腰椎ヘルニアは若いから大丈夫?
知ってほしい真実
私はまだまだ若いから、腰椎椎間板ヘルニアになることはないと思っていませんか?
確かに腰椎椎間板ヘルニアや狭窄症といった症状で腰が痛い、足が痺れてダルイといったことは高齢者の人によく聞く症状ではあります。
それじゃあ若い人は気にしなくていいのか?っていうと決してそんなことはなく、実は若い人にも珍しい症状ではないんです。
日常的にスポーツをされている方なら10代でも腰椎椎間板ヘルニアを発症させてしまう人がいるくらいなんです。
なかには腰痛や足に痺れや痛みがあっても、まだ自分は若いしただの腰痛だろうと病院に行かなかったり、多少治療しないで無理をしても大丈夫だと思っている方もいますので、今回は腰椎椎間板ヘルニアを発症する年齢層についてお伝えしていきます。
なぜ高齢者に腰椎ヘルニアが多い?
そもそも腰椎椎間板ヘルニアというのはご存知かもしれませんが、背骨の腰の部分、腰椎の骨と骨の間にある椎間板というクッションがつぶれて飛び出し、それが神経を圧迫することによって痛みやしびれといった症状が発症すると言われています。
椎間板がつぶれてしまう要因はいくつかありますが、椎間板は年齢を重ねるごとに、徐々に退行変性をしていってしまいその弾力性と厚みを失ってゆくことや、日常生活で椎間板にわずかな負担を繰り返しかけ続けること、体力の低下とともに体を動かすことが減り筋肉が柔軟性を失うことなどが、高齢者に腰椎椎間板ヘルニアが多く発症する理由です。
10代でも発症することがある!?
ただし簡単に言えば、椎間板に繰り返し負担がかかることで椎間板は変性を起こし腰椎椎間板ヘルニアを発症するので、10代であってもスポーツをおこなっていて、普段の生活で日常的に激しい衝撃が腰に加わるような人であれば発症してしまう可能性はあるんです。
若くても発症する椎間板ヘルニア
そして椎間板の変性は30代では5割の人に起こり始めていると言われており、特に激しいスポーツをしたり体を酷使するようなことをあまり行ってこなかったとしても、姿勢の悪さや運動不足、食べ過ぎ、腰をかがめる動作が多いなど、日常的に椎間板に負担をかけることをおこなっていると、いくら若くても腰椎椎間板ヘルニアを発症することがあります。
若くても腰椎椎間板ヘルニアについて知っておいてほしい事
と、ここまで若くても腰椎椎間板ヘルニアを発症する可能性があることについてお伝えしてきましたが、ここからがいくらあなたが若くても知っておいてほしい事で、
椎間板は人体で最大の無血管組織と言われており、字の通り血管が存在していないんです。
血管が存在していないということは、きわめて修復・再生されにく組織だということです。
つまり、一度椎間板が変性を起こしてしまったり、損傷してしまうといつまでたってもそのままであり、いくら若いから痛みがないからと予防の事を考えずに悪い姿勢でも少しくらいいいだろうとか、痛くないし腰のケア(体操やストレッチ等々)をしなくてもいいだろうとか、腰周辺が少しくらい痛くても若いしまぁ大丈夫だろうとほったらかしにしてしまうと、椎間板は少しずつ変性をきたし、それが修復されることなく蓄積すればそれこそ年齢を重ねたときに腰椎椎間板ヘルニアを発症する可能性がグンと上がるということです。
言い換えれば、椎間板が極端に再生されにくいということは、生まれた時から一生予防をしてかなければならないということです。
これは何も整体師という職業柄脅しを言って煽っているわけではなく、ただただ事実としてあることです。
納得のいく選択を自分で決める
そういった事実があることを知ってどうするのか?を決めるのはあくまであなたです。
時間やお金、体力だって無限にあるわけではありません。ストレッチをするにしても時間が必要ですし、ジムなどに通って運動するならお金だって必要になります。姿勢を正すにしたって時間などは必要ないにしても、慣れていない時には今までより体力も使います。
それに若い時から予防を意識して治療院に足を運んで定期的に体のケアを行ったり、姿勢を正すことを意識したり、体の使い方を椎間板に負担がかからないよう注意していたとしても、それで予防が足りていたのかの答えは実際に腰椎ヘルニアを発症するか、亡くなるまでわかりません。
いくら自分では予防していたつもりでも発症してしまう人もいれば、ほとんど予防なんて意識したことなくても発症しない方もいるでしょう。
どれくらい予防をおこなっていればいいのか?の答えなんて出てくるものではないので、なのでこういった椎間板の事実があることを知った上で、もし将来腰椎ヘルニアを発症してしまったとしても、あなた自身がその結果に対して納得できるだけの予防をおこなってもらうのが一番なのかなぁと考えています。
まとめ
腰椎ヘルニアを発症しやすい年齢層はやはり高齢者の人に多いです。
ですが決して若いから発症しないといったものではなく、椎間板に強い負荷をかけることを繰り返すことで10代でも発症する可能性はあります。
そして腰痛や腰から足の痺れだるさといった症状が出ていないうちはほおっておいてもいいわけではなく、椎間板は一度ダメージを受けると血管がないためほとんど修復されません。なので若い時から椎間板に負担をかけないように予防しないと、年齢とともに腰椎ヘルニアで腰痛や痺れを発症する可能性が高まってしまうんです。
それを知った上であなたができる限りの予防をしていっていただければと思います。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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