なぜダイエットで腰痛に?
知っておきたい4つの原因
どうしても現代では、特に女性の方はダイエットとはなかなか縁が切れないという方は多いと思います。
美味しいモノも多いですし、テレビや雑誌で見かける方の体型ってやっぱりすごく細いですもんね。
私自身あそこまでは…と思いますが、あちこちで目に入ってくる情報なので自分と比べないというのは非常に難しいでしょうね。
そういった訳もあって体重を減らす努力をされている方は少なくないはずです。
ただ気を付けてほしいのが、ダイエットとともに腰痛を感じるようになったという方は少なからず聞きます。
今回は、せっかくダイエットを始めたのに腰痛になってしまう4つの原因についてお伝えしていきます。
過剰な食事制限ダイエット
ダイエットを行う際にやはり食べる量と言うのは切っても切り離せないものです。
いくら運動を行おうと、食事によってその運動の消費エネルギー以上を摂取していては体重は落ちていきません。
ですが過剰な食事制限、特にお肉などを口にしないでタンパク質の摂取量が減ったり、糖質制限で糖質をほとんど食べなかったり、単品ダイエットで栄養が偏ってしまうと、筋肉が作られなかったり、
身体が飢餓状態になると危険信号をだして、脂肪だけでなく筋肉を分解してエネルギーを作り出すことによって、身体を支える筋肉が減ってしまうと正しい姿勢を保つことができなくなり腰痛を発症してしまう事があります。
食事制限をしないでとは言いません。ですが、ダイエットとは一時的なものでなくて体重が落ちたとしても次はそれをキープするために続けていく事なので、必要以上に過剰な食事制限には気をつけてください。
運動が少なく筋肉がおちる
上記のように食事制限をすることで、ダイエットの際には脂肪だけでなく筋肉を分解しエネルギーを作り出すため、筋肉は落ちやすくなっています。
こんな時に食事制限だけに頼って運動をまったく行わなければ、さらに筋肉は落ちていきやすくなります。
筋肉をつけてダイエットというよりも、筋肉を落とさないために運動を取り入れてもらう事がダイエットの際に腰痛を引き起こさないようにするために大切です。
それ以外にも、ダイエット中というのは私も経験がありますが、身体に入ってくるエネルギーを減らすので、身体を無意識にでも極力動かさないようにしてしまいがちです。
なので今までならちょこちょこ身体を動かし筋肉を伸び縮みさせていたのが、長時間座りっぱなしや同じ体制でいることが多くなることで、筋肉が動かず硬くなりやすくなり腰痛を発症してしまう事があります。
知らず知らずじっとしていることが多くなっていないか気をつけてください。
運動の仕方が誤っている
ダイエットを始めるとともに、今までほとんどしていなかった運動を始めるという方もいると思います。
こんな時に張り切り過ぎていきなり急激な量の運動をおこなってしまうと、それによって腰周辺の筋肉に負担がかかって腰痛になってしまう事があります。
運動というのは筋肉にとっては大きな負担であり時に腰痛を引き起こす引き金になることもあります。頑張ろうという、その心がけはいいと思いますが、いきなり無茶をしないように気をつけてください。
また運動の方法が誤っていることで腰痛が発症してしまう事があります。
例えばウォーキングを始めるとして、背中を丸めて歩いてしまっていたり、歩幅が狭くなっていたり、
ヨガを行うにしてもお腹に力が入っていないことで腰に負担がかかってしまうポーズもあります。
ジムなどで器具を使って筋トレするの場合も、一見同じように行っているように見えても、足の向きや力の入れ方、足の幅や膝や腕を曲げる角度によって腰にかかる負担が変わってきます。
専門家の指導を受けたり、正しい方法で運動するように心がけてみてください。
姿勢が悪くなってしまっている
食事制限などで身体に取り入れるエネルギーが減ってしまうと、身体はできるだけ省エネになろうとします。
その際、姿勢を正すことは一日を通すと結構なエネルギーを消費することになるので、知らず知らずのうちに姿勢が崩れてしまっている事があります。
姿勢と腰痛の関係はこのブログの他の記事に書いていたり、雑誌やインターネットで目にすることもあるでしょうがとても深い関係で、
姿勢が悪くなることで背骨が本来持つS字カーブが崩れてしまい、上半身の重たさをうまく分散できなくなるため、同じような生活をしていても腰にかかる負担は増えてしまいます。
気が付かないうちに背中が丸まりやすくなっていないか?立つときにお腹を突き出していないか?座るときに背もたれにもたれ掛かり過ぎていないか?こういった普段の姿勢に注意してみてください。
ダイエットで腰痛にならないために気を付けること
最近ではダイエットの方法も様々なモノがあふれていて、どれがいいのか?と悩んでしまいますね。
ここで大切だと思うのが、ダイエットというのは決して痩せるためにするわけでないと言うことです。
もちろん痩せなければダイエットではないのでしょうが、ダイエットを行う目的というのは、あくまでも今よりよりよい未来を目指してのことだと思います。
いくら痩せても病気がちになったり、腰痛に苦しんでしまってはせっかくのダイエットも台無しですよね。
だからと言って自分に甘く甘くしていいというわけではありませんが、明らかに体に無茶なダイエット方法は避けるようにしてください。
さらにダイエットで痩せることはゴールではありません。無茶苦茶な方法で痩せられたとして、アッという間に戻ってしまったらそれは成功したといえますか?
痩せた状態を一生維持できて初めて成功したといえると思います。そのあたりを考えてダイエット方法を選んでみてください。
ここからはダイエットで腰痛にならないように気を付けるべきポイントについてお伝えしていきます。
●栄養バランスを考えた食事を取る
摂取カロリーと消費カロリーを考えることはダイエットでは確かに大切です。
ですが偏った食事制限は筋肉を落としてしまったり、体調を崩し腰痛を起してしまう原因になることもあるため、栄養バランスを常に考えましょう。
ダイエット中はタンパク質が不足しがちになるため、豆腐や魚、卵などの食品は意識して取り入れるようにするのがお勧めです。また、先ほど説明した通り、過度な糖質制限も、エネルギーを作るために筋肉を分解するので筋肉が落ちて腰痛が起こりやすくなる原因になってしまいます。
●1か月の減量は体重の5%を目指す
ダイエットの時には、できればいくらでも体重を落としたいという気持ちはわかります。
ですが停滞期を避けることと、健康面を考えて、1ヶ月の減量は体重の5%以内を目指しましょう。
1ヶ月の減量が5%を超えると、体は飢餓状態になり、脂肪を溜め込もうとしてしまいます。
そして無理な目標は筋肉だけでなく、骨などの他の重要な組織の減少にも影響が出てしまい体を壊してしまう原因にもなるため注意しましょう。
●適度な運動を取り入れる
ダイエット中はできるだけ節制をして、必要な分の栄養素しか摂っていない人も少なくないでしょう。
その場合、筋肉量を増やすのは難しいですが、腰痛を予防するためにも現状維持するために、週に3日を目安に少し筋肉痛がする程度の運動を行いましょう。
●睡眠をしっかりと取る
睡眠不足はそれだけで腰痛を起しやすくなる原因になりますが、体重を効率的に減らすためにも、体に充分な休息が必要です。
睡眠不足の状態ではホルモンが正常に機能しないため、コレステロール値が上がり、炭水化物を脂肪として蓄えてしまう可能性が高くなってしまいます。
疲れが溜まっていては運動によって効率的に筋肉を作ることができず、長期的には筋肉を失い腰痛を起しやすい体になることもあります。
まとめ
本来、ダイエットなどで体重を落とすことは腰にかかる負担を減らすことにつながります。
それなのにせっかく身体のためにと体重を減らすことを決意したのに、それによって腰痛に悩んでしまわないためにも、上記の事を参考にしてみてください。
あと、今まで腰痛の方を沢山見せていただいてきて感じるのは、急激に短期間で体重を落とそうとする方に腰痛が発症することが多く思います。
これは無理な運動や食事制限などが関係しているためと思われますが、早く何とか痩せたい気持ちはわからなくはないです。
ですが先ほども書いたように、ダイエットとは一時的なイベントではなくものではなく一生続けていくものです。
腰痛だけでなくリバウンドをしないためにもあまりにも無茶な目標を立てないように気をつけてくださいね。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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