頚椎症・頸椎ヘルニアを治すため
意識すべき姿勢
頚椎症・頸椎ヘルニアで悩まれている方は改善するためには姿勢が大切だと言うことを耳にしたことがあったり、病院や整体院で指摘されたことありませんか?
これは姿勢が悪いと頭はボーリングぐらいの重たさがあるんですが、その重たい頭を支えるために首や肩の筋肉を必要以上に働かせないといけなくなってしまったり、頭の位置が前に傾いてしまうと頸椎に頭が正しい位置にあるときよりも何倍もの負担がかかってしまうためです。
それほど頸椎にと姿勢というのは大きな影響を与えるんです。
なので今回は頚椎症や頸椎ヘルニアの方が日常生活で意識するべき姿勢についてお伝えしていきます。
立つときは丹田に重心を置く
立つときには丹田(おへそから5~8cm下、さらに5~8cm体の奥あたり)に軽く力を込め、上半身の重みを真っすぐのせるようにイメージしてください。
そうすることで背骨の本来のカーブが保たれ、頭がきちんとその上に乗っかることで安定し、頸椎に余計な負荷をかけることなく立つことができます。
上の写真のように、丹田に重心をかけずにお腹を前に突き出したり、反対に下の写真のように腰が引けて背中が丸まってしまうと、頭の位置が本来より前に突き出されてしまうので、頚椎に必要以上の負荷がかかり頚椎症や頸椎ヘルニアの改善の妨げになります。
パソコン中に猫背にならない
パソコンやデスクワーク、家で椅子に座って何か作業をおこなう際についつい猫背になってしまっている方は多いはずです。
ですが猫背で背中が丸まってしまい頭の位置が前に出てしまったり、肩の位置が前に出てしまうと、頚椎に頭の重みが強くのしかかってしまったり、肩から首周辺の筋肉が硬くなりやすく、それによって頚椎症や頸椎ヘルニアの改善が妨げられます。
頭を上から糸で引っ張られるようにイメージし、あごを軽く引きましょう。これだけで姿勢がスーッと真っ直ぐになり頚椎にかかる負荷が減少します。
片方だけはやめる
カバンをいつも決まった肩にかける、テレビを見る時に同じ方向へばかり体をねじる、パソコンが左右どちらかに寄っている、気が付けば足を組んでいる、片足に体重をのせてしまっている。
このように「片方だけ」に頼った姿勢を日常生活でよくとってしまっていると言う方もいるでしょう。
ですが「片方だけ」に頼った生活は、骨盤や背骨の歪みを作り出します。
上のイラストの左のような骨盤やその上に続く背骨が歪んだまま、その上にある頭が左右どちらかに傾いてしまうわけにはいかないので、無意識に体は背骨の首の部分でバランスをとろうとします。
すると首は偏った筋肉ばかりが働くことになって、それが椎間板や頸椎に影響を与えます。
なのでテレビやパソコンは正面から見るようにする、足は組まない、カバンは均等に持つように「片方だけ」を「正面」に変えましょう。
アゴを上げない
デスクワークやリラックス中、立っている時でも、気を抜くとアゴが上がってしまっている方がいます。
アゴが上がってしまうとそれだけで、頸椎や椎間板に大きな負担がかかってしまいます。
また、アゴが上がってしまうと肩や背中が丸まりやすく姿勢が崩れてしまったり、呼吸が浅くなって酸素が減ることでも姿勢を維持しずらくなってしまいこれによっても頸椎や椎間板に負担がかかって頚椎症や頸椎ヘルニアの改善の妨げになります。
ただ上げるのが駄目だからと、アゴを引くことを意識しすぎると首に余計な力が入ってしまうこともあるので、あくまでアゴが上がらないように意識してみてください。
まとめ
頚椎症・頸椎ヘルニアを改善していくため、頸椎や椎間板に負担をかけないようにするには姿勢に気を付ける必要があります。
上記でお伝えした以外にも、普段の生活では様々な姿勢をとることがあるでしょう。
それらすべての姿勢を意識し正していくことが理想ですが、あなたのこれまでの癖や習慣もあるため、いきなりすべて完璧にというわけにはいきません。
なのでまずは日常生活でも多くの割合を占めるであろう、上記でお伝えしたポイントから意識してみてください。
それによってあなたの頸椎や椎間板胃にかかる負担が減って、頚椎症や頸椎ヘルニアの症状に変化がでてくるはずですので。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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