歩くときに足が重たく感じる原因は
筋肉の硬さ
最近なんだか妙に腰や足が重たく歩いたり階段を上るのもしんどくて、これって歳なのかなぁ…なんて感じていませんか?
年齢が進むに連れて筋肉量は減っていきますし、最近では移動は車や電車、建物の中でもエスカレーターにエレベーター、何なら買い物だって出なくても家まで宅配してくれるサービスもあり、運動不足で歩くことが少ない人も多いため、筋肉が弱ってしまって足が重だるく感じてしまう人も確かにいるでしょう。
ですが、腰や足が重たくだるく感じる原因は決して筋肉が弱っているからだけではありません。
今回は、筋肉の低下以外に足を重だるくしてしまう原因についてお伝えしていきます。
筋肉が硬くなって伸び縮みできない
足や腰が重だるく感じる原因で、年齢や筋力の低下以外で多いのが、筋肉が硬くなってしまってうまく伸び縮みができなくなって状態です。
歩くという動作をおこなう時に足を前に一歩だすためには、太ももの前の筋肉は縮んで足を持ち上げます。この時反対に太もも裏やお尻の筋肉は伸びなければ足が持ち上がりません。
そして前に移動するためにはその後、太ももの裏の筋肉やお尻の筋肉は縮んで、太ももの表の筋肉は伸び体を前に進めます。
簡単に言えばこの一連の動作で歩いて体を前に進めることができます。
この時上記のように腰の筋肉やお尻の筋肉、太ももの裏と表の筋肉は伸びる、縮むを繰り返しながら運動をしています。
足や腰が重だるく感じてしまうのは、筋肉が硬くなってしまいこの伸び縮みがうまい事できなくて疲れてしまうからなんです。
筋肉が硬くなると酸欠になりやすい
筋肉が伸び縮みがうまくできないとどうして疲れてしまうのか?というと、伸びにくい物を無理やり伸ばそうとしたり、縮みにくくなったモノを無理やり縮める為には必要以上のエネルギーを消費することになり、その消費されたエネルギーのカスが疲れの原因になります。
また、硬くなった筋肉は血流が悪くなり滞りやすくなってしまうため、エネルギーが運ばれてこなかったり、酸素が運ばれないため酸欠になってその状態で働かないといけないため余計に重だるさを感じさせます。
そして酸欠になった筋肉は回復力も落ちるために疲労も取れにくく、それがさらに腰や足の重だるさに拍車をかけてしまい、まさに悪循環ですね。
どうして筋肉が硬くなる?
筋肉が硬くなる理由としては、歩きすぎや立ちっぱなしなどの疲労も当然原因となります。
歩きすぎたり、立ちっぱなしで疲労した筋肉をケアをしないでほおっておくと、その筋肉が硬くなりだし、硬くなれば酸欠になって余計疲れが溜まりやすくなるといった上記の悪循環にはまってしまいます。
だけど私は仕事もデスクワークだしそれほど足や腰を使ったり疲れるような事していないんだけど…、といった方も多いでしょうが、運動不足や座りっぱなしで太ももやお尻を常に圧迫された状態も筋肉が硬くなってしまう原因になります。
なのでそんなに疲れるようなことをしていなくても、足や腰が重だるくなる方は少なくないんです。
足や腰の重だるさをとる方法は?
ここからは最近歩くときなどに妙に重だるく感じるようになった足や腰を軽くするための方法をお伝えしていきます。
上記のように歩くときに腰や足が重だるく感じる原因は筋肉が硬くなり伸び縮みしにくくなった事です。
なのでその筋肉を和らげてあげることが必要になってくるんですが、その和らげてあげる筋肉はまずは当然足の筋肉です。
そしてそれと同じくらい重要なのがお尻の筋肉なんです。
お尻の筋肉が硬くなってしまっていると、いくら足の筋肉が柔軟であっても、歩くときに足を踏み出す際にお尻の筋肉が伸びなくて足を出しずらくなり、体を前に移動させる際にお尻の筋肉が収縮してくれないとその分足の筋肉が必要以上に働かなくてはならない為に、足どりが重たくなってしまうんです。
またお尻の筋肉は腰のクッションやサスペンションの働きをしてくれるため、お尻の筋肉が硬くなってしまうと、地面からの衝撃を吸収できなかったり、重力などの腰にかかる負担を分散出来なくなるために、腰に過度の負担がかかり重たく感じるようになります。
なのでここでは、足の筋肉のストレッチとお尻の筋肉のストレッチをお伝えしていきます。
足の筋肉のストレッチ
片足を伸ばして、反対の足をあぐらをかくように膝を曲げて座ります。
足首を起こしてつま先が上を向くようにして、その状態から体を前に倒していきます。
足の裏にツッパリを感じたところで15~20秒キープ。左右交互に行ってください。
さらに同じ体勢から、足首の力を抜いて体を前に倒して太もも裏にツッパリを感じたところで15~20秒キープ。左右交互に行ってください。
片足を伸ばし、反対の足を正座をするように膝を曲げて両手を体の後ろに置いて座ります。
体をゆっくり後ろに倒していき、太ももにツッパリを感じたところで15~20秒キープ。左右交互に行ってください。
お尻の筋肉のストレッチ
仰向けで寝て、片膝を立てます。膝を立てた足を反対の伸ばしている足と交差させ、膝を立てた足を内に倒してください。
この時、背中が床から浮かないように注意してください。
お尻のあたりにツッパリを感じたところで15~20秒キープ。左右交互に行ってください。
床に座り両膝を曲げて、両手を体の後ろに置きます。
両手で身体を支えながら、片足を反対の足の太ももから膝あたりの位置にのせます。この状態で15~20秒キープします。
膝の角度を狭くするほどお尻の筋肉が伸びるので無理をしすぎないよう調整してください。
まとめ
歩いたり階段を上ったりする際に足や腰が重たくなる原因は、年齢や筋肉が弱っているからの事もありますが、それより多いのが、足やお尻の筋肉が硬くなって伸び縮みしにくくなっていることです。
筋肉が伸び縮みしにくくなることで、疲労がたまりやすくなり、足や腰が重たく感じるようになってしまうんです。
そして筋肉が硬くなる理由は、酷使したからだけではなく、座りっぱなしや動く事が少ないことによっても起こってきます。
その歩くときなどの足や腰の重たさを改善するためには、足の筋肉とお尻の筋肉を和らげてあげることで、上記のストレッチを参考にしてみてくださいね。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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