クッションを使っているのに腰痛がでる理由
仕事などで座ることが多いから、椅子に腰痛対策専用のクッションを置いているのに腰痛が出てしまう…と悩んでいませんか?
腰痛もちでデスクワークや座って作業することが多い方の中には、椅子にクッションをされている人もいるでしょう。
最近ではクッションも、腰痛対策専門のものや骨盤を矯正してくれるとうたっている商品も結構見かけますね。
実際にそのクッションで腰が痛くならなくなったという声を聞くこともありますが、やはりクッションを置いたけれども全然腰痛が変わらないという声を聞くことも多々あります。
今回は、腰痛対策にクッションを置いているのに腰痛が出てしまう理由についてお伝えしていきます。
クッションの構造を生かせていない
基本的には腰痛対策用や骨盤を矯正するとうたっているクッションの多くは、座った時に腰のカーブをつくりやすくするような構造になっています。
と言うのも、座っていて腰痛が発症してしまう大きな原因となるのがこの腰のカーブだからです。
腰のカーブがあることで、このカーブは腰に掛かる負担を吸収してくれる、クッションとしての役割をはたしてくれるために腰痛が発症しにくくなるんですが、腰が丸まってしまいカーブがなくなるとそれだけで腰にかかる負担が大きくなり、それが続くことで腰痛を発症してしまいます。
なのでこの腰のカーブをつくるために、クッションのお尻の両サイドが持ち上がっていたり、傾斜がついていたり、でこぼこな形をしていたりといった工夫が施されています。
ただしここで忘れないでほしいのは、あくまでそれらは補助であって、姿勢を正しやすくなる構造にはなっていますが、座るだけで勝手に姿勢がよくなるものではありません。
重心の位置を変えたり、クッションに頼り切ってしまったり、お腹やお尻に力を入れないことによって、腰のカーブをつくりやすい構造のクッションの上でも背中を丸めて座ることができます。
これではせっかくのクッションの構造が生かせず、何のための腰痛専用のクッションかわかりません。
勝手に座るだけでOKと言うわけではなく、腰のカーブをつくるのにあなた自身も協力するよう心掛けてください。
長時間座りっぱなし
背中を丸めた悪い姿勢よりも、腰のカーブをつくった正しい姿勢の方が腰にかかる負担は減り、さらにクッションを置くことでより腰にかかる負担を吸収してくれます。
ですが、全く腰に負担がかからなくなるかというとそんなことはありません。
やはり良い姿勢でも続ければ同じ筋肉だけ使うことになり、筋肉自体も伸び縮しない為に少しずつ緊張し柔軟性をなくし血液の巡りが悪くなってしまいます。
腰痛が発症するまでの時間はクッションを使用したり姿勢を正すことで伸びますが、いつまでも全く座りっぱなしでいいわけではありません。
30分から1時間に一度は立ち上がったり、座ったままでも体操などで体を動かすように心がけて下さい。
クッションの硬さがあっていない
クッションにも綿、ポリエステル、ポリウレタン、フェザー、低反発、ゲル、ビーズなど色んな種類があります。
布団でも基本は少し硬めのマットレスが腰痛を発症しにくいですが、中には床で何もしかずに寝たほうが腰痛が出にくい人、反対にかなり柔らかめのマットレスの方が腰痛が出ない人がいらっしゃいます。
布団がそうであるように、すべての方に効果的なクッションの硬さと言うのものはありません。
腰周辺の筋肉の緊張度合いや疲労度合い、どれだけもたれ掛るか?、椅子自体の硬さなどによって適切なクッションの硬さが変わってきます。
柔らかすぎることで必要以上に姿勢を正すために筋肉を使う必要が出てしまったり、硬すぎて重力や体重などを吸収しきれずクッションの役割を果たせないことで腰痛が発症しやすくなるのでご注意ください。
体の歪みが強く固定されている
腰痛もちの方の中には体の歪みがある方も少なくありません。
腰痛対策専用のクッションを使うことで姿勢が正され、少しずつ歪みが改善していくこともありますが、長年の腰痛もちで筋肉の緊張が強く歪みが固定されてしまっている方はクッションを使うことで腰痛を発症してしまうことがあります。
例えば上のように骨盤が後ろに傾いて腰が丸まってしまっている方がいるとして、この方がクッションを使うことで、
このように骨盤を立てて座れたとして、ある意味これはクッションによって無理やり姿勢を正されていると言い換えることもできます。
すると骨盤につく筋肉や腰の筋肉は無理に体勢を変えられるわけですから、引っ張られることになり痛みを感じてしまうことがあります。
また、先ほどお伝えしたようにクッションはあくまで補助であって、座れば自動的に姿勢を正してくれる魔法の道具ではありません。
骨盤などの歪みが強く周辺の筋肉が強く緊張してしまっていると、いくら姿勢を正しやすいクッションに座っても姿勢を正せないことだってあります。
姿勢を正せなければ結局腰に負担が同じように掛るので、クッションをしていても腰痛が出てしまうんです。
こんな時は、クッションがどうのこうのではなく、整体などの専門家に見てもらい、まず強く緊張した筋肉を緩めて体の歪みを整えてあげる必要があります。
まとめ
クッションを否定するわけではありません。それこそお店や母親や友達が使っているものに座らせてもらうと、びっくりするぐらいよくできた構造だと感心してしまうこともあります。
クッションをしているの腰痛が出てしまうと言う方は、上記を参考に自分に合っクッションを選んだり、クッションに頼り切らずに自分でも腰痛が発症しない為に意識しないといけないことがあると心がけてください。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県香芝市からすぐ整体パーチの院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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