腰痛もちは冷え性になりやすい!?
私ってすぐに足元が冷たくなるし冷えがあるから腰痛が出るって思っていませんか?
体が冷えると腰痛が出やすくなるといったことは一度は耳にしたことがあるかもしれませんね。
確かに腰痛の方で冷え性で足先が冷たくなるっていう方は少なくなりません。
ただ実は冷え性だから腰が痛いと思っていたのが、腰痛もちの体だから冷え性が起こりやすくなるという事があるんです。
そのように冷えと腰痛の原因を勘違いしてしまっていると、誤った対処方を行っていて、いつまでたってもどちらも改善しないといった事がおこってしまいます。
なので今回は、腰痛持ちの方が冷え性になりやすり理由についお伝えしていきます。
なぜ冷えると腰痛がおこるのか?
そもそも冷えると腰痛が起こりやすいと言われていますが、それはなぜのかご存知ですか?まずは冷えと腰痛の関係についてお伝えしていきます。
私たちの身体には全身に末梢神経(痛みなどの刺激を伝える神経)が張り巡らされています。
それら身体の末端まで伸びている末梢神経は筋肉の間を通って伸びていくものもあります。
寒さや冷えなど体が冷たくなると、身体は筋肉を収縮させ熱を逃がさないようにします。そうして筋肉が収縮し硬くなると、筋肉の間を通っている末梢神経が圧迫され脳に痛みを伝達してしまいます。
こういった仕組みが冷えで腰痛を発症してしまう理由です。
腰痛もちの体の人はなぜ冷え性になりやすいのか?
では腰痛持ちの体の人は冷え性になりやすいというのはどういうことなのか?についてお伝えしていきます。
腰痛もちの方に多くみられるのが、腰の周辺の筋肉だけでなく体を支えたり股関節の動きにかかわるお尻の筋肉まで硬くなってしまっていることです。
そのお尻の筋肉の中に、梨状筋という筋肉があります。
この梨状筋の下をよく耳にすることのある坐骨神経という神経が通っていて、梨状筋が硬くなることでこの坐骨神経を圧迫してしまうことがあります。
坐骨神経が圧迫されると、こちらもよく言われる坐骨神経痛の症状が発生し、腰痛やお尻、足にかけての痛みや痺れ、
さらには坐骨神経支配の足の筋肉の収縮がしにくくなります。そして、坐骨神経支配の筋肉の働きが低下することで血流が悪くなり、むくみやすく、発熱もしにくく冷え症になりやすくなってしまうんです。
腰痛・冷え性の改善のポイントは梨状筋
つまり、冷えるから腰痛が出るのではなく、梨状筋が硬くなっている腰痛持ちの方は坐骨神経が圧迫されることで冷え性が起こりやすくなっているんです。
この場合、冷えや腰痛の改善のポイントは梨状筋であり、冷えているからといくら腰や足にカイロを当てたり、冷え対策をおこなってもお尻の奥の梨状筋が硬くなったままなので、腰痛も冷え性も治っていかないんです。
腰痛・冷え性の改善のポイントは梨状筋
ここでは硬くなった梨状筋を緩めていくための方法としてストレッチをお伝えします。
上向きで寝て片膝を曲げます。
反対の足も胡坐をかくときのように股関節を開き、先ほど曲げた足の膝にくるぶしが当たるように足を組みます。
最初に曲げた足を両手でもち、自分のお腹から胸に向けて引き寄せてください。お尻にツッパリを感じたところで15~20秒キープしてください。
これを左右おこないます。
まとめ
確かに冷えによって腰痛は発症しやすくなります。ただ、反対に腰痛体質の方は梨状筋が硬くなることによって冷えを発症している時もあるんです。
足を温めてもなかなか冷えが改善しない、デスクワークで座ることが多い、立ち仕事で同じ体勢でいることが多い、運動不足気味という方で冷え性を感じている方は一度、今行っている冷え性対策にお尻の筋肉を緩めることを付け加えてみてください。
そうすることによって冷えと腰痛が軽減することは少なくありませんので。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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