効果的って本当?
お風呂上りにストレッチをするのがよいといった事はよく耳にする話ですね。
これは本当です。入浴した後の体の表面だけでなく芯からポカポカと温まっている状態は、毎日の生活の疲労や運動不足で硬くなった筋肉を緩め、より体が伸びやすくなっている状態です。
また、筋肉全体を覆う組織である「筋膜」が温まることによって性質が変わり、伸びやすくなるとも言われています。
ただしシャワーだけでは体の表面だけでなかなか芯から温まりません。なのでできるだけ湯船につかりしっかり温まってからストレッチをおこなうようにしてみてください。
逆に起床時は体が冷えている上に、寝ている間は長時間同じ体勢なので、筋肉も伸び縮することが減り硬くなりがちです。
なのでいきなり無理に伸ばそうとすると痛みを感じたり、思うような効果を得られないことがあるので、最初はゆっくりと筋肉が緩んでくるまで加減しながらおこなうようにしてください。
ストレッチは運動のかわりになるの?
肩こりや腰痛を治すためには運動が大切だと言われることがよくありますね。
なのであなたもストレッチをすれば運動の代わりになるのかな?と思われたことがあるかもしれませんね。
当店でも腰痛や肩こり持ちのお客さんに運動の有無をお聞きすると、「ストレッチは毎日おこなっている」といったことを話される方がいます。
ですが残念なことにストレッチと運動とはやはり違い、代わりにはなりません。
参考までにストレッチでの消費カロリーは30分で40〜50calくらいだと言われていて、それほど身体を使っていないのがわかると思います。
だからと言ってストレッチが腰痛や肩こりを改善していくために不必要なものだとは決して思いません。
もともと運動経験の少ない方は筋肉が硬く縮んでしまっていることも少なくありません。
そのせいで腰痛や肩こりを出したり、軽い運動でも痛みを出したり、慢性的な腰痛や肩こりに悩まれている方もいます。
その筋肉をストレッチで伸ばしていくということは、それだけで筋肉に柔軟性が出て腰痛や肩こりが軽減することもあり、
また運動をおこなう際も、硬くなった筋肉を伸ばしながらおこなうことで、疲れが溜まりにくくなったり、体を動かしやすくなります。
つまり、ストレッチと運動は併用してもらうことで腰痛や肩こりに対する効果が高まるんです。
バランスボールやストレッチポールの効果とは
人の体は全く同じではなく筋肉のつき方や骨格には個性があります。
なのでうまく伸ばせない箇所があったり、または一人でストレッチをおこなうとどうしても伸ばしにくい筋肉もあります。
そんな時に、バランスボールやストレッチポールなどを使用してもらうことで、なかなか自分では伸ばせなかった部分もカバーすることができます。
実際に私も一時はストレッチポールを使っていた時もあります。
感想としては先ほど書いたように、一人では伸ばしにくい筋肉を伸ばせたり、慣れてくると骨盤周りの動かしにくい筋肉を動かすことができ、姿勢を正すのにもプラスになると思います。
今も使っているのか?と聞かれるとすいません。最近は仕事の合間などにストレッチをすることが多く、そんなときは店内のベッドを使ったりして伸ばしにくい筋肉をストレッチするので、家に置いてあるストレッチポールを使うことはめっきり減ってしまいました。
まぁこのように、ストレッチポールやバランスボールがなくてもほかのモノで代用はある程度ききます。ですが、それなりの知識などが必要になってくるので、やはり専用の道具を使っておこなうほうが効果的ですね。
ストレッチとヨガは違うの?
ストレッチとヨガはどちらも体を伸ばして柔らかくしていくものなので、同じようなものと混同されている方もいると思います。
ですがこの2つは似ているようで、別のものです。
ストレッチは筋肉を伸ばしていくことがメインになりますが、ヨガの場合は関節柔軟性や呼吸による精神安定、体幹を鍛えるなどの効果もあります。
それならヨガの方がいいのか?というとそんな単純なことではなく、鍛えるということは少なからず体に負荷がかかるということです。
つまりヨガのポーズによっては腰痛や肩こりを悪化させてしまう可能性もあります。
またストレッチよりきちんとした知識が必要で、しっかりと講師に指導をしてもらったりすることが必要となります。
反対にストレッチでは体幹が鍛えられるなどの効果が薄く、いくら筋肉が柔軟になっても、体幹が弱いままで姿勢が悪いままだと結局肩や腰の筋肉はまた硬くなりやすいままになってしまいます。
さらに最近ではヨガでも地域や年齢層、目的に合わせて、どちらかというとストレッチに近いモノもあるので最初に別物と言いましたが、はっきりと区別するのがややこしくなって来ているのも確かです。
どちらがいいとか悪いとかではなく、自分の今の体の状態に合わせておこなうものを選択することが大切だと考えています。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
コメントをお書きください