頚椎症・頸椎ヘルニアが
治らないのはお尻のせい
頚椎症・頸椎ヘルニアの原因の多くは、毎日の日常生活で負担をかけすぎることで起こってきます。
首を反らすことが多かったり、捻ることが多かったり、そういったことは当然首に負担をかけてしまうことになるんですが、それ以外にも姿勢が悪かったり、運動不足、手の疲れ等々も首に負担をかけてしまう原因になりえます。
そして以外に思うかもしれませんが、お尻の筋肉のコリや緊張も、首に負担をかけてしまう原因となりえるため、頚椎症や頸椎ヘルニアに悪影響を及ぼすんです。
今回はそんな意外な首に影響を与えるお尻の筋肉と頚椎症・頸椎ヘルニアの関係についてお伝えしていきます。
首周辺を病院や整骨院で治療してもらっているけれどもよくならないという方は参考にしてみてください。
お尻の筋肉は骨盤についている
お尻の筋肉は骨盤についていて、お尻の筋肉が硬くなることで骨盤を引っ張り歪みを作ってしまいます。多いのが骨盤を後ろに傾けてしまう歪みです。
骨盤が後ろに傾いてしまうと、それにつながる背骨も歪みだしてしまいます。
本来、背骨は首と腰の部分が前弯したS字カーブを描いているんですが、骨盤が後ろに傾くと腰の前弯が失われ、腰が丸まった状態になってしまいます。
腰のカーブが失われると、その上につながる胸や首の背骨も本来のS字カーブを保てず、全体的に背中が丸まった猫背のような状態になってしまいます。
頭の位置が前に出る
背中が猫背のように丸まってしまうと、頭の位置が本来よりも前に出てしまいます。
頭が3cm前に出てしまうと、頚椎や椎間板に約5キロ以上の負担が余分にかかってしまいます。
この負担が常に毎日頚椎や椎間板にかかることで、頚椎症や頚椎ヘルニアを発症したり、改善の妨げとなってしまうんです。
肩の位置が前に出る
また、背中が丸まってしまうとそれにつられて肩甲骨が外に広がり、肩の位置が前に出てしまいます。
肩甲骨が外に広がると、普段の生活で肩甲骨の動きが減ってしまうために、肩甲骨に多くつく肩から首につながる筋肉も伸び縮みすることが減ってしまいます。
すると血液の巡りが悪くなってしまい首から肩の筋肉が硬くなりだし、頚椎を支えきれなくなって頚椎症や頚椎ヘルニアを発症する要因になってしまうんです。
また、胸の奥のあたりから腕にかけて大きな血管や神経が通っており、これが肩が前に行くことで、血管や神経の通り道が圧迫され狭くなり、それによって頚椎症や頸椎ヘルニアを発症していなくても、腕に痛みや痺れを発症させてしまうことがあります。
肩の位置が前に出る
このように、お尻の筋肉が硬くなる→骨盤が引っ張られて歪む→背中が丸まる→頭や肩の位置が前に出てしまう→常に頚椎や椎間板に負担がかかる、そしてその負担が頚椎ヘルニアや頚椎症の原因となったり、改善の妨げになってしまうんです。
ここからはお尻の筋肉のストレッチ方法をイスに座って、床に座って、寝転んでの3つの体勢でお伝えしていきます。
その時の状況に合わせて使い分けてみてください。
イスに座って
イスに座り、片足を写真のようにもう片方の膝の上におきます。
この時、外くるぶしがヒザの上に乗る位置にしましょう。
背中がなるべく丸まらないように軽く胸を張り、おへそを乗せている足につけるようなイメージで上半身を前に倒します。
両方のお尻がイスから浮かないように注意し、お尻にツッパリを感じたところで15~20秒キープしてください。
床に座って
両足を伸ばして座り、片方の足のヒザを外側に曲げて、外くるぶしが反対の足のヒザ上あたりに来るように乗せます。
伸ばしている方の足のヒザを曲げて体の方へ引き寄せます。
背中が丸まらないように注意して、お尻にツッパリを感じたところで15~20秒キープしてください。
寝転んで
両足を伸ばして仰向けになり、片足の膝を曲げ両手でその足をもち、膝を上げた足の内ももをお腹に近づけるように足を曲げていきます。
反対の足が床から浮きすぎたり、膝が曲がらないように注意しながら、お尻にツッパリを感じたところで15~20秒キープしてください。
まとめ
首とは全く関係なさそうなお尻ですが、実際には骨盤についているために骨盤の歪みを作り出し、頚椎に影響を与えることがあります。
特にデスクワークや座ることが多い方はお尻を触ってみると、意外に硬くなっていたなんて事が結構あるので一度確かめてみてくださいね。
そしてもし頚椎症や頸椎ヘルニアで悩まれていて、お尻の筋肉が硬くなってしまっているときは、首などの治療やケアと一緒に、上記のストレッチを参考にしてお尻も一緒ケアするようにしてみてください。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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