普通とは逆に曲がってる首の骨を戻す方法
最近首や肩のハリや痛みが強く、腕にまで痛みが出てきてしまったから病院で検査してもらうと、「頚椎が後弯している」「首の骨が普通とは逆に曲がっている」なんて言われてどうしたらいいんだろ…と悩んでいませんか?
首の骨は本来真っすぐではなく緩やかに前方にカーブ(前弯)を描いています。
ですが中にはこのカーブが反対に曲がって後弯している方がいらっしゃいます。
首の前方へのカーブがあることでそれがクッションのような働きをして、ボーリング程の重たさのある頭を支える負担を吸収してくれたり、分散してくれるんですが、このカーブが逆に後弯してしまうと、頚椎にかかる負担が大きくなり、頚椎症や頚椎ヘルニアの原因になったり、肩や首の痛みや腕の痺れの原因となってしまいます。
そこで今回は、カーブが普通とは逆に曲がっている首の改善のためのポイントをお伝えしていきます。
首のカーブが逆なのは生まれつき?
そもそも首のカーブが普通の人とは逆になっているのは生まれつきなんだろうか?と悩まれる人もいると思います。
実際に生まれつき、頸椎の骨の形が前弯を描いておらず、真っすぐだったり後弯を描いている人もいます。
こんな場合は、いくらあれこれしようが首のカーブは前弯を描くことはありませんが、こういった生まれつきの方はほとんどいらっしゃりません。
ほとんどの首のカーブが逆に曲がっていると言われた人は、生まれつきではなく、その後の生活の習慣や体の使い方によって首の前弯が失われてしまったんです。
なんで生活習慣や体の使い方を改めていくことで、首のカーブは本来の形に戻っていきます。
逆に曲がった首のカーブを戻すための方法
ここからは首のカーブを戻すために見直すべき習慣や、改善すべきポイントをお伝えしていきます。
背すじを正す
猫背で背中が丸まってしまうと、頭の位置が前に出てしまうために首のカーブは失われてしまいます。
これが習慣化してしまうと段々首のカーブは普通とは逆に曲がって固まってしまいます。
なので普段の生活から背すじを正して頭の位置を本来の背骨の上にくるように気を付けてください。
胸を開く
肩の位置が前に出てしまい肩甲骨が外に開き、胸が閉じた状態になってしまっても頭の位置は前に出やすくなります。
頭が前に出てしまうと首の前弯のカーブが失われるために、普段から胸(デコルテ)を開くように心がけてください。
肩甲骨周辺や胸の筋肉が硬くなってしまうと胸が閉じやすくなるので、上の写真のような体操を合間合間におこなって、筋肉を緊張させないことも効果的です。
目線を下げすぎないようにする
目線がいつも近くの下を向いていると、頭は前に出てしまいやすくなり首のカーブが失われ、普通の反対のカーブを描いてしまいます。
普段から少し目線の位置を高く保つように心がけてください。
座るときの姿勢を正す
デスクワークや座り作業の時に背中が丸まってしまうと、背骨全体が大きな後弯を描いて首のカーブも逆になってしまいます。
座るときには骨盤を起こして、背すじを伸ばすように心がけてください。
また柔らかいソファーや、低いソファーになどに長時間座る習慣がある方も、首のカーブが失われやすいので、ソファーの座りすぎにも注意してください。
お腹やお尻に力を入れる癖をつける
背骨のカーブを本来のS字カーブにして、首の前弯を保つためにはお腹(丹田)と、お尻の筋肉を使ってあげることが大切です。
普段から下腹を軽く引っ込めるようにし、お尻の穴を閉めるようにするように心がけてください。
骨盤の歪みを整える
一見すると、首と骨盤は離れているし関係ないように思うかもしれませんが、骨盤は背骨とつながっていて、骨盤が歪むことで背骨のS字カーブも崩れてしまい、首の前弯がなくなってしまいます。
こんな時にいくら首だけ何とかしようとしても、そもそも骨盤が歪んでいることが首のカーブがなくなる原因なら、その骨盤を整えていかない限り改善していきません。
骨盤の歪みと言っても、その歪み方や原因は人それぞれですので、あてずっぽうにインターネットなどで検索した体操やストレッチをおこなう前に、まずは一度専門家に見てもらう事をおススメします。
まとめ
首のカーブは本来前方にカーブを描いていますが、そのカーブがなくなったり、普通とは逆に曲がって(後弯)しまっている方もいらっしゃいます。
そして首のカーブが逆に曲がっている方のほとんどが、生まれつきではなく、日常生活の習慣や体の使い方によっておこっています。
ですので、上記のポイントを参考に生活習慣や体の使い方を改善していってください。
そうすることで、首のカーブは元の前弯に近づいていきますので。
記事提供者プロフィール
かんばし まさとし
奈良県御所市からすぐ神橋筋整体院の院長
お客さんの8割以上が腰痛・首痛で病院や整骨院など、どこに行っても治らなかったという悩みを持ち来店される。
その多くの方が痛いところだけ揉んだり電気を当てたりといったその場だけの治療ではなく、姿勢や痛みの原因となる根本から整えていく独自の施術法で改善し支持を得ている。
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