新しい仕事に慣れれば腰痛は治るのか？

新しい仕事に慣れれば腰痛は治るのか？

今までと仕事が変わったり、部署が変わって仕事の内容が変わって、腰に負担がかかるようになり腰痛が出るようになったけれど、これって慣れれば出なくなるのかな…と不安に感じていませんか？

腰だけに限らず、新しい事を始めたときって体が疲れやすかったり、思わぬところが痛くなったりすることがありますよね。

ですが経験的に、新しい事でも続けているうちに苦に感じなくなって、以前とそれほど変わらず過ごせるようになることを知っていますよね。

これって腰痛でもそうなのか？

今回は新しい仕事に慣れることで腰痛はなくなるのか？に付いて考察していきます。

必要な筋肉がつく

例えば今までデスクワークだったのが、急に重たいものを運ばないといけない仕事に変わったとしたら、腰を含め体のあちこちが痛くなることが想像できます。

これは、今まで使っていなかった筋肉を使ったり、今までより筋肉に負荷が強くかかってしまい、それにあなたの筋肉が耐えきれなくて、痛みとして体が壊れてしまわないように警報を鳴らしているからです。

ですが同じ仕事を続けているうちに、重たいものを運ぶ仕事なら腕や足、背中などの筋肉が負荷に耐えるために太く強くなって行きます。

簡単に言えば、その新しい仕事に必要な筋肉がついていくため、腰痛は軽減することが考えられます。

体の使い方がわかる

例えばあなたが今日から野球を始めたとして、最初はボールを投げるフォームもぎこちないでしょう。そしてその後にいろいろなところに痛みやダルさが出ると予想できます。

これはボールを投げる為の筋肉が足りないとかどうこうというよりも、ボールを投げるための体の使い方がわかっておらず、無駄な力が入ったりして余計な負担が体にかかってしまうからです。

これが数か月もすればフォームもぎこちなさがなくなり、ボールを投げるために体の使う部分もわかり、無駄な力も抜けるため体にかかる負担も減って、痛みやダルさが出にくくなるはずです。

仕事も一緒で、同じ仕事を続けることでフォームが身に付き、体の使い方がわかってくるため、腰に無駄にかかっていた負担が減って腰痛が軽減すると考えられます。

仕事の効率が良くなる

また、体の使い方だけでなく仕事を続けていくことで効率よくできるようになり無駄な作業が減っていくはずです。

簡単に例えれば、AとBとCを別々に運んでいたものを、同時に運ぶことができると知れば一緒に運ぶようになりますよね。そうなればいちいち何往復もしていたのが、一度運ぶだけで終わるため無駄に何往復していた分付疲れなくて済みますよね。(その分、仕事が増えてA～Eまで運ばないといけなくなったなんて事はあるかもしれませんが)

このように作業内容が効率よくできるようになれば、それだけ腰にかかる負担は軽減すると考えられます。

仕事に慣れても負担が０になるわけではない

と、ここまで上記を見ていただくと、仕事に慣れれば最初のころよりも腰痛は軽減されそうに考えられますね。

ですがここで知っておいてほしいのは、確かに腰にかかる負担は仕事に慣れることで減っては行きますが、決して０になるわけではないということです。

初めてのことであっても腰痛が出るということは、その仕事はそれだけ腰に負担のかかる仕事であるということです。

そして、腰の椎間板や骨などはちょっとくらいで悲鳴をあげません。なので悲鳴がないからとケアも怠ってしまうと、負担が少しずつ蓄積され脊柱管狭窄症や、椎間板ヘルニア、慢性腰痛という形である日突然激痛を発症してしまうことがあるんです。

仕事に慣れることで確かにある程度腰痛は軽減すると考えらますが、だからといって負担がなくなるわけではありません。しっかり普段から腰を含めた体のケアを行ってくださいね。

また、だいたい３か月物事を続けるとそれが習慣化されるといわれています。それなのに３か月たっても多少痛みが軽減するだけで腰痛があるという時は、楽観的にもう少し慣れれば痛くなくなると考えずに、悪化する前に専門家に見ていただくことをおススメします。

まとめ

今までと違う仕事を行うことになり、腰痛が出てしまったとしても、その仕事に慣れることで、ある程度腰痛は軽減されるものであると考察できます。

ですが、仕事に慣れたからといって腰に全く負担がかからなくなるわけではありません。

特に毎日の負担が蓄積されることで、ある日突然脊柱管狭窄症、腰椎ヘルニアなどの激痛に襲われる方は少なくありません。