かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
咳やくしゃみで腰痛が出る原因と治す対策
咳やくしゃみををすると腰に痛みが響いてつらい…と悩んでいませんか?
普段は多少腰に痛みを感じることはあってもそれほど気にならないけど、咳やくしゃみをしたときは腰に痛みがはしって一瞬動けなくなるといった方もたまにいらっしゃいます。
まぁ、季節やアレルギー、風邪などでないと普段からそれほど連続して咳やくしゃみをすることはないので、その時だけの我慢と考えられている人もいるでしょう。
でもやっぱり腰痛が出なければそれにこしたことはないので、今回は咳やくしゃみの時に腰痛が出てしまう原因と対処法についてお伝えしていきます。
なぜ咳やくしゃみの時に腰痛が出る?
咳やくしゃみと言うのは一瞬のことですが、空気を口から勢いよく出そうとするとお腹に力が入るので、その腹圧によって腰の関節や椎間板に強い衝撃が加わります。
また腹圧が強すぎると抵抗を少なくしようと身体が思わず前かがみになってしまいますが、急な前かがみになることで腰や椎間板に負担をかけることも原因です。
このように一瞬ですが咳やくしゃみの瞬間と言うのは腰に大きな負担がかかってしまうために腰痛が出てしまうんです。
とは言ったものの、本来なら咳やくしゃみをしたって腰痛を感じない方がほとんどですし、あなたも以前はそうだったのではないですか?
それなのに咳やくしゃみのたびに腰痛を感じるようになったのは、腰周辺の筋肉が硬くなっていて柔軟に動かなくなってしまっているからなんです。
柔軟性がなくなった腰周辺の筋肉が咳やくしゃみをすることで硬くなると、筋肉の中を通る神経をぎゅっと押して圧迫してしまうので、鈍痛やしびれなどが起きるようになるんです。
咳やくしゃみで腰痛が出る時は要注意
つまり言い換えると、咳やくしゃみで腰痛が出てしまう体の状態と言うのは決してかんばしくなく、いつぎっくり腰を起こしたり、腰痛を発症してもおかしくない状態だとも言えます。
先ほど書いたように、咳やくしゃみはそれほど連続して定期的におこなうものではないので、少しその時腰痛があっても気にされていない方もいるかもしれませんが、体はさらにひどい症状(椎間板ヘルニアや狭窄症等々)になる前にあなたにサインを送ってくれているんです。
(又は咳やくしゃみで腰痛が出るのはすでに腰椎椎間板ヘルニアを発症している時もあります。)
咳やくしゃみで腰痛にかかわる筋肉と対処法
上記でお伝えしたように、咳やくしゃみで腰痛が出てしまうのは腰周辺の筋肉が柔軟性を失ってしまっている状態で、ここからは咳やくしゃみをするときの腰痛に特にかかわりの深い筋肉と、その筋肉のストレッチ方法をお伝えしていきます。
●大腰筋
腰の骨からお腹を通って足につく筋肉です。
咳やくしゃみをするときはお腹に力が入るために、この大腰筋にも瞬間的に大きな負荷がかかってしまいます。
なのでこの筋肉が柔軟性をなくしていると、腰の部分で痛みを出してしまうことがあります。
ストレッチ方法
上向きに寝て、片足を胸の方へ曲げていきます。
そこからさらに両手で曲げた足の膝をもち、肩の方に抱え込んでいきます。
この時反対の足は伸ばしたまま床から離さないようにしてください。
そうすると赤線で囲ったあたりが伸びてきますので、そこで15~20秒キープ。これを左右交互におこなってください。
●腰方形筋
肋骨や背骨から骨盤につく筋肉です。
くしゃみや咳をする際に体を前かがみに時に、この腰方形筋が伸ばされるため、柔軟性を失っていると腰に痛みを出します。
ストレッチ方法
背中を伸ばしてあぐらをかて座り、伸ばす側の手を高くあげます。反対の手はやや後ろ斜めにおいてください。
そこから床に着いた手に体重をかけて徐々に体を横に倒していきます。
この時にお尻が床から浮かないように気を付けてください。
腰の部分にツッパリを感じたところで15~20秒キープ。これを左右交互におこなってください。
●起立筋
背骨に沿ってついている筋肉です。
くしゃみや咳をする際に急に体が前かがみになるのに対し、この筋肉が背中側から体が転倒しないようにバランスをとるのに働くため、瞬間的に大きな負荷がかかり、筋肉が柔軟性を失っているとその際に痛みを腰に出してしまいます。
ストレッチ方法
あぐらをかくように膝をまげて座ります。この時あぐらのように足は組まずに前方で膝を90度に曲げて両足の裏を付けます。
そして、足先を持って体を前に倒してください。
この時ポイントはできるだけ背中を丸めるようにすることと、膝の角度を90度に維持することです。膝を曲げすぎて前屈すると、違う内またの筋肉を伸ばすポーズになってしまいます。
腰から背中にかけて伸びを感じたところで15~20秒キープしてください。
椅子に軽くこしかけます。体を左側に捻って椅子の背を両手でつかんでください。その姿勢で15~20秒キープ。
この時、右手で椅子の背をひっぱりながら左手で椅子を押すようにするとより効果的です。(右側に体を捻る場合は逆です。)
これを左右行ってください。
咳やくしゃみをする際に腰の負担を減らす方法
上記では腰の筋肉をケアして柔軟性を保ち、咳やくしゃみの時の負荷に耐えられるようにするための方法をお伝えしましたが、ここからは咳やくしゃみをする時に、腰にかかる負担自体を減らす方法についてお伝えしていきます。
●壁などに手をかける
咳やくしゃみをする際の腰にかかる負担を減らす一番の方法は、「何かにつかまる」ことです。
壁や椅子、テーブルなど何でもいいですが、咳やくしゃみをする際にそれらに両手をついて行うことで、腰にかかる負担を壁やテーブルに分散することが出来、腰痛を起こしにくくなります。
ただしつかまるものがグラグラと安定せずに動いてしまうものの場合、きちんと衝撃を分散出来ないため、しっかりと安定したものにつかまるようにしてください。
●お尻を壁につける
これも何かをつかむのと同じで、咳やくしゃみの時にかかる腰への負担を壁に分散することが出来るため、腰痛を起こしにくく出来ます。
●膝を曲げて膝に手をつく
上記でお伝えしたように、壁なやテーブルに手をついて咳やくしゃみを行うのが一番負担を軽減しやすいですが、とは言っても場合によっては周りに何もない時もあるでしょう。
そんなときには両膝を曲げて、その膝に手をついて咳やくしゃみを行うことで、上半身が衝撃で動くことを軽減し腰にかかる負担を減らすことができます。
●背骨をまっすぐに保つ
これはどんな状況の時にもプラスしてほしいんですが、咳やくしゃみをするときには腰を曲げずに背骨をまっすぐに保つようにしてください。
こうすることで、もともと人の持つ背骨のカーブが腰にかかる負担を分散してくれるため、腰痛を起こしにくくなります。
まとめ
咳やくしゃみの際は、腹圧が急激に上がったり、急に前かがみになるため腰に大きな負担を与えます。
そして腰周辺の筋肉が柔軟性をなくしてしまうと、その腰にかかる負担を吸収しきれずに腰痛が出てしまうんです。
そして本来なら咳やくしゃみで腰痛は出ないものですが、腰痛を感じると言うことはそれだけ腰周辺の筋肉が柔軟性をなくしてしまっている状態であるともいえるために、症状が悪化する前に上記でお伝えしたストレッチを参考にケアしてあげるようにしてくださいね。
また出来れば壁やテーブルに手をついて咳やくしゃみを行うことで、腰にかかる負担を分散することができ、かなり腰痛を起こしにくくすることができます。
そういった手をつくところが周りにない時でも、膝を軽く曲げて膝に手をつき、腰を丸めず背中をまっすぐに保つようにすることを心がけてください。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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小松右二 (木曜日, 27 9月 2018 14:46)
くしゃみをすると腰がいたい 寝て起きるとき腰がいたい。