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腰痛を治すには背筋を鍛えるより緩めるべき

 

腰痛を治すには背筋を鍛えるより緩めるべき

 

背筋を鍛えて腰痛になった奈良県御所市の女性

腰痛に苦しんでいて、改善するために背筋を鍛えなきゃ!って思っていませんか?

 

腰痛を治すためには腹筋と背筋を鍛えなさいと、病院や整骨院で言われたり、本や雑誌なんかでもそんな言葉を見かけるので、そう思っているのは無理もありません。

 

実際に腹筋や背筋を鍛えることは良いことなんですが、実は腰痛を治すためには背筋を鍛えるよりも緩めてあげることの方が大切だと知っていますか?

 

今回は背筋を鍛えるよりも緩めてあげることが腰痛を治すためには大切な理由についてお伝えしていきます。

もしあなたが背筋を鍛えているのに全然腰痛が良くならないという時は参考にしてみてください。

 

 

背骨のカーブがないと二足歩行できない

背筋を鍛えるべきか?緩めるべきか?の前に腰痛を治すうえで背骨の構造はとても重要になるので、まずは背骨について簡単にお伝えしていきます。

 

背骨というのはあなたもご存知のように背中にある骨なんですが、この骨は真っすぐではなく、S字のカーブを描いています。

背骨と腰痛の関係

そして背骨が真っすぐではなくS字カーブを描いているのは、我々人間が二足歩行で生活を営めるよう、体を支えるためにつくられたものなんです。

 

背骨に湾曲があるからこそ人は二足で立っていられることができ、もしこの湾曲がなければ二足歩行することができないんです。

 

というのも背骨は約5kgもの重量がある頭を支えていて、いくつもの骨で緩やかなカーブを描いていることでクッションのような役割を担っており、それによって頭の重みや垂直にかかる重力を一点だけに集中させるのではなく、歩くときや走るときの衝撃を吸収したり分散させたり、衝撃を抑えているのです。

 

 

赤ちゃんが二足歩行できないのはどうして?

赤ちゃんは生まれて間もないころは、背骨は一つの大きなカーブしかありません。

そのためまだ首が座らず、自分で座ることができないんです。

 

それがだんだんと成長するにつれて、首の部分に少しのカーブができ、ようやく首が座ってきます。

さらに1年ほどたつと背骨にS字の2つのカーブが出来上がり、二足で立てるようになるんです。

 

それほど二足で立つためには背骨のS字のカーブが大切なんです。

 

 

背骨のバランスは構造的にしっかりしている

人間には筋肉があり、そしてその筋肉が骨を支えてくれています。

ですが、背骨の場合は周りの筋肉を取り除いても倒れることがないんです。

これは背骨の一つ一つの骨がバランスよく組み合わさっていることで、平衡を保てるようにできているからです。

 

言い換えるとそれだけ背骨(脊柱)はバランスよくできているために、背骨が少しでもずれてしまうと、体全体のバランスが崩れてしまうということでもあります。

 

その背骨のずれで体のバランスが崩れることで肩こりや腰痛が発症したり、内臓の機能を低下させる原因にもなるんです。

 

 

腰痛改善のために背筋を鍛えるのがいいと言われるのはなぜ?

背筋を鍛えて腰痛になった女性

それではなぜ腰痛を治したり予防するためには腹筋や背筋を鍛えたほうがいいと言われるのか?

 

これは大きな理由としては、腹筋と背筋をバランスよく鍛えることで背骨を支えられるようにして、背骨のS字カーブを作り姿勢を良くするため。

もう一つは、重い荷物を持つときや運動を行う時、仕事などで繰り返し腰を使う時など、体を動かすときに筋肉があるほうが大きな負担に耐えることができるため。

この二つが大きな理由だと考えられます。

 

二つ目の、背筋を鍛えることで荷物を持ったりする時の負担に耐えられるようにすることは、確かに腰痛の予防や治すために効果があるかもしれません。

 

ですが一つ目の背筋を鍛えることで姿勢を正せるようにすることは実際にはどうなんでしょう?

 

 

腰痛改善のためには背筋を緩めて背骨のバランスを良くする

先ほどお伝えしたように、そもそも背骨(脊柱)は周りの筋肉を取り除いても倒れることがなく、S字カーブを保てるような構造になっているんです。

 

つまり姿勢を正すためには背筋を鍛えるよりも、背骨のずれをなくしバランスを整えてあげる方が大切なんです。

 

そしてバランスを整えるためには背中全体を緩め、硬くなって背骨を引っ張る筋肉をなくし、背中全体を柔らかい状態に保つことが大切なんです。

(緩めると書いてあると、マッサージでぐいぐい揉んであげることのように思われる方もいるでしょうが、決してそれだけでなく、運動で筋肉を伸び縮みさせることでも筋肉は柔軟性を増しますし、揉まない整体施術でも筋肉は柔らかくなります)

 

また、偏った姿勢による無駄な筋肉だったり、スポーツによる左右のバランスの悪い筋肉の付き方だったり、偏った筋トレ方法などで背筋を鍛えることは背骨のバランスを崩して姿勢を悪くしてしまう原因にもなりかねません。

 

 

まとめ

腰痛があるとどうしても背筋を鍛えないといけないと思われている人もいるでしょうが、決してそんなことはありません。

 

腰痛を予防したり改善するために大切なのは、背骨のずれをなくし、背骨(脊柱)の持つ本来のS字カーブを保ってあげることなんです。

そのために、鍛えるよりも背中全体を緩めてあげることが必要なんです。

 

ストレッチや体操などのケアで体の筋肉を緩めるてあげたり、ヨガなどの運動で筋肉を伸び縮みさせて緩めてあげることで、背骨のバランスが整い、姿勢が良くなっていき腰痛が減っていきますので。

 

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記事提供者プロフィール


 

 

かんばし まさとし

 

奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長

 

お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。

その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。

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