スマホの使用で悪化する頚椎ヘルニア
最近ではスマホはもう生活の一部となってしまって、手放すことができないという方も多いはずです。
実際に私自身も一日のうちでトータルすると結構な時間、スマホを操作しています。
ですが、スマホを使いだすようになってから肩こりや首痛を感じるようになった人もいるんじゃないですか?
なんとなく感じているかもしれませんが、スマホを使っている時は首や肩に負担をかけてしまっていることが多いです。
なので頚椎椎間板ヘルニアで悩んでいる人は、スマホとの付き合い方を考えていく必要があると思っています。
今回はスマホがもたらす頚椎椎間板ヘルニアへの悪影響についてお伝えしていきます。
猫背になりやすい
これがやはりスマホを使用するうえで頚椎ヘルニアに影響を与えることだと考えていますが、スマホを操作されている人を見ると背すじを正してって人はほとんど見られず、背中が丸まってうつむき加減になっている方が多いです。
なかなか目線の高さまでスマホをもちあげて操作するのって腕がしんどいので。
ですが、人の頭はボーリングの重たさぐらいあって、首は常にそれを支えてくれているんですが、これが15度前に頭が傾くと首にかかる負担は2倍以上かかり、30度前に傾くと4倍近くの負担が首にかかると言われています。
なので猫背になって頭の位置が前に出たり、うつむき加減になることで頚椎や椎間板にも大きな負荷がかかってしまっているんです。
これが短時間であればまだいいですが、スマホって私もそうですが1回の使用時間は短くても1日のうちで何度も何度も使いますよね。
そのたびに首に大きな負担をかけている可能性があるんです。
中には1日に3~4時間ほどスマホを使用している人もいると言うことを聞くことがあります。当然スマホを操作しなければ、その使用していた時間で別の事を行うはずでその時の姿勢が必ずしも正しい姿勢とは限らないので「スマホを使用しない=首に負担がかからなくなる」とは言えませんが、
やはり頚椎ヘルニアの方にとっては背中が丸まりやすくなることは大きなリスクです。
その他の体勢も
スマホを使用するときって、そんな緊張したなかで使う事ばかりでなくリラックスした環境の中で使用する時(自宅などで)もかなり多いはずです。
なので腹ばいで寝て使用したり、ソファーに座って腰を丸めて使用したり、横に寝そべって使用したり、そのような不自然な体勢で頭だけ起こして画面を見ようとすることで頚椎に大きな負担がかかってしまいます。
眼精疲労
目の疲れで肩こりがひどくなるといった事を聞いたことがあるかもしれませんが、目と首や肩は密接に関係しており、眼精疲労によって首や肩周辺の筋肉にも影響を与えます。
スマホを使用していて目が疲れてくると、目の周囲にある眼球を動かす筋肉が硬直し、すると眼球の動きが悪くなり、その悪くなった分の繊細な目の動きを首の筋肉がカバーしようと働くため、首や肩の筋肉まで硬直し始めます。
また目が疲れると自律神経もそれに伴い乱れてしまい、血液の流れが悪くなることも頚椎に影響を及ぼします。
手先の使い過ぎ
スマホの使用時間が増えればそれだけ手先を使用することもくなります。
もともと指先を動かす筋肉は大きくなく疲労しやすく、疲労し硬くなるとそれを支える肩周辺の筋肉にまで影響を及ぼし、肩の筋肉も硬くなってしまいます。
それだけでも頚椎に影響を与えますが、肩周辺が硬くなり肩甲骨の動きが悪くなることで、肩甲骨につく首筋の筋肉の動きも減って硬直してしまい、頚椎椎間板ヘルニアに悪影響を及ぼします。
これがデスクワークなどでキーボードをよく使用し指先を使う人なんかだと、余計注意が必要ですね。
ユーチューブなどを見るだけで指先は使わないとしても、スマホをもちあげて一定時間その場でキープするだけでも腕に疲労感を感じることがあるはずです。
軽いスマホでも同じ体勢で支えているだけで、腕やそれを支える肩の筋肉には負担がかかってしまっているんです。
まとめ
このようにスマホを使用するということは、それだけで頚椎に負担をかけやすい状況なんです。
とくに頚椎椎間板ヘルニアの人だと、その負担が毎日首や肩にかかってしまうわけなので、一向に症状が改善しなかったり、悪化してしまうこともあります。
今の時代に全く使用しないということはなかなか難しいかもしれませんし、上記で書いたように「スマホを使用しない=首に負担がかからなくなる」といった安直なものではありませんが、
これらを参考に頚椎椎間板ヘルニアで悩んでいる人は、スマホを使用するときの姿勢であったり、1日の使用時間であったり、スマホとの付き合い方を一度考えてみてください。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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